可哀想なスズメバチ
投稿日
2024/09/16
古里駅のセブンイレブンの中、雑誌コーナーの後ろで、大きなスズメバチが、外に出ようともがいていた。
しかしガラスに遮られていた。
スズメバチは外に出ようと、何度も何度もガラスに体をぶつけていた。
あっちこっち移動していた。
しかし到底外には出られそうになかった。
出口はあまりにも遠かった。
やがて店員さんがスズメバチに目を止めるだろう。
そしてタダでは済まさない。
必ず殺すだろう。
スズメバチは人を刺すし、危険である。
スズメバチは人にとって、怖いのである。
だからカタツムリのように捕まえて逃してやるということは、されないだろう。
店員さんは悲鳴を上げながら、必死でスズメバチを殺すだろう。
私は外から、その可哀想なスズメバチの姿を、呑気にパンを食べながら、見ていた。
その姿は、すでに死んでいるもののように見えていた。