第一〇回サークル登山 八
投稿日
2025/02/11
恒男と私は河辺駅で下車して、「河辺温泉 梅の湯」に行った。恒男は梅の湯をとても気に入ったようだった。
温泉に入った後は、お食事処でビールを飲み、食事をした。今日一日の反省会的な話や、サークル登山の改善に関する相談、または共通の知り合いの近況の話などをして、楽しく酒を飲んだ。
梅の湯では食べものや飲みものの注文ごとに、キーの番号を店員に見せて、個人個人での注文になる。だからワリカンなどにする必要は無い。
ワリカンだとどうしても、多く飲み食いするのに、いささか遠慮をしてしまう。大抵の人が相手の場合、いつも明らかに私のほうが多く食べ、多く飲む。しかし今回は、自分が頼んだものは自分が払うという形だったので、私はのびのびと、思う存分、飲み食いした。冷たい蕎麦を食べ、そのあと、冷たいラーメンを食べた。鶏のから揚げも頼んだ。ビールは中ジョッキを二杯飲んだ。その料金は、三千二百円だった。
わたしは基本的に、ワリカンが好きである。ワリカンか、または奢る方が良い。しかし恒男など、親しくしてくれる人たちは、いつも奢ってくれようとする。あるいは千円くらい多く出してくれようとする。その人たちは、自分がちょっと多めのワリカンや、または奢る方が良いらしい。しかし私もまた同じく、ちょっと自分が多めに出すワリカンや、または奢る方が良い。で、そこらへん、いつもけっこう迷う。ちょっと多めに出して貰った方が、相手は気分が良いに違いないので、そうして貰った方が、話は丸く収まる。ここで、「私が多く出しますよ」「いえいえ、私こそ」「じゃあいっそ、一円単位までワリカンしますか?」などという、面倒臭い話になると、お互い気まずいので、ここは私が折れた方が良い。そんな風にも思うのだが、それでも千円くらい多めに出されてしまうと、こちらとしても、かなり嫌な気分になる。
この問題はけっこく根強くて、それがかなり面倒臭くて、だから親しい友人たちと二人だけで飲みに行くのは、少し億劫だったりする。というのは、多めに金を出されるのが、結構嫌だからである。だから梅の湯みたいに、自分が食べるものは自分で払う、という形がベストである。あるいは、高尾山のビアガーデンのように、食べ飲み放題で、各自、自分の分は自分で出す、という形がベストである。
というわけで、今回はそういう支払い時の煩わしい問題は発生せず、楽しく飲むことが出来た。
今回の川苔山の登山イベントに関しては、本来の川苔山の魅力的なコースが林道封鎖のため通れなくなってしまったという残念な状況になってしまった。しかし登山二回目の初心者――C子はガッツを見せ、見事、奥多摩の本格的な山――川苔山を制覇した。初めましての人たちも、すごく良い人たちばかりで、とても楽しい交流が出来た。長くてきつい登山にはなったが、とても楽しく充実した登山であった。