登山サークル アウトドアチャイルド

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塔ノ岳、三ノ塔経由のコース
投稿日
2017/08/18
2017年9月2日に塔ノ岳の登山イベントを予定しています。
そのコースですが、大倉バス停から塔ノ岳山頂まで行って、また同じ道を戻ってくる道を考えているのですが、それよりももっと面白いコースは三ノ塔を経由するコースです。
しかしそのコースの場合、通常のコースよりもプラス2時間30分くらいはかかってしまいそうです。
しかし三ノ塔から塔ノ岳までの道のりはとても景色が良いので、可能であれはそのコースで開催したいとも思いました。

そして2017年8月13日、三ノ塔経由で塔ノ岳に登ってきました。
前日は高尾山の登山イベントをして、けっこう疲れていたので、この日も登山をするつもりはまったくなかったのですが、早起きできたので、せっかくなので行ってみようと思いました。

小田急線の渋沢駅でおりて、バスで大倉バス停に行きました。
大倉バス停に到着したときの時刻は、たしか10時くらいだったと思います。
そして結局この日、大倉バス停に戻ってきたのは19時くらいでした。
この日は9時間くらいの登山になりました。

大倉バス停から三ノ塔に進む道のりは、塔ノ岳に進む道のりの反対方向です。
その最初の道のりはとても気持ちがよい。
大きな橋を渡るのですが、その橋の下には、キャンプをしている人たちのテントがたくさん見えました。

そして三ノ塔へ。
その道のりはやはりハードでした。
距離的には3キロ程度だと思いますが、ずっと坂道が続きます。

苦労して三ノ塔に到着したときにはけっこう疲れていて、このまま戻ろうかと思いました。
おまけに雨もふりはじめました。

しかしせっかくなので、ここから塔ノ岳に進みます。
今回は、ヘッドライトも用意しています。

本来はとても良い景色であるはずの三ノ塔から塔ノ岳までの道のり。
雨のため、景色は真っ白でした。
景色のほうはそんな感じでイマイチです。

その道のり、クサリ場もちらほらあります。
前にきたときは、クサリ場で降りるのに軽く失敗し、スネを強打して足を痛めてしまいました。
歩けなくなるほどのケガではありませんでしたが、不注意でした。

今回は、気をつけて歩いたので、ケガはありませんでした。

本来はこのルート、ヤビツ峠から進むルートになると思います。
ヤビツ峠から二ノ塔、三ノ塔と経由して、そして塔ノ岳にいたるというルートです。
そのルートを以前歩いたことがあるのですが、そのときは、塔ノ岳のさきの鍋割山にも行ってきました。

その鍋割山。
下山時に、イケメンの男性一人と、女性二人のグループとすれ違いました。
イケメンの男性は険しい顔つきで黙々と登っていました。
装備はとても軽装でした。
その後ろから、女性二人が歩いています。
女性二人は怒っていました。

「軽いハイキング気分で登れる山じゃないじゃない!帰りは荷物全部アイツに持たせようよ!」と吐き捨てながら、プリプリ怒ってました。

その時間帯、登るにはヤバい時間帯になっていました。
そこから鍋割山に登った場合、帰り道では夜になる、という時間帯でした。
そこから山頂までまだ一時間以上あります。
そして下山しているわたしでさえ、暗くなる前に下山しようと、急ぎ足でした。
にもかかわらず、これから上を目指してる。
装備は軽装で、ヘッドライトとかは持っていないと思います。

「今から登るのはやめといたほうがいいですよ。下山したほうがいいですよ」
そうアドバイスしたほうが良いような感じでした。

鍋割山の山頂には山小屋があるので、そこで一泊すればいいのですが、一泊するような感じでもありません。
普通に下山しそうな感じです。
帰りに荷物を持たせるとか持たせないとか、そういうレベルの話ではなく、かなりヤバい状態であったのではないかと思っています。
わたしもそのときは初心者でしたし、声をかけるのにも抵抗がありました。
もしわたしがもっと親切な人間で、そしてもっと登山経験が豊富であったとしたら、「ヘッドライトとかお持ちですか?もしないなら今からのぼるのはやめたほうがいいですよ」と、アドバイスしたはずです。

そのときは大倉バス停に戻ってきたときにパトカーを見かけました。
よっぽど警察の人に、「ちょっとヤバそうな感じの人がいました」と、報告しようと思いましたが、トイレから出てきたときにはパトカーはいなくなっていて、報告することができませんでした。

あの人たち、どうなったのだろう。
下山時に真っ暗闇に飲み込まれたのでしょうか。

話を塔ノ岳登山に戻します。

ヤビツ峠からのルートの話でした。
二ノ塔、三ノ塔を経由して塔ノ岳に行きたい場合は、普通はヤビツ峠からスタートします。
たしかヤビツ峠までは秦野駅からのバスになったと思うのですが、そのバスが、朝の9時くらいには終わってしまいます。
それにバスの移動時間もけっこうあったと記憶しています。
40分くらいはあったと思います。
そんなわけで、あまり手軽には行けないようなルートです。
朝9時くらいまでには秦野駅でバスに乗らなければいけないし、そこからバスで40分くらいは移動したと思います。

しかし地図を見ると大倉バス停からの三ノ塔に登れます。
だからそのルートを今回試してみました。
ヤビツ峠から塔ノ岳の道のりはとても景色が良かった記憶があるのですが、どこの道のりが特によかったのかというと、たしか三ノ塔から塔ノ岳の道のりであったと思います。
そしてその三ノ塔までは大倉バス停からでもいける。
だから今回は、大倉バス停スタートで三ノ塔に登ったというわけです。

三ノ塔に到着したときには雨も降り出していてけっこう疲れて、引き返したいような気もしました。
なんといっても雨が降っていたので、引き返したほうがいいのではないかと思わせられました。
しかしせっかくなので、今回は頑張って塔ノ岳まで行ってみることにしました。

三ノ塔から塔ノ岳の道のり、本来はとても景色の良い道のりであるはずが、雨のため景色は真っ白です。
その中を黙々と歩きました。
けっこう人気のコースなので、雨ではありましたが、人とはけっこうすれ違いました。

「この時期冬の道封鎖されちゃうからさー」ということを話している女性もいました。
毎年がっつりと登山をしている女性という感じでした。

塔ノ岳の山頂に到着したときは、もう15時をまわっていました。
おまけにお茶はもうペットボトルで一本しかありません。
500MLのペットボトルを三本持ってきたのですが、すでに二本飲みました。

塔ノ岳の山頂の山小屋で飲みものを買おうと思ったのですが、ふとみると「水場まで0.3キロ」の標識があります。
山小屋でジュースを買うと高いと思ったので、水場まで行くことにしました。

雨の中、水場まで下りました。
その0.3キロが実に長い。
ずっと急な下りです。

そしてようやく水場に到着しました。
カラのペットボトルに水を並々といれ、その場で一本分の水を飲み干しました。
そしてまた、カラになったペットボトルの中に水を並々とそそぎいれました。

水場のそばには水でびしゃびしゃのテーブルがありました。
わたしはかなり疲れていたので、ズボンが水浸しになるのを気にせず、そこに座り込み、持ってきたパンを二つ食べました。
水をたっぷり飲み、パンを二つ食べました。

水が足りなかったので、道中水を温存しながら歩いていたので、ここでたっぷりの水をゲットできたのは、大きな収穫でした。

そしてまた、水場から塔ノ岳山頂までの急坂の0.3キロを歩きました。
そして再び、塔ノ岳山頂に到着。
時刻は15時40分くらい。

これは明るいうちに下山できるかどうか?

レインコートを着ていましたが、でももう、全身水びたしって感じです。
ザックもザックカバーなんて持ってません。
ザックの中も、水が浸入していたのかもしれません。

ここはもう山小屋に泊まってしまうというのも一つの手ですが、でもそんなことしなくても、普通に下山できそうです。

塔ノ岳山頂までの道中で思ったのは、テント泊って面白そうだなーということです。
雨の中歩いていると、なんか適当な場所でテント立てて、ゆっくりと休養して、という感じでのんびり山を進むということが、とても面白いに違いないと思いました。
そういう山行だと、そんなに急ぐ必要もありません。
疲れたときにはテントを立てて、のんびり休めばいいのです。

さて下山。
塔ノ岳山頂からの下山です。

下山時にラインがきました。
前に一緒に山に登ったTさんからのラインです。
「明日か明後日、鷹ノ巣山に登ってみたいんですけど」というラインでした。

うれしい!

「じゃあ明日行きましょう!」
そうラインの返事を送ろうとしましたが、雨の中、スマホの画面の反応がわるくて、なかなか入力できません。
一度、「ぱぼり」とか、意味のない文章をTさんに送ってしまいました。

スマホの入力がなかなかうまくいかない。
わたしは雨の中しゃがみこみ、スマホの画面をぬぐって、なんとかラインを送りました。
そして明日の登山が確定しました!

さて、明日にそなえわたしがすべきことは、ケガをせずに下山すること。
遭難しないこと。
夜になるまえに、しっかりと大倉バス停に戻ること。

わたしは意気揚々と、下山しました。
進む足取りも軽やかです。
まさに、

らんららんららーん♪

という感じで進みます。
明日はTさんとの登山。

雨も小雨になってきました。

途中、親子づれがいて、子供がなんかはしゃいでます。
ふと見てみると、シカが三匹いました。
至近距離です。
ぜんぜん人を怖がっていません。
ペットみたいな状態になっています。

わたしはシカ、ばしばし写真撮りました。

しかし塔ノ岳のシカは実に大人しい。
雲取山のシカなんて、すごいです。
モンスターです。
動くがとても早くて、体力がめちゃくちゃあって、すごく怖い。
なんか殺気だってます。
体も巨大です。
それに比べ、塔ノ岳のシカはなんと可愛らしいのでしょうか。

シカとの出会いをへて、下山を続けます。
途中、山小屋で記事を見かけました。

なんでも塔ノ岳に2000回登ったという人の記事でした。
年に100回ペースで塔ノ岳に登り続けている人がいるようです。
すごい塔ノ岳が好きなようです。
それだけの魅力が塔ノ岳にはあるということだと思います。

そんな感じで下山をし、大倉バス停についたのは19時ごろでした。
まだ暗くなってはいませんでした。

大倉バス停からバスで渋沢駅まで戻り、家に帰ってきました。
風呂には入ってきませんでした。
とても汗くさくなっていたので、電車の中ではなるべく人から離れて立つようにしました。

そして家に帰ってきて、食事をして、水シャワーを浴びて、読書をして、明日にそなえて早々と眠りました。

三ノ塔経由の塔ノ岳、距離的にはかなり長く、ハードな登山でした。
これは登山イベントでのぼるにはハードすぎるコースだと思ったので、9月2日はこのコースは断念し、普通の登って、また同じ道を降りるコースにしようかと思います。
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