白山はホントに岐阜だった
投稿日
2018/03/26
先日の大山登山に参加された女性Tさんが立山に行きたいと言っていた。
立山信仰の立山、日本三大霊山の一つ、立山。
「いいですねー、立山。日本三大霊山の一つですよね、富士山、立山、白山」、みたいな話をした。
Tさんは白山という山は知らなったみたいで、「へー白山って山もあるんですね。どこにある山ですか?」と訊かれた。
しかし私は白山の場所はよく知らなかった。
で、勘で「岐阜県とかじゃないすかね、わかんないすけど」と答えた。
で、今、山と高原地図を見てみると、ほんとに白山、岐阜県だった。
勘が当たった。
知り合いですごい山好きの女性がいる。
もともとその女性が登山サークルしたいとか言い出したにも関わらず、結局今まで一度も参加しなかったという、風変りな女性である。
今まで28回も登山イベントをしたというのに、その女性・・・、む、名前を忘れてしまっている。
えっと、あ、Nさんです。
そのNさんは、もう、めちゃくちゃ山好きです。
で、山のことよく知ってます。
もともとその女性が、「高尾山イベントは山のイベントなのに山好きの男性と知り合えない」とか不平不満を言っていて、では登山サークルでもやりますか、みたいな話になった。
で、最初の頃は毎回誘っていたが、毎回すべて断られた。
断るわりに、どうだったかということは、根掘り葉掘り聞いてきた。
そんな変わった人だった。
でもほんとNさんにはとてもお世話になったことがある。
雲取山で遭難しそうになったときのこと。
Nさんにラインを送ると、すごく早く返してきてくれて、そのあとも、すぐに返事を返してくれる感じで、遭難からの脱出のナビゲーションをしてくれた。
三峯神社に到着したときに、バスがもうなくて、歩いて大きな通りに出ようと思って、何も知らずに車道を下山しはじめた。
しかし同じような道が延々と続き、だんだんと疲れもたまってきて、かなりパニックになっていた。
まだ地図も持たずに登山してたくらいの、登山の超初心者の頃である。
そのときにNさんがラインで、「歩ける距離じゃないですよ」とか、いろいろ教えてくれて、結局、「三峯神社に宿泊できるところあるから三峰に戻ったほうがいいですよ」とアドバイスしてもらい、結局そのアドバイスの通りに行動した。
三峯神社から三時間くらい歩いて、いつまでもいつまでも同じような車道で、戻るのは大変だったが、仕方がない。
戻るしか方法がなかった。
それで三峯神社に電話をすると、なんと車で迎えにきてくれた。
救助隊みたいな人たちが車で来てくれた。
それで三峯神社の宿泊施設に泊まることができて、風呂に入ることもできた。
その風呂は、人生で一番気持ちの良い風呂であった。
なんといっても、ほぼ遭難状態であったので、体は芯まで冷えていた。
しかしほんと、Nさんが教えてくれなければ、三峯神社に宿泊施設があるとは知らないままだった。
Nさんのアドバイスがなければあのままずっと歩き続け、ヤバい状態になっていた。
ずっと危険な車道が続くし、その道を延々歩き続けるとどうなっていたことか。
死ぬほど疲れて朝を迎えて、タクシーにでも乗って帰っただろうか。
どうなっていたかわからない。
まさにNさんが、あの状況で、ラインを送ると、3分以内くらいにいつも返してくれて、本当に助かった。
Nさんは超ライン好きな人で、だから本当に助かった。
同時に送った男性の知り合いは、その人もかなりライン好きな人だが、それでも返ってくるのは一時間に一度くらいで、なんか遭難先でラインを送られ、かなり迷惑そうでもあったし、あまり親身になって心配はしてもらえなかった。
Nさんは結構えらそうな人で、上から目線な感じで、すごい見下したような口の利き方をちょくちょくしてくるし、とても良い人ではあるのだが、かなりうざいこともある。
しかしあの一件では本当に世話になった。
感謝である。
ずいぶん前置きが長くなってしまった。
要するにNさんは、めちゃくちゃ山が好きであり、めちゃくちゃ山に詳しい。
そのNさんが一番行きたい山が、白山であった。
だから白山という山は、非常に素晴らしい山に違いない。
日本三大霊山の一つ、白山。
富士山、立山、白山。
富士山と立山は非常に有名であるが、白山は知らない人も多い。
しかし本当の実力者は、白山みたいなやつである。
もしかしたら白山は富士山よりも立山よりも魅力的な山であるかもしれない。
今度機会があれば、ぜひ一度行ってみたいものである、白山。