登山サークル アウトドアチャイルド

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登山の保険
投稿日
2017/07/10
今まで低山を中心にいろいろな山で登山してきましたが、遭難しかけたこともありましたし、ひやりとするような危ないメにあったことも何度かありました。
そこで思うのは登山の保険の必要性です。
万が一遭難したような場合に、救助にかかった費用を数百万円請求されてしまうようなこともあるようです。

それに損害賠償の請求をされることもあるようです。
例えば登山をしていて自分の落ち度のために落石が起こってしまい、その落石のために人が大けがをしてしまった場合や、命を落としてしまった場合などには損害賠償を請求されてしまいます。
その場合、数千万円という規模の請求にもなってしまうかもしれません。

そんなような、遭難や個人賠償責任、死亡、後遺障害などに備え、モンベルの店舗に行って保険に入ってきました。
「モンベル野外活動保険」というものの、「シンプルプラン」というやつに入りました。
これは、死亡・後遺障害では200万円、個人賠償責任では1億円、救援者費用等補償では500万円が出るとのことです。

保険の料金は思ったよりも安く済みました。
一年間で、3110円です。

モンベルのホームページを見ると、モンベルの保険を利用するためにはモンベルの会員になる必要があるらしく、それが年間1500円とのことでしたが、モンベルの店舗のスタッフの人に聞いてみると、別に会員にならなくても保険だけ入ることもできるようです。
だからわたしは会員にはならず保険だけ入ることにしました。
それで料金は3110円で済みました。
会員になる場合は、年間の会費としてプラス1500円を払わなければいけないところでした。
おそらくホームページから保険加入の手続きをする場合は、必ず会員にならないければいけないのではないかと思います。

モンベルでは山岳保険と野外活動保険があります。
わたしが入ったのは野外活動保険です。
山岳保険ですと、一番安いものでも年間で9000円くらいのようです。

で、モンベルのスタッフの人に聞いてみると、普通の登山だったら別に山岳保険に入る必要はなく、野外活動保険でじゅうぶんとのことでした。
雪山や、ロッククライミングなど、または、山と高原の地図で実線で書かれていないルートや、点線のルートなどを行くような場合は、山岳保険が必要なようです。
つまり普通に地図上で実線で書かれているルートのみで登山をするぶんには、野外活動保険で問題なく保険が適用されるとのことです。
つまり北アルプスなどの難しい山であったとしても、実線でかかれているルートを登山するのであれば、野外活動保険でじゅうぶんとのことでした。

実線で書かれていないルート、点線のルート、雪山、ロッククライミングなど、本格的な山岳登山、危険なルートでの登山をしたい場合は、山岳保険に入る必要があるようです。

危険度の高い登山とは、以下のようなものです。

・ピッケルを使用する山岳登はん
・登はん用具を使用する山岳スキー
・ボルダリングなどのクライミング
・登はん用具を使用するクライミング

そんなようなものです。
ただちょっとせこいのは、上記のような危険度の高いケースの場合は、「救援者費用等補償」の費用が出るのではなく、それとは別に「遭難捜索費用」、「遭難捜索追加費用」という項目として、費用が出るようです。

例えば山岳保険のシンプルプランの「F035」というものであった場合は、以下のようになっています。

救援者費用等補償:500万
遭難捜索費用:150万
遭難捜索追加費用:30万

この救援者費用等補償が適用されるケースとは、地図上で実線でかかれた危険度の低い登山でトラブルが起こった場合となります。
危険度の高いケースでトラブルが起こった場合は救援者費用等補償は適用されず、遭難捜索費用と遭難捜索追加費用のほうが適用されるとのことです。
つまり、危険度の低いケースでトラブルが起こった場合は500万円まで補償されますが、危険度が高いケースでトラブルが起こった場合は、180万円までしか補償がされないということです。

それがなんともせこい話に思えます。
危険度の高いケースであればあるほど、多くの金は出せませんという話です。
危険度の高いケースであればあるほど、救助にかかる費用は大きくなりそうなものですが、これではあべこべです。
危険度の低いケースの場合にのみ、高い金を補償する。
あとエベレストなどの非常に危険度の高い山は保険の対象外のようです。

それと病気が原因の場合は補償されないとのことでした。
つまり心臓の発作などが突然おこり、それが原因でトラブルが発生した場合は、補償されないとのことです。
そこまで補償する場合は、健康診断の結果などの提出が必要ということなのかもしれません。
モンベルの保険は、モンベルが運営しているわけではなく、富士火災海上保険株式会社という会社が提供している保険サービスであるようです。
これは登山のために作られた保険というわけではないようで、そのため会社の通勤時に事故にあった場合などでも保険金が出るようです。

病気が原因のトラブルの場合は補償しない。
危険度の高いケースの場合の補償額は少ない。
危険度の低いケースの場合の補償額は大きい。

なんかそこらへん、保険会社の人にうまいこと騙されているような感じはありますが、とりあえずあまり気にしないことにします。

もちろん遭難やケガなどは絶対にないように気をつけて登山したいと思いますが、万が一の場合にそなえ、保険に入っていると少し安心です。
北アルプスなどの難易度の高い山にもチャレンジしやすくなります。

地図上の実線以外のコースを進むつもりはありませんし、今まで一度も実線以外のコースは歩いていないと思います。
雪山にも行く予定は今のところありません。
もし雪山に行く気になった場合は、山岳保険のほうの利用も検討してみようかと思います。