登山サークル アウトドアチャイルド

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富士山の登山リポート
イベント名
富士山の登山
イベント日時
2017年7月2日(日)
報告者
MK
2017年7月2日の日曜日、午前11時まで眠ってから食事をして、富士山の登山に出発しました。
河口湖駅には15時30分ごろに到着し、そこからバスで一時間、富士山の五合目に到着したのは17時くらいでした。
五合目でしばらくぶらぶらした後に、登山をスタートしました。

今回はお金をなるべく使いたくなかったので、ゆっくりペースで弾丸登山をしようと思いました。
弾丸登山とは、夜に登りはじめ、仮眠なしで山頂に到着して、そのまま下山するという強行スケジュールです。
本当は21時とか22時くらいに登りはじめたら、弾丸登山にはちょうど良いと思います。
ご来光の時間が4時30分くらいとのことで、だいたい山頂までは6時間30分くらいらしいので、22時に出発した場合は山頂到着はちょうど4時30分くらいになるはずです。

しかしはじめての富士山の登山だったので、なるべく明るい状態でスタートしたいと思い、けっきょく登山のスタートは17時くらいになりました。
途中で休んだり、時間を潰したりしながら、ゆっくりペースで山頂を目指し、ゆっくりペースの弾丸登山を試みました。

しかし登山道にはあまりのんびりと時間をつぶせるようなスペースはありませんでした。
夜になってから真っ暗闇の中、時間をつぶすことを目的として座り込んでいると、親切な欧米系の外国人女性に、「大丈夫ですか?」みたいな感じで話しかけられました。
実際は英語で話していたので、その言葉の内容はわからなかったのですが、声のトーンからすると、とても心配しているような声のトーンのようでした。
「ノープロブレム。アイ、ウェイト、モーニング」などと言ってみようか、などとも思いました。
弾丸登山にしてはあまりにも早すぎるスタートなので、時間をつぶすのが大変で、時間がつぶせるような場所もどこにもありません。
暗闇で座り込んでいると、道行く人たちに心配されてしまいますし、唯一堂々と休める場は山小屋の前のベンチなのですが、あまり長居もできないような雰囲気です。
山小屋の人がちょくちょく出てきます。
だから結局、数分程度休んだだけで、先に進むはめになります。

本来弾丸登山は22時くらいに出発すればちょうどよいと思うのですが、わたしが出発したのは実に17時くらいで、本来の時間よりも5時間も早く出発してしまいました。
時間を潰せるような場所がまったくなかったのでどんどん先に進んでいると、8合目あたりでもうヘトヘトです。
途中座り込んだり、立ち止まったりを頻繁に繰り返し、なんとか時間を潰そうとしたのですが、夜はけっこう寒かった。
ビュービュー風が吹いていました。
寒さはあまり感じなかったのですが、みるみる体力が消耗しました。
この調子ではもうご来光を見るとかそういうレベルの話ではなく、一刻も早く山頂に到着し、早々と下山してしまったほうがいいのはないか。
このペースでだらだら登ってれば深夜0時くらいに山頂に到着するのではないか。
それからさっさと下山して、五合目には朝の4時くらいに到着するのではないか。
そして五合目からの最初のバスがたしか朝の8時くらいからなので、五合目の休憩所で4時間くらい時間をつぶして、バスにのって河口湖駅に戻ればいいのではないか。

お金を使いたくないのでなんとか山小屋での宿泊は省略したい。
そのように思っていたのですが、本八合目に到着したころには、もう体力は限界に近く、おまけにがっつり高山病にかかってしまいました。
吐き気です。
車酔いのときのような吐き気に苦しめられました。
とにかく標高3000メートルをすぎると空気が薄い。
はあはあ大きく息をしなければいけません。
体力もすぐに消耗するような感じです。

けっきょく本八合目に近づいた段階で、弾丸登山はあきらめて、お金がもったいないけどどこか山小屋に泊まるしかないという判断になりました。
そして最初に出てきた山小屋に飛び込んで、宿泊させてもらいました。
素泊まりの料金は6750円くらいでした。

布団に入ったのが23時30分くらい。
ご来光を見るには2時くらいに起きる必要があるとのことです。
2時までの間、布団の中でとりあえず目を閉じて、2時になるのを待ちました。
吐き気がかなりきつく、寝ながらもがき苦しんでいましたが、寝てる間に苦しみはだいぶおさまってきました。
体が高山に慣れてきたと思いました。
しかし2時に起きて再び山頂に出発すると、また吐き気は復活です。
吐き気はひどくなったり、おさまったり、一進一退を繰り返し、あわや途中リタイヤかという状態ではあったのですが、なんとかギリギリ、山頂到着に成功しました。
噴火口らしきところにも行ってみようかと思ったのですが、風がありえないほどに強烈で、とても近寄れませんでした。

ご来光に関しては本来4時30分くらいに見れるらしいのですが、その日は曇り空であったし、山頂では雪もぱらぱら降ってました。
そういう天候であったためか、ご来光というものは見れませんでした。
だんだんとあたりが明るくなり、だんだんと朝になった、という感じでした。
「今日はご来光ないなー」という声も聞こえてきました。
それでも下山してるとき、5時30分に見えた太陽はいかにもご来光的な感じに見えました。
地平線から太陽が顔を出したというわけではなく、雲の中から太陽が顔を出した、という感じで、ぴかーっとあたりが光っていました。
吐き気のためけっこうグロッキーな状態になっていて、すごくゆっくりと下山したのですが、それでも下山にかかった時間は4時間程度でした。
5時ごろ下山を開始して、五合目についたのは9時くらいでした。
それからバスに乗って、河口湖駅まで戻りました。
バスの中は満員で、ほぼ全員、外国人でした。
欧米系の外国人がたくさんいました。
日曜日から月曜日にかけての富士山は、本当に外国人ばかりで、日本の山ではなく、外国の山に登っているような感じでした。
富士山は外国人に人気があるんだなーと思いました。

帰りの電車の中ではずっと寝てました。
家に帰るころには食欲も復活し、ワカメと卵いりのチキンラーメンを食べました。
そして水シャワーをあびて、ぶっ倒れるように部屋で寝てました。
目覚めると夜の10時でした。
また食事をしてから、また朝まで寝ました。
次に起きたのは朝の5時くらいでした。

富士山にはトイレがたくさんありますし、トイレはけっこうキレイです。
紙もあります。
ただトイレ一回に200円取られます。
入口が駅の改札口みたいなトイレは絶対に200円払わないといけないようですが、ポストに投函型のトイレではズルをすることができます。
わたしは一度、200円を入れるふりをして2円を入れてトイレを使わせてもらいました。

富士山ではどこでもラインが通じました。
おそらく電話も通じると思います。
山頂でもラインが通じました。
だから途中で動けなくなったりした場合でも、電話でレスキューの人に助けを呼べば、すぐに助けに来てくれると思います。
そういう意味では富士山は遭難の危険が低い安全な山と言えそうです。
トイレもたくさんあるし、道もある程度は整備されており、登りやすい山とも言えますが、いかんせん延々と坂道が続きますし、上は空気が薄いですし、日本一高い山でもあるので、そんなに楽に登れる山ではありません。
弾丸登山ができる人たちはよっぽど体力がある人たちだけであると言えそうです。

このたびの富士山登山でかかった費用は結局以下のようになりました。

電車賃(行き):2100円くらい
電車賃(帰り):2100円くらい
河口湖駅から五合目までのバスの往復費:2100円くらい
山小屋で素泊まり:6750円
富士山保全の協力費とやら:1000円
トイレ一回:200円
トイレ一回、ズル:2円

あとは食糧やお茶にかかったお金になります。
お茶は500mlのペットボトルのお茶を5本買っておきました。

弾丸登山をするには食糧があまりにも不足していました。
もっとバナナとか、パンとかをたくさん買っておく必要があったと思いました。

あととにかく山小屋で売ってる食糧は高い!
コンビニで118円くらいで買えるカップラーメンが、実に600円もしました。
こんなんとても買いません。
持参してきたポテトチップとかで我慢しました。
山小屋で食糧買ってると金がいくらあっても足りません。

わたしの初めての富士山の登山は上記ようなものでした。
次回は昼からのぼりはじめ、山小屋でしっかりと休み、それから山頂に行こうと思います。
3000メートルを超える山では高山病になってしまう体質のようなので、それの克服も今後の課題です。
何度か登れば高山病にもかからなくなるのではないかと期待しています。
それと次回からはもっと食べやすい食べ物を持っていこうと思います。
ゼリー状のものとか、バナナとか、パンとか、大福とか。
こんかいはポテトチップスとか、ベビースターとか、コアラのマーチとかを持っていきました。
吐き気がするときは油っこいポテトチップスはなかなか食べる気にならないものです。
バナナとか、パンとか、ゼリー状のものとかだったら吐き気がしても栄養補給ができるのではないかと思っています。

とりあえず高山病に関しては色々と対策方法も思い付いています。
以下のようなものです。

・五合目でまず一時間くらいすごす
・体調に応じて、7合目、8合目、本8合目と、山小屋を選択する。
・高山病でダウンの場合は、山小屋で朝まで寝て、山頂には行かずに下山する。

急激に高いところに登ると高山病になりやすいようです。
体を慣らしながらゆっくりと登ったほうがよいようです。

山頂で年配の男性が、「前回は8合目までしかこれなかったけど、今回は山頂までこれた」と、喜びの声をあげていました。
一度目で失敗しても、二度目では体が慣れて成功するということもありそうです。
七合目、八合目はけっこう大丈夫な人が多いと思いますが、3000メートルを超える本八合目がけっこう危険かもしれません。
でも高山病はきっと大丈夫な人は全然大丈夫なのだと思います。
一番高いところにある山小屋のスタッフの方たちは、元気に働いていました。
本八合目の山小屋のスタッフの方たちもみなさん元気そうでした。
あの方たちは高山に体が慣れているのだと思います。
あと山頂にも店らしきものができつつあるようでした。
もしかしたらいつか富士山の山頂にも山小屋ができるのかもしれません。
いや、もしかしたら昼ごろは山頂にも店が開いているのかも。
わたしが山頂を後にしたのは朝の5時くらいのなので、山頂の昼の状況はわかりません。
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