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今日も御岳山の登山に励んでまいりました
投稿日
2021/06/19
今日は御嶽駅にゆき、小雨の中、傘を差し、御岳渓流沿いを歩いて、神路橋を渡り、ケーブルカー滝本駅まで歩いたのでございます。
御嶽駅からケーブルカー滝本駅まで歩くのは、もう定番になってしまったのでございます。
そこからまた、禊橋を渡り、禊の滝を眺め、北御坂を登って行きました。
一番下の木には、786、という数字が貼られていました。
白い鉄っきれに、786と書かれ、それが金具で杉の木に打ち付けられているのでございます。
私は北御坂を黙々と登って行きました。
木に貼られていている数字は、だんだんと小さくなっていきます。
それが1になったら、もう北御坂の終わりももうすぐです。
黙々と、歩いてまいります。
北御坂には、以下のような看板が立ってます。
以下のような順番で、出てきます。
「ろくろっ首」
「ろくろ」は、細長い首が、左右に曲がっている、若い女性のお化けである。
この付近の坂道は急で、左右に蛇行(だこう)している。
まるでお化けの「ろくろ」の首のように、曲がりくねっていることから、いつしか付近を「ろくろっ首」と呼ぶようになったと伝えられる。
「うまたてば」
「たてば」は、休息所である。
参道は坂道が続くため、かつては数か所で、馬や駕籠(かご)を休ませながら、山上へ進んでいた。
「ろくろっ首」付近は、特に急な坂道である。
上がり終わった「たてば」は、人はもちろんのこと、馬の重い荷物を下ろして一休(ひとやす)みし、元気を取り戻してから、山上へ向かっていた。
「おおまがり」
「うまたてば」を過ぎ、この付近まで来ると、参道は緩やかな勾配となるため、坂道の曲がり具合も、大らかな曲がりとなる。
急な坂道を進んでいると、先を歩いている人が「おおまがりに着いたヨ」と言えば、後ろからついて来る人たちは、「楽になれる」と安堵感(あんどかん)を持ったと伝えられる。
「なかみせ」
参道入口の禊橋(みそぎばし)と山上にある御師集落との、ほぼ中間の場所である。
禊橋から約三十分の距離で、付近は緩やかな坂道であることから、一休(ひとやす)みするには、都合が良い場所であった。
かつては、小さな茶店も建っていたため、いつしか付近は「仲見世」と呼ばれるようになった。
「だんごどう」
かつて団子堂と言う御堂があり、地蔵様(八大地蔵)が祀られていたと伝えられる。
地蔵様が困らないよう、地蔵様の膝下(ひざもと)には、参拝する人たちが、団子をお供えしたことから、いつしか団子堂と称されるようになったと伝えられる。
現在も祠(ほこら)があり、新しい地蔵様が道中の安全を願っている。
「じゅうやっくぼ」
「じゅうやく」は漢字で書くと「十薬」「重薬」で、薬草のドクダミの別名である。
「くぼ」は窪地である。
この谷間には、薬として利用できるドクダミが、たくさん自生している場所であったことから、いつしか、「十薬窪(じゅうやっくくぼ)」と呼ばれるようになったと伝えられる。
「だいこくのお」
漢字では「大黒の尾」と書く。
禊橋(みそぎばし)を渡った場所からここまで、急な坂道が多かった。
ここでは尾根を横切り、ここから先は勾配が緩やかな参道になることから、気を楽にして歩けるようになったのは、「大黒様のおかげ」と感謝の意を込め、大黒様の尾根と称されるようになったと伝えられる。
「あんまがえし」
「あんま」さんは、現在の整体師(せいたいし)である。
かつては視力が弱い人たちの多くが就業していた。
視力に恵まれなかったため、ほとんど平坦なこの付近を、御嶽神社の境内と間違え、付近で参拝してから引き返した「あんまさん」がいたとも伝えられる。
このことから、いつしか付近を「あんまかえし」と呼ばれるようになったと伝えられる。
「やまのかみ」
禊橋(みそぎばし)を渡ったこの参道は、北側から御嶽神社へ向かう参道なので、北御坂(きたみさか)と呼ばれている。
山ノ神は、山に宿り、そこに棲(す)むすべての生物を支配する、神霊の総称である。
往来する人たちは、山地内での安全を、山ノ神に祈願する。
「くろもん」
江戸時代、それぞれの集落(街)の出入口には、夜間、外部からの訪問者を防ぐため、「黒門」が設けられ、番人が見張っていた。
この場所は山上の御師集落(おししゅうらく)の出入口にあたるため、黒門が置かれていたと伝えられる。
しかしながら、番人がいたかどうかについては、不明である。
このように、北御坂にも、色々な物語があるのでございます。
北御坂をせっせと歩き、三差路に到着いたしました。
もう坂道はおしまいです。
三差路を右に進んでいくと、ケーブルカー御岳山駅に到着します。
私は御岳山駅の中に入り、土産物を物色して、とりあえず、きびだんごを買いました。
それから自動販売機で、ネクターを買って飲みました。
この場所、御岳山駅であり、御岳平でもあるこの場所で、ネクターを買って飲むのは、私の最近の定番になっております。
桃の味って、とっても美味しいですよね。
それから大展望台に移動して、そこにある展望食堂という名前の食堂で、食事でもしようかと思ったのですが、残念ながら、展望食堂は閉まっておりました。
それで気を取り直し、富士峰園地をしばし散策してから、武蔵御嶽神社の方に向かったのでございます。
途中、紅葉屋というお蕎麦屋さんに立ち寄り、ホットコーヒーを飲ませて頂きました。
それから神社に進み、本日の目当ての宝物殿に到着したのですが、宝物殿のドアは閉まっておりました。
おやおやこれは一体どういうことだろう。
私は神社のお守り売り場にゆき、そこのお姉さんに、「宝物殿は閉まってるんですか?」と聞くと、「はい、そうです」とのこと。
「ではいつ頃開きますか?」と聞くと、お姉さんは困ったような顔をして、「少々お待ちくださいませ」と言って、奥に引っ込んで、奥で偉い人と何やら密談をしておりました。
しばし待っていますと、その偉い人が私の前に出てきて、「コロナの蔓延防止条例が終わるまで、宝物殿は閉めております」とのこと。
「そうでしたか、ありがとうございます」と私はお礼を言い、その場を後にしました。
そしてとりあえず、神社の境内を、ずずいと奥の奥まで進み、奥宮遥拝所までとりあえず行って、さてではUターンして帰るかと思って、そのまま真っ直ぐに、下山を開始したのでございます。
下山中の御岳山は、霧に包まれていて、とても神秘的な雰囲気でございました。
まさに八百万の神々が至る所に存在しているような、そのような霊気漂う雰囲気を、存分に堪能することができました。
そのようにしてまた、北御坂を次は下っていきます。
小型の車が何度も登ってきたり、降ってきたりします。
クロネコヤマトのクール便であったり、黄色のライトを点滅させた小型バンであったり、小型の車が何度か通り過ぎました。
御岳山の山頂には御師集落がありますので、御師の方達が、車で移動していたのかもしれません。
道が狭いので、車が来ると歩行者は道を避けねばなりません。
それに対して、「すまないね、ありがとう」というような感じで、ペコリと頭を下げてきたり、プッと音を鳴らしてきたり、片手を上げて挨拶してきたりする人もいます。
ああいう人たちは事によると、山上で宿や食事を提供して、客商売をしている方達なのもしれません。
だから歩行者に対して、丁寧に挨拶しているのかもしれません。
そんな具合に北御坂を下っていきます。
今度は、木に貼り付けられた数字が、降りるたびに、大きくなっていきます。
その数字が、786になったとき、下に到着することになるのです。
下りはとても楽です。
楽々と下っていくことができます。
花としては、ユキノシタと、ドクダミを、よく見かけました。
その他にも色々と植物は生えているし、木々も立っているわけですが、私はそれらの名前がわからないものですから、だからそう、ハナノナというスマホアプリでかざしてみて、それでユキノシタと、ドクダミはしっかり名前が出てきたので、わかったのですが、その他のものついては、なかなか名前が出てこなくて、だから名前がわからないものだから、どんな花が咲いていたのか、どんな木が生えていたのか、どんな草が生えていたのか、それらを正確に、ここに述べることが、残念ながら、できないのでございます。
少なくとも、天狗が持ってそうな形をした葉っぱが、生えておりましたので、それはスマホで写真に納めておきました。
とても特徴的な形をした葉っぱだったので、その葉っぱの名前は、いつか必ずわかるだろうと思っております。
その他にも、特徴的な形をした葉っぱを、いくつか写真に納めておきました。
でもハナノナというアプリは決して万能ではなく、それをかざせばすべての植物の名前がわかるわけでもないので、他の植物を調べるアプリも、色々と試してみようかなーなんて、思っている今日この頃でございます。
さてさてそんな具合に歩き続け、ケーブルカー滝本駅まで戻ってまいりました。
そして私は、滝本駅の中に入り、御嶽汁、イノシシカレー、その二つを購入しました。
「ビニールに入れますか?」と聞かれ、しばし迷ったのですが、「あー、もういいですよ、そのままで」と言って、ビニールは貰わずに、そのまま貰うことにしました。
すると、「じゃあテープだけ貼らせてもらいますね」と言って、商品にテープが貼られ、それを私は受け取りました。
お釣りも百円受け取りました。
で、お釣りを財布に入れるの、面倒臭くて、ビニールも貰わなかったものだから、どうも面倒臭くて、苦労して財布にお釣りを入れ、購入した商品も苦労してザックにしまったのでございます。
ビニールに入れてもらえばそんな苦労はしなくても良かったのですが、まあ、なんとなく今日は、「いいですよ、もう別にそのままで」などと、気取って言ってみたい気分になってしまったのでございます。
さてそれから、時間を測りながら、歩き始めました。
ケーブルカー滝本駅から、御嶽駅まで戻るまで、何分くらいで、戻れるほい?
それが知りたくて、滝本駅の出発時刻をスマホのテキストエディタに入力して、駅に向かい始めたのでございます。
一度御岳渓流の方に降りて、すると、「近道 0.8キロ」という標識があったので、その近道で進みました。
歩道の幅が狭く、少し歩きにくい道のりでしたが、何と、その途中に、皿が大量に置かれていて、「なんでも勝手に持っていってください」などと書かれた場所がありました。
なんという太っ腹なのだろう。
なかなか渋い皿がたくさんあるというのに、これ全部、無料で持っていって良いらしい。
私はしばし迷いましたが、しばらくして、「いやいや、ただより高いものは無いと申すではないか。そうとも、欲しければ、金を出して買うことにしようではないか。別に無料だからといって、無理してもらってくる必要はあるまいよ」という結論を得て、そのまま何も入手せず、駅の方へのと向かったのでございます。
そして今日は、玉川屋で、蕎麦と丼でも食ってやるか、ふっふっふ、と思っていたのですが、なんと玉川屋、どうやら閉まっているみたいでした。
なにをーっ! まだ15時くらいだというのに、もう閉めたと申すのか?
と私は憤り、がっかりしましたが、じゃあそのかわりに、他の店に行こうと思い、駅前にある、ずっと気になっていた中華料理の店、東峯園という名前の店に入り、みたけラーメンと、五目チャーパンを注文しました。
それらはなかなかボリュームがあって、その二つを食べると、満腹しました。
食べ終わり、トイレにいき、そして顔をゴシゴシ洗いました。
それから席に戻り、お冷やを飲み干し、料金を払い、店を後にしました。
なかなか、うんめえ、ラーメンと、チャーハンでした。
なかなか良い店でしたよ、ほんと。
酒のつまみになる一品料理なんかも多くて、飲みでも使える店だと感じました。
だがしかし、今は、コロナのため、酒類の提供はしてないようでした。
その後、私は、御嶽駅の近くにある、こんにゃく屋に行き、のしこんと、豆腐こんにゃくと、その二つを買ってきました。
それらの豆腐は洗わずに、切って、そして、わさび醤油なんかにつけて食べるようです。
そのわさび醤油も、もらえました。
そのこんにゃくの店は、女性に大人気の店みたいで、前に覗いてみたときは、店内は女性で満員でした。
こんにゃくはカロリーも少ないし、ダイエットしている女性には、人気の商品なのかもしれません。
そういうことがあり、ずっと気になっていたものですから、今日は思い切って、店に飛び込み、いかにも人気がありそうな商品である、のしこん、豆腐こんにゃく、その二つを、購入してみたのでございます。
そして今それは、冷蔵庫に眠らせているのでございます。
まあ今日の登山はそんな感じでした。
東峯園でたっぷり飯は食べたので、またあまり腹は減っておりません。
今日はもう別に食べなくてもいいかもしれない。
そんな感じの腹具合です。