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コミュニケーションの負担が大きい職場
投稿日
2018/04/12
今の職場は一人のウェブエンジニアが長年一人で支えてきた職場である。
そこに私が入った。
私もウェブエンジニアである。
前に入ったウェブエンジニアはすぐにやめてしまったらしい。
社長いわく、「コミュニケーションが苦手なタイプの人だった」とのこと。
もともとウェブエンジニアというものはコミュニケーションが得意な人がなる職業ではない。
コミュニケーションが得意な人は営業の仕事をしたり、ウェブディレクターをしたり、プロジェクトマネージャーをしたりする。
そういう人たちはコミュニケーションでさまざまな問題を解決する。
ウェブエンジニアというものは人間を相手にする仕事ではなくて、コンピューターを相手にする仕事である。
コンピューターには嘘は一切通用しない。
そういうコンピューターとうまく付き合っていくためには真面目で正直な人間にならなければいけない。
そして真面目で正直な人間というのは、コミュニケーションが苦手なタイプの人間という風にもいえる。
社長のいうコミュニケーションというものは、ビジネス的なコミュニケーションのことであって、営業的なコミュニケーションのことである。
そのコミュニケーションでは、相手との駆け引きとか、交渉とか、本音と建て前をわけたりとか、そんなようなことが必要だ。
そんなコミュニケーションをしかけられたら、ウェブエンジニアなんてひとたまりもない。
それはほとんどプロとアマチュアのボクシングの試合のようなものである。
ビジネスコミュニケーションの力の差がありすぎて、コミュニケーションをすればするほど、ウェブエンジニアは苦しい立場に追いやられていく。
その結果、ウェブエンジニアはコミュニケーションを極力さけるようになる。
そして社長から「あの人はコミュニケーションが苦手なタイプらしい」という印象を持たれることになる。
コミュニケーションが得意な会社の社長のコミュニケーションにかかれば、ウェブエンジニアをコミュニケーションで説得することなんて、赤子の手をひねるように簡単なことであり、そのコミュニケーション能力で、ウェブエンジニアを何でも言う通りにさせて、自分の言いなりにすることなんて、とても簡単なことだろう。
そんな風になるのが嫌なので、ウェブエンジニアはコミュニケーションを極力さけるのである。
それで結局、「あの人はコミュニケーションが苦手なタイプだなー。ダメだなー。もっとコミュニケーションできる優秀なウェブエンジニアはいないかなー」などと思う。
長年その会社を一人で支えていたウェブエンジニアの人は、完全に社長の言いなりになっている。
そんな中に私が入り、その社長のコミュニケーションの嵐の前に立たされている。
明日電話で話しましょう。電話します。という恐ろしいメッセージを昨日チャットで受け取った。
そして今、恐怖に震えながらその電話を待ち構えている。
今の職場は2カ月と12日間、もったわけだけど、そもそもこんなにもつ職場ではなかった。
今まで何度もムリだと思った。
しかしなんとかだましだまし、今の今までやってきた。
でもほんと、社長がね。
最初はウェブエンジニアの人が問題がある人だと思っていた。
しかしそうではなかった。
今ではもう気付いている。
ウェブエンジニアの人は、単に社長の言いなり。
それでいて社長は、Kになにか不満があったら気軽に私に相談してください、などと言ってくる。
いやいやそうじゃないでしょ。
Kさんはあなたの言いなりでしょ。
Kさんの対応はすべてあなたの意思じゃないですか。
ずるいね。
ほんと、コミュニケーション得意ですね。
ペテンが効いてますね。
こういう類の人、ペテンが効いてる人、ずるい人、嘘がうまい人、こういう類の人がコミュニケーションが得意な人とされている。
そんなウェブエンジニアはいませんよ。
なんといってもウェブエンジニアはコンピューターを相手にする仕事。
コンピューターにはずるさや嘘やペテンは一切通用しない。
コンピューターはまるでバカのようにくそ真面目で、指示された通りにしか動かないし、動かない場合は必ず操作している人が悪い。コンピューターが正しく動かないのは、動かない理由が必ずある。
1ミリでも指示が間違っていると、コンピューターはぴたりと止まる。
まあそれはいいとして、電話対応。
どうすればいいのか。
できないことはできないというしかない。
しかし言い方ひとつで、相手の気分を害することになる。
言い方ひとつ、重要!
そんなんもウェブエンジニアは苦手分野。
ウェブエンジニアっていうのは言い方なんか一切気にせず、無表情で淡々と事実の有りのままを述べるだけ。
言い方なんて全然気にせん。
でもそんな風に言うと、一発アウト。
こういった局面では言い方ひとつが非常に重要。
なんとも、コミュニケーションの負担の多い職場であることか。
ウェブエンジニアが安心して仕事に集中できる職場というものが、なんて少ないのだろう。
っていうか、そんな職場、はたしてあるのか。
あったとしても、私を雇ってはくれないだろう。
良い職場は私を雇ってはくれなくて、人気がなく、人がすぐにやめるようなタイプの職場でないと、私は雇ってはもらえないという現実がある。
そしてそういう職場ですぐにやめてしまうと、この人はすぐに辞める人、と思われてしまい、求職活動でますます不利になる。
まさに悪循環。
さてさて、仕事のグチ話はこのくらいにしておこう。
ここは登山をテーマにしたブログを書く場である。
しかし社長の電話、何時に来るのか?
何時くらいって言ってもらえないかなー
おちおちトイレもいけない。
家でずっと待機ですわ。
ウェブエンジニアKさんの指示も昨日から途絶えてるし。
一日ごとの指示ではなく、一週間ごととか、たっぷりめの指示を貰えないかな。
なんでこう小刻みに、一日単位で指示してくるのか。
っていうかほんと、いうたら悪いですけど、指示の出し方、ヘタじゃないすか。
いや、そうじゃない。
指示出すのは難しいんだよ、きっと。
でももっとどさっと指示くれたらいいのに。
いや、こっちでさぼって仕事ゆっくりやればいいけど、在宅勤務は誠実と真面目と正直が命なので、仕事は最大限早くしなければいけない。
早いなーと先方に思われるくらいでないと、在宅勤務は務まらない。
え、もう終わったの?びっくり!
くらいに思われないと、在宅勤務は務まらない。
そうしないと、さぼってると思われるから。
仕事は一応18時までになってるけど、仕事が早くできなかったときは、19時とか20時とか21時とかまですることもある。
サービス残業。
で、今回は指示が途切れてしまっていて、待機状態。
でもこの穴埋めとして、作業指示が来たら、猛スピードで作業を終わらせて、「早いなー」って思われなければいけない。
そうしないと、さぼってんじゃないの?と、疑われてしまう。
とにかく早く、電話終わってほしい。
まあそれはいいとして、この場は登山をテーマにしたブログを書く場である。
グチ話はこのくらいにしておこう。
でも今にも電話くるのではないかと、ひやひや。
まあそれはいい。
奥多摩の川苔山の話をする。
ホームページにはSEO対策というものがある。
それはグーグル検索でウェブページが上位表示されるための取り組み全般のことである。
そしてそのSEO対策のために、登山サークルのホームページであれば、登山をネタにした文章がいっぱい書いてなければいけない。
そうしないとグーグルから、このサイトは登山のサイトだな、と、認識してもらえない。
だから登山と全然関係のない職場のグチとか、本当は書いてはいけない。
そんなん書きたいんだったら、アメブロとかで書いた方がいい。
このブログも、全然登山に関係のないブログにしてしまうと、登山に関係のないことが書かれているページができてしまうことになり、SEO対策てきには不利である。
だからなんとか、このページも一応、最低限でも登山をネタにしたページであるとして、内容を考えなければいけない。
社長からチャットのメッセージが来た。
昨日わたしは社長に長文のメッセージを送った。
それに対して返事が来た。
社内で打ち合わせして、午後に電話するとのこと。
やっぱ電話してくるのか。
もーほんと、なんだこの、恐怖。
恐怖といわざるを得ん。
ほんと金に困ってなければ、即やめてお仕舞いにできるのだけど。
ほんと「ママー、助けてー!」って言いたなるわ。
ほんと金がないってのは、それが原因で、いろいろ怖いめにはあうし、イヤな目にもあうことだ。
とりあえず、こんな風に書いてる途中に電話が来るのもあれなので、ちょっとこれはしばし中止にしてしまおう。
電話が来た後に続きを書こう。
けっきょくやめることになってしまうのか、なんとか折り合いがついて仕事を継続できるのか。
まあ川苔山の話も書かないと。
書くことがあるから。
・・・
電話来た。
全面的に理解してもらえた。
これはもうダメかと思い、次の職探しも始めていたし、アルバイト契約はやめて、業務委託契約の提案をしようと思って、そのメッセージ文も書いたし、業務委託の契約書のサンプルもダウンロードした。
そのサンプルをじっくり読もうと思ったタイミングで、15時45分、電話が鳴った。
上記でさんざん悪口を書いた社長であるが、電話はとても親切で、優しくて、全面的にこちらの要望を受け入れてもらえて、なんていい人だと思った。
上に書いた悪口を全部永久に消してしまいたい気分である。
今回の職場ももう完全にダメだろうと思ったし、もう登山してる余裕はひとかけらもなくなってしまったと思った。
なんといってももうほんと、金がガチなくて、もうほんと、金のことだけ考えなければいけないという状況がきた。
金を稼ぐことだけを考える。
そのほかのことは何も考えない。
しかし予想に反し、実に温かい回答がきて、収入の道が途絶えるという危機は回避することができた。
まあこういう文をホームページに載せること自体、実に不真面目だし、ふざけてる。
ほんと真面目に考えないと、ピンチになったときにはピンチは解決しない。
グチとか言ってる場合じゃないし、黙々と、やれることをやるしかない。
ウェブエンジニアだからコミュニケーションが苦手とか、そんな言い訳も通用しない。
生きていれば駆け引きとか交渉とか、絶対に必要。
ウェブエンジニアだからとか、社長だからとか、営業だからとか、そんなん全然関係ない。
コンピューターを相手にしてるとか、そんなん全然関係ない。
コミュニケーションが必要なときは、どんな人間だって、コミュニケーションは必要だし、どんな人間だって、それを乗り越えていかなければいけない。
コンピューターだけ相手にしてれば済むという話ではなく、人間も相手にすべきとは相手にしなければいけない。
交渉とか駆け引きとかも必要なときにはしなければいけない。
まあ、呑気にこんな風に文を書けてるうちはいいけど、本当にピンチになったらこんな呑気に文を書くことなんてできないし、グチとかこぼしてる場合じゃないし、ただ黙々と、やれることをやるだけ。真面目に考えるだけ。それしかない。ふざけてなんかいられない。
まあ一応、次の指示も来たし、今日中にそれを終わらせねば。
今日は、仕事なんにもしてないし。
今来た指示も、即座に終わらせねば。
誠意をもって対応せねば。
ひとまず危機は去った。
川苔山話はまあ、もう通行止めは終わったはずなのに、先日川乗橋にバスで通りがったとき、まだ通行止めみたいだったんで、どうなってんだろうということを、調べて書いてみようかと思ったけど、それはまたの機会にする。
ひとまずは、来た指示を速やかに終わらせねば。