木の実食ってやがった……
投稿日
2023/02/06
宮ノ平駅の前に生えている木に、鳥が数羽いた。
カケス、ではないと思うが、鳥のサイズは、そんな感じである。
鳥の色は、灰色のようであった(イソヒヨドリかもしれない……)。
こいつらが木に集まってなにしているのかというと、こいつら、木の実食ってやがった。
飛ぶとき、いちいち、「キキッ!」とか、鳴きやがる。
まったく、おもしろいやつらだ。
木の実は、ブドウみたいな付き方をしていた。
そしてそれは、あらかた食われていた。
でも食われていないものもまだ残っていた。
黒い木の実である。
うまいのだろうか?
どんな味がするのだろうか?
何キロカロリーくらいの食べ物なのだろうか?
色々気になる。
そしてこれから私は、何食おう?
今日は、赤ぼっこに登ってきた。
朝に少し、金を使い過ぎてしまった。
ふわしろロールを四袋も買って、堅あげポテトブラックペッパー味ビッグサイズも購入した。
財布の紐は、かなり緩んだ。
今日も天気が良かったので、自然と山に行きたいと思い、赤ぼっこに登ってきた。
赤ぼっこのベンチには、年配の方たちが座っていた。
赤ぼっこ、大人気である。
平日だというのに、普通に人がいる。
こないだ行ったときにも、人がいた。
とても景色が良い場所なので、人気なのは仕方がない。
しかし赤ぼっこには、以前はあまり人がいなかったはずだ。
もしかしたら、私がネットに「赤ぼっこ最高!」という情報を流しすぎてしまったせいで、赤ぼっこの素晴らしさを社会から知られてしまったのだろうか。
その可能性も否定できない。
ああ、失敗した。
本当に最高に素晴らしくグレートだと思うものは、誰にも教えてはいけない。
それはこっそりと、自分一人だけのためにとっておくべきであった。
最高に素晴らしい場所であるにもかかわらず、いつも誰もいないこの世の楽園「赤ぼっこ」。
あの最高の景色を、いつも独り占めできていた。
あの神聖なる場所は、もう失われてしまった。
今ではすっかり、いつ行っても、誰かしらいる。
そんな、普通の山頂に成り下がってしまった……。