デンジェラスゲームとしての登山
投稿日
2021/08/30
エベレストの登山は、とても大変な登山ですが、登山初心者の人が、いきなりエベレストにチャレンジすることもあるようです。
そういう人はエベレストの登山を、命がけのデンジェラスゲームだと考えていて、そのスリリングなゲームを楽しんでいるようです。
ちょうど走り屋の人たちが、200キロで車を走らせて楽しんでいるように、スリルを楽しんでいるのでしょう。
私は昨日、奥穂高岳に登ってきました。
奥穂高岳のザイテングラートでは、月に一回くらいは滑落死の事故が起こるようですし、私は奥穂高岳の登山のことを、デンジェラスゲームだと思って登山に登りました。
しかし思ったよりは、危険度は低いと感じました。
もちろん、油断すると危ないとは思いますが、油断しなければ、問題なく登山できる山だと感じました。
剱岳と同じくらいのレベルの山だと想定していたのですが、剱岳に比べると、かなり気軽に登れる山だとも思いました。
ただし天候にもよるでしょう。
悪天候だと、山は豹変します。
前に八ヶ岳の硫黄岳に登ったとき、悪天候で、硫黄岳は非常に恐ろしい山に豹変しました。
それで登頂を諦めたことがあります。
標高が2500メートルを超えるような山が荒れ狂うと、とんでもないことになります。
そんなときは、素直に退散するに限ります。
今回の奥穂高岳の登山では、私は剱岳と同レベルの難易度の登山であると想定していたので、かなりびびっていました。
それで、デンジェラスゲームだと思って、楽しもうと思ったのです。
怯えて、イヤイヤ、苦しんで登るより、デンジェラスゲームとして、スリムを楽しみながら登る、その方が良いだろうと思いました。
しかし実際は月に一度の滑落死が起こるザイテングラートは、それほど危険な道のりだとは思いませんでした。
穂高小屋から山頂までの道のりも危険と思われていましたが、危険箇所は最初の二つのハシゴがある場所だけで、後は特に危なげのない道のりでした。
そのハシゴの道のりだって、それほど危険というわけでもありません。
このくらいの難所なら、他にもいくらでもありそうだし、特に危険な箇所だとは思いませんでした。
穂高山荘の人たちものんびりしたものです。
危険な登山エリアだという、ピリピリした感じは全くありません。
穂高山荘の雰囲気は、まさに平和そのもの。
そのような、のどかな雰囲気の場所でした。
まあとにかく、油断すると危ないのでしょうが、注意して歩けば、まったく問題ない登山であると感じました、奥穂高岳の登山は。
さて、とりあえず私もこれで北アルプスのビック3である、槍ヶ岳、剱岳、奥穂高岳を、全部登りました。
後の山々は、そんなに大変ではないのではないかと、思ってます。
しかしクマが突然出てきたり、なんでもない場所で転倒して骨折したりなど、登山は何か起こるかわかりません。
油断せず、気を引き締めて登山していかなければいけません。