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小説の新人賞に応募しました
投稿日
2021/02/17
今日は9時30分に起きて、まずは封筒を持って郵便局に行きました。
封筒の中には小説が入っています。
封筒には出版社の住所もすでに書いていて、ノリで封もしています。
後は郵便局に持っていくだけ、そのような状態に、昨日のうちにしておきました。
それで今日は朝起きて、まずはそれを郵便局に持っていったというわけです。
簡易書留で送り、570円払いました。
小説の新人賞に応募した。
私の中では、かなり大きなイベントです。
今までも何度か小説の賞に応募したことはありましたが、今回はいつもと違います。
丁寧に丁寧に作った、自分の分身のような作品を、賞に応募したという状態です。
今まで応募したものは、応募したらもうゴールで、それ以降はその作品のことは、一切見ません。
しかし今回の作品は違います。
何度も何度も読み直し、何度も何度も推敲しました。
だから相当な思い入れがあり、これは賞で落選しても、ずっと手元に置いておく作品になるでしょう。

とはいっても、出来が良いかどうかというと、それほど出来はよくありません。
至らない点、未熟な点がたくさんあります。
しかしそんな至らなさや未熟さも、まるまる保存しておきます。
これをまた読み返すことで、自分に何が不足しているのか。
そういうことも見えてきます。
もっとこうすれば良かった。
そのように気付くことも色々あるでしょう。

今回の小説は読み返してみて、面白いと感じることもあれば、別に面白くないと感じることもあります。
昨日は賞に応募する小説を紙に印刷して、穴を開け、ヒモで綴じて、そしてまた改めて、じっくりと最初から最後まで読み直しました。
きっと読む人は、じっくりと丁寧に読むに違いないと想像して、私もじっくりと丁寧に読みました。
昨日は小説を実は二回読んだのですが、一回目は、軽く流すような感じで読んで、そのときは、あまり面白くないと思ってしまい、がっかりしてしまいました。
それは、大きな勘違いをしているようにも思いました。
全然面白くないものを書いて、それを面白いと思い込んでしまっている、頭のおかしい人、自分がそんな人間なのではないかと疑い、がっかりしてしまいました。
少なくとも、他人が読んだとき、自分が思ったほどには面白いとは思ってもらえないはずだし、そもそも、やっぱりそんなに面白い小説ではありませんでした。
それで一回軽く読んでみて、全然面白くなくて、すごくがっかりして、それでもまた、新人賞に応募する用にまた印刷して、そしてまた、今度はじっくりと、丁寧に、一字一句をじっくり見ながら、最初から最後まで、じっくり読んでみたわけです。
その結果、面白いかもしれないし、面白くないかもしれない。
という、感触でした。
少なくとも、賞を受賞することは、無さそうです。
さすがにやっぱり、面白いところがないのです。
何かずば抜けたようなところが、まったく無いのです。
狂ってもないし、突き抜けてもないし、凄さとか、まったくありません。
なんだろう、結局、可もなく不可もなく、特に読む価値は無い。
そのような作品であるというのが、実際のところだと思います。
これを読んで、「お、この人才能あるなあ」とは、思われないでしょう。
突き抜けたもの、ずば抜けたものが、何もないのです。
だから今回は、応募しただけで、良しとします。
口だけ番長で、リングに上がらないボクサーが、ようやくリングにあがり、一ラウンドでKO負けしたようなものです。
そのように、堂々とした戦いの場に出て、あっさり負ける。
それがスタートです。
口だけ番長からの卒業です。

色々と、改善点はありそうです。
文章の描写とか、まったくできていません。
ただずっと同じ調子で、一本調子で、山も谷も何もなく平たんなまま、単に語ってるだけです。
随筆、エッセイの類かもしれません。
そんな感じで文章が進み、最後までその調子で終わる。
だから見る人が見れば、これはダメだ、論外である。
そのような評価になってしまうかもしれません。
しかしそのように、自分の小説のダメなところ、自分でもいくつか思い当たるので、自分で気づいていることは全部しっかりと、修正して、実力を少しずつでもつけていかなければいけません。
作家の村上春樹は、小説を作って、まずは奥さんに読ませるようです。
そして、奥さんの感想を百パーセント受け入れて、奥さんが百パーセント気に入るような作品になることを目指し、奥さんのアドバイスを百パーセント受け入れて、何度も何度も書き直しては、奥さんに何度も何度も読んでもらうらしいです。
それで奥さんからオッケーが出たら、その小説を公開するそうです。
それで村上春樹は、今のような凄い作品を、たくさん作ったのです。
その大物作家の村上春樹ですが、あまり書き直してないような文章もあるのですが、そういう文章を読むと、実際は村上春樹は、とても凡人であるような印象を持ちます。
つまり、あまり書き直していない文章は、センスがないし、退屈だし、くどいし、全然面白くない文章なのです。
そういう文章を過去に見たのですが、「ああ、これ、村上春樹、あんまり書き直してないんだ・・・」と、思ってしまいました。
センスのかけらもない、実につまらない、凡人丸出しの文章でした。
それがあの、天才的な文章になるまでには、奥さんのアドバイスを受けながら、何度も何度も書き直すことで、あの天才的な文章が作られるのです。
だからやっぱり、人の意見を聞いて、何度も書き直すというのは、とても大事なことだと思います。
一方、村上龍なんかは、一度書いて終わりらしいです。
あまり書き直しはしないようです。
夢枕獏も、書きながら考えるそうです。
きっと、書き直しとかもあまりしないのだと思います。
でもやっぱり、天才的な文章が書けてしまうのです。
いろんなタイプがいるようです。
私の場合は、凡人だし、才能がないので、本当は、何度も何度も書き直す必要があります。
村上春樹の奥さんのような、ありがたい読み手を見つけ、その人が百パーセント気にいるように、何度も何度も書き直して、その人からオッケーを貰えば、私も面白い作品が書けそうな気がします。
人に読まれるということが、基本ないので、私の小説は独りよがりで、風通しが悪くて、やっぱり、ダメな小説なのではないかと思います。
やっぱり、人のアドバイスを聞いて、書き直していくということを、何度も何度もやっていかないと、他人が読んで面白い文章は、作れないのだと思います。
村上龍とか、夢枕獏とか、天才的に書ける人もいるとは思いますが、私には到底そういう書き方はできないと思います。
才能ない人間が面白い作品を作りたいのであれば、何度も何度も書き直すしかない。
それも、良い読み手にアドバイスを貰いながら、良い作品になるまで、何度も何度も書き直すしかないのです。
そういうことしないと、やっぱり面白い小説は書けないような気がします。

まあとにかく、今日は小説の新人賞に応募しました。
ではまた、仕事に励むとします。
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