電車に乗り、車窓からの風景を、しばし眺める。
今日も、雨である。
明日になると、天気になるようだが、今日はもう、11時に起きてしまったものだから、このままずるずると、夜型生活になるのはたまらないので、今日も高尾山で登山して、健康的な昼型生活を取り戻したいと思っている。
今、高尾山では、高尾山で樹木探し、という催し物をしているので、今日もそれをしようと思い、シャーペンや、ボールペンも持ってきている。
先日もそれをして、そのときも雨で、おかげで樹木をチェックする紙は、見るも無惨によれよれになり、シャーペンでチェックすると必ず破れてしまうという体たらくであった。
現在は無職であるので、本来であれば本格的に職探しをしなければいけないところだが、この機会に家に大量に溜まっている、買っただけで読んでない本とか、もう一度読みたい本などを、なるべく多く消化したいと思い、毎日せっせと読書に励んでいる。
特に読みたいわけではない本だが、このままで一生読み終わることができないくらいに、大量に本が溜まってきてしまっているし、それを捨ててしまうのも勿体ないので仕方なく、毎日せっせと読んでいる。
マンガも、溜まっているので、それもせっせと読まなければいけない。
一通り、全部読んでしまってから、またあらためて、本格的に職探しをしたいと思っているが、それは一体、いつになってしまうのだろうか。
はっきり言って、全部読むのは厳しいかもしれないので、ある程度キリのよいところまで読んだあとは、もう早々に、切り上げたほうが良いのかもしれない。
そんな読書の日々を過ごしていると、夜型生活になってしまい、それだと健康に悪いので、その合間に、形ばかりの登山をするというわけだ。
その登山が、高尾山の登山というわけだ。
健康のため、昼型生活の維持のため、定期的に、登山はしておかなければならない。
健康のため、酒は飲まないし、コーヒーも飲んでいない。
なるべく無駄遣いはしないようにもしている。
しかしアウトソーシングのサイトでは、詐欺師の若者に、まんまとしてやられてしまった。
五千円でトラブル対応を依頼された。
サーバを移したら、サイトが真っ白になってしまったので、それをなんとかしてくれと依頼された。
私はさぞお困りだろうと思い、まったくの善意から、安い金額だが、対応してあげて、それを直してあげた。
しかし、まだこまかなエラーが色々と残っているので、それを全部、完璧に直してもらえないと、検収合格にはできないと言い出してきた。
それは事前の話とは、違っていた。
私はあくまで、サイトが真っ白になってしまったという、大きなトラブルだけ、直してあげようという話で、その仕事を受けた。
さぞやお困りだろうと思い、かわいそうだったから、その仕事を受けた。
そのトラブルは、四時間くらいで、なんとか解消できたので、私はほっとした。
そして私は嬉々として、解決しましたよと報告すると、すると先方は、どうやって解決したのかと、その具体的な対応方法を、しつようにきいてきて、なかなか契約が終わらない。
それもまた、善意で詳しくレクチャーしてあげると、挙げ句の果てには、その他の細かいエラーも全部直さないと、検収合格にできないと、居丈高に、言い出した。
とにかくその若者は、五千円しか出さないくせに、どうもその言動が、いちいち命令的でもあった。
さながら、上司のような口のききかたをしてくる。
しかし小さなエラーも全部直すとなると、さすがにわずか五千円では対応できないので、今回の契約は終了させて、改めて依頼してほしいというと、いや、エラーを全部直さないと、今の契約は終了にしないと、頑として受け付けない。
そのように延々とメッセージのやり取りをして、私はようやく、自分が相手にしている人物は、詐欺師であることに、おそまきながら、気付く。
それでもその者とのやりとりは、一切しないことにして、五千円をあきらめて、契約終了リクエストを出した。
それでもまだ先方は、途中で仕事を投げ出すなとか、アウトソーシングのサイトに管理者と相談するとか、色々と、好き勝手なことを言い続けている。
どうやら完全に、カモだと思われてしまっているらしい。
契約終了のリクエストも、その者が同意しなければ、契約終了にはならないので、いつまでたっても、契約は終わらない。
その者の魚を釣り上げようとするような、イヤなメッセージを読み続けなければならない。
その者をブロックしようとしたが、契約中の場合は、ブロックはできない。
イライラするので、そのサイトからも、退会してやろうかとも思うが、おそらく契約中は、退会もできないだろう。
そのような、実に面白くない状況に、なってしまっている。
その者は、本人確認は、未確認の者である。
そのサイトに身分証を提示すると、それは確認済みとなり、私は確認済みにしている。
匿名でそのサイトに登録し、詐欺行為を働いているらしい。
五千円払って、十万円ぶんの仕事をさせようという、流儀だろう。
あるいはあくまでも、どこまでも、一円も支払う気はないのかもしれない。
思えばそのサイトでは、今までに随分とたくさんのトラブルがあったものだ。
今回の件でそれをまた、思い出してしまった。
だからもう、そのサイトを利用するのは、やめた方が良さそうだ。
そのサイトは、アテにできない。
だからきちんと、ちゃんとまともな人間を相手にして、求職活動をしなければ。

ともあれ今日も高尾山に登って、リフレッシュしてこようかと思う。