2018年7月2日から新宿の職場で働いています。
仕事はウェブプログラマです。
31回目の勤務が無事終わりました。
8月20日で退職します。
残る勤務はあと、たったの一回です。
厳しい職場でした。
しかしこの職場、客商売なので、会社の中の人間には厳しいですが、お客様に対しては神様扱いです。
お客様が来社すると、全員立ち上がって深々とお辞儀します。
そしてあと一回の勤務で退職する私はもうほぼ外の人です。
半分お客様になってます。
鬼の常務。
50代くらいの女性です。
いつも怒りまくっています。
私も何度も、めちゃくちゃ怒られてます。
怒った顔しか見たことがありません。
すごい怖い人です。
その鬼の常務がなんと、今日は別人のように優しかった。
猫なで声で話してきた。
女学生のような、はにかんだ笑顔を見せてきた。
誰？
まるで別人のようです。
すごい豹変っぷりです。
同一人物とは思えません。
なんという役者か！
冷酷非情で厳格な外国人リーダーのDさんも、今日は従順な年下の男のような、はにかんだ笑顔を見せていました。
私よりもはるかに年上の人だと思っていたDさん、実はけっこう若いかもしれません。
鬼の常務、いつもなら絶対に激怒するようなことをしても、ニコニコしています。
ほとんどぶりっこしています。
ゆうこりんとか、西村知美みたいになってます。
これはこれでとても怖いです。
なんか会社に対して良い印象を持って、辞めてもらいたいみたいです。
外でいろいろ悪口とか言われたくないのでしょう。
しかし鬼の常務も結局のところ、別に性格が悪い人でも、冷酷な性格の人なのでもなく、単に自分の役割を精一杯演じている人だったみたいです。
仕事から一歩離れたら、単なる気のいいおばさんなのかも知れません。
みんななんかもう、私に気を使ってます。
もう怒られることもなさそうです。
でもそれはそれで結構気まずいです。
いや、かなり気まずい。
とかなんとか言いながら、最後の日にこっぴどく怒られたらびっくりです。
一応私としてはお金を貰っているわけですし、最後の最後まで、きちんと仕事したいと思ってます。
いきなり来なくなったわけでもないですし、説明すべきことは全部説明して、最後までお役に立って、きれいにやめたいと思ってます。
しかしまわりがみんなすごい気を使ってくれてる感じです。
なんか腫れ物に触れるようにおそるおそる接してきます。
最後の日、まったく仕事せず、おしゃべりばかりしても怒られないかも。
今日は実際に、隣の席のZさんと、しばし私語で盛り上がりました。
束の間、職場であることを完全に忘れ、飲み屋かなにかで話してるような、だらけきったムダ話を楽しんでしまいました。
なにはともあれ、勤務もあと一回だけです。
鬼の常務も豹変し、猫なで声で話してくるようになって、かなり気まずいです。
私が辞めることで、大急ぎでまた人を入れるみたいです。
すごい人手が不足してるみたいです。
でもかなりクセがある職場です。
いくら人入れても、長続きする人は少ないかもしれません。
でも会社の人たちはすごい一生懸命です。
また求人をいろいろ出すみたいです。
みんな一生懸命頑張ってる。
ただそれだけなのでしょう。
みんな必死で生きている。
今回なんか社風が合わなくて、退職することになりました。
でもそれは別に会社が悪かったわけではない。
単に合わなかったというだけです。
辞めることになり、申し訳なくも思います。
しかし私は私にとってより良い道を貪欲に探るのです。
私は私が一番可愛いのです。
私は私の幸福を追求していくのです。
そのためには、会社の都合も、人の都合も、踏みにじっていくのです。
自分、ラブ！
とにかく、勤務は後一回。
ゴールはすぐ目の前です。
最後の一日も、私は私なりに誠実に働いて、できる限り感じよく辞めたい。
きれいに辞めたい。
円満退社したい。
そんな風に、思うのです。