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青梅丘陵 2024年8月23日(金)
投稿日
2024/08/23
2024年8月23日。金曜日。9時32分、小作駅のホームにいる。生茶を飲んでいる。
漫画の三国志(横山光輝・作)の始めに、劉備玄徳が母のために高価なお茶を買って帰るシーンがあるが、そのお茶は生茶であると思いながら、生茶を飲んでいる。漫画の中で玄徳は生茶を悪人から取り上げられるが、なんとか取り返す。そして生茶を持って家に帰り、母に酷く喜ばれる。
「まもなく二番線に各駅停車青梅行きがまいります」
涼しい車内に乗り込む。開けたドアを閉めるのを忘れて、おじさんから睨まれた気がする。
「次は河辺、河辺です。下り口は右側です」
ポスターの本田圭佑選手が睨んでる。プログリットという、英語スクールのポスターである。一日三時間、どこよりも学ぶ英語スクール。
「ドアを閉める際には、後ろのお客様にご注意ください。次は東青梅、下り口は右側です」
ガラガラの車内。車椅子コーナーの前の優先席に座っている。
「乗り降りの際にはボタンを押してください」
「ご乗車ありがとうございました。終点青梅、一番線に到着します」
生茶を飲み終えた後は、すぐにコーヒーを飲み始める。
グリーンディというロックバンドのポスター。三人組の真ん中は、ポールマッカートニーだろうか。(いや、全然違った)
そういえば空海のライバルは、親鸞ではなく、最澄であったような気がする。最澄が天台宗を始め、空海が真言宗を始めた。
真言宗はお山の仏教で、高幡不動尊も高尾山薬王院と同様、真言宗智山派である。高幡不動尊は、もともとは山中にあったが、暴風雨により倒壊したため、現在のところに移建した。高尾山薬王院と雰囲気が似ている。そしてその周辺は、なかなか住み心地が良さそうだ。
青梅駅で、電車の窓から見える小学校は、青梅市立第一小学校である。今はまだ夏休み中なのだろう。
東京アドベンチャーラインで遊ぼう! スズメ、ムササビ、魚、リスなどの絵。
人々が乗ってくる。年配男性三人組と、白い服を着た外国人。その外国人が何かを拾って、年配男性に渡し、男性は笑顔で、サンキューと言った。
「ドアに引き込まれないようにご注意ください」
年配男性たちの楽しそうな談笑に耳を傾けるが、なかなか内容が聞き取れない。
「ゆうべ、何食べた?」
メシの話をしてるらしい。
げ、しまった、コーヒーこぼした。
キャンプ姿の年配男性。登山姿の年配女性。
平日の奥多摩エリアには、年配の人たちが多い。定年退職後の人たちとかだろう。
「電車の出発は、三分から四分遅れる見込みです」
遅れてくる電車の到着を待ってから、出発するらしい。これから多くの乗客が乗り込んできそうだ。
「お乗り換えを待ちましての出発となります。各駅停車の奥多摩行きです、まもなく発車します。電車遅れて申し訳ありません。まもなく発車します」
とかなんとか言いながら、なかなか発車しないなあと思っていると、電車は発車した。
「JR東日本をご利用くださり、ありがとうございます」
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生涯現役、介護不要。
「次は日向和田、日向和田」
「私も初めてで分かんないんですけど」
今日も古里駅で降りようかと思っている。そして、もしかしたらセブンイレブンで揚げ鶏を買うかもしれない。
昨日は羽村駅前のファミリーマートでスパイシーチキンを買ったが、実に美味かった。たまに食う肉は抜群に美味い。肉は二日に一度くらいが良い。肉の日、野菜の日と、繰り返した方が良い。
しかし、昨日も地震があった。いざという時のため、保存食は必要だろう。米とかパスタとか素麺とか、買っておくべきだ。缶詰とかカップ麺なんかも、本当は買っておいた方が良い。
「次は御嶽、おおりの際はドア横のボタンを押してください」
しかしカップ麺は体に悪そうだから、あまり買う気にはなれない。缶詰もあまり買いたいとは思わない。食った後の空缶の始末が面倒臭いからである。ポテトチップスとかバターピーナッツとかの方が良い。しかしそれをいうなら水とかだって、万が一のために蓄えておいた方が良い。ガスも水道も、大きな地震が来れば、止まってしまうだろう。
御嶽駅で、ごっそり人が降りた。
しかし御岳山も、よく運営成り立っているものである。高尾山に比べると、訪れる客は、それほど多い訳ではないだろうに。武蔵御嶽神社の行事は、色々とある。それらの行事を行い、粛々と神社を運営していくためには、当然資金が必要である。その台所事情は、決して楽ではないだろう。
なんだ?「次は古里」の車内アナウンスが無かったぞ? 聞こうと思って身構えていたのに。
11時05分、古里駅のホームで揚げ鶏を食べた私は、青梅行きの電車を待っている。セブンイレブンで綾鷹のほうじ茶も買ったので、それはハイキングをしながら飲むつもりだ。今日は登山靴を履いている。
電車の中はがらがらである。この列車はワンマン運転である。
御嶽駅に到着。
若くて可愛い女の子たちが乗り込んできた。まるでモデルのようである。その肌は光り輝いている。
今、読んでいる「坊ちゃん」のことを思う。もうすぐ読み終わりそうである。坊ちゃん世界の終わりは近い。もの寂しく思う。
次は「吾輩は猫である」あたりを読んでやろうか。
五木寛之の「親鸞」も読んでいる。主人公は19歳になり、名前は忠範から範宴に変わっている。どのタイミングで親鸞となるのだろう。だんだんと仏教っぽい話になってきた。法然という僧も、名前だけ出てきた。聞いたことがあるような名前である。
「雪国」を読み終えたので、現在同時読みしている本は、五冊から四冊に減っている。そして「坊ちゃん」も、もうすぐ読み終わりそうである。「豊饒の海」は長いので、そう簡単には読み終わらない。「街とその不確かな壁」も、まだ読み始めたばかりなので、すぐには読み終わらない。
次に読む本の候補生として、「空海の風景」(司馬遼太郎)を考えている。家に本が大量に有り過ぎている。まだ読んでいない本たちが、読まれるのを待っている。にも関わらず、ブックオフに立ち寄ると、ついつい、また新規で本を買ってしまう。
さて、次は宮ノ平。ハイキングが始まる。
宮ノ平駅のホームの出口で、スイカを、ぴっ。トイレで、おしっこ、しゃー。青梅丘陵ハイキングコース。環境NPOベルデ。ナラ木の下に生えるカエンタケ(注・猛毒キノコ)が確認されています。絶対に触れないようお願いいたします。青梅市商工観光課。青梅丘陵ハイキングコース案内図。あぶないからはいってはいけません! 永山入口まで2・8キロ。トイレ。青梅丘陵ハイキングコース案内図。クマが出没しました。入山の際には、十分に注意してください! 市街裏宿町へ。霧久保橋を経て市街森下町へ。鳥獣保護区 東京都。永山入口まで1・0キロ。叢雨橋(むらさめはし)。青梅丘陵ハイキング案内図。枝間の富士。第2休憩所。青梅の森まで0・4キロ。青梅の森散策マップ。第1休憩所。お疲れ様でした!
13時04分、ハイキングが終わり、青梅駅で、東京行きの、涼しい電車の中にいる。
滝の汗。空腹。ノドはそれほど乾いていない。
しかし古里駅のセブンイレブンで買って久しぶりに食った揚げ鶏は、実に美味かった。
これからまた素麺と素麺ツユを買おう。久しぶりに米を炊くのも悪くない。どうしたものか。ツユにショウガを入れて、素麺を食いたい。
それからまた読書に励むか。そういえば読みかけの御岳山の本(古文書にみる武州御嶽山の歴史 岩田書院)、続きを読むのを忘れてしまっていた。頑張って、全部読まねば。
スマホの画像を全部削除する。
御岳山の御師、昔は60軒ほどいたらしいが、今は30軒くらいまで減ってしまっているらしい。今ではもっと減っているのではないか。
「次は小作、お出口は左側です」