登山サークル アウトドアチャイルド

登山サークル アウトドアチャイルド

<<「今週も天気大丈夫そう...」
ごめんだけどつるせこ登山させていただきますわー
投稿日
2018/04/27
いよいよゴールデンウィークがやってきた。
このゴールデンウィーク、私はデラックス登山を予定していた。
百名山の金峰山や、八ヶ岳に行こう。
あるいは燕岳にでも行ってみようか。
そんな風に考えていた。

そして準備も万全。
登山めしもたっぷり買ってきた。
ひとまずは、明日は金峰山。
あるいはいきなり八ヶ岳でもいいだろうか。
そのように考えていた。

しかしここで、事件が持ち上がった。

マンションの迷惑住民問題。

私の二つ隣の部屋の人が、玄関の前に私物を出しまくっている。
宅配スーパーの空箱なんかは、そもそも宅配スーパーの箱を部屋の中に入れることもせず、玄関に置きっぱなしのまま、中のものだけ部屋に持っていくような感じである。
その結果、空き箱やフタ、ビニール袋や、紙くず、箱の中の部品などが、風がある日は頻繁に私の玄関のところまで飛んでくる。
私の部屋は一番奥である。
隣の部屋は空室だ。

玄関のドアを開けると、豪快に空箱が私の玄関の目の前に転がってきている。
そして外出そうそう、うんざりする。
そんなことが頻繁に起こる。
しばらく放置しておけば、やがて取りに来るかと思いきや、24時間後もそのままだったりする。
結局、宅配スーパーの人が空箱を取りに来るまで、空箱やフタ、ビニールなどは飛び放題、転がり放題というありさまだ。

そんな状況に、黙って四年間耐えた。

マンションの管理会社の人に連絡をしたくない。
というのは、マンションに入るとき、リフォームが終わっていない状態でマンションの受け渡しをされて、入居後に十か所以上直してもらうことになり、結局はすべてを直すことはせずに、「これ以上は直しません」と開き直られてしまった。
その件があって、私はかなり根に持っている。
すごく管理会社の人に対して、うらんでいる。

すぐに引っ越したい。
そんな風に思い続けている。

すぐに引っ越すつもりなので、マンションの掃除も満足にしていない。
必要最低限しかしていない。
なぜならすぐに出ていくつもりのマンションだからだ。

でもそんなこんなで、四年たった。
その間、管理会社には一切連絡していない。
マンションの更新も郵送のみで済ませた。

マンションのカギをなくしてしまった場合などは、管理会社に行ってもらってこなければいけない。
私はそれをひどく恐れていて、カギは絶対になくさないつもりでいる。
財布に入れたカギは、何度も何度もなくなっていないか、確認する。
しつこいくらいに確認し続ける。

とにかく、なにがなんでも、管理会社には連絡したくないのである。

ほとんど、カギが命よりも大事、みたいな状況になっている。

前に谷川岳で雪庇に乗ってしまい、雪庇が崩れて落下しかけた。
しかしなんとか落下は免れた。
しかし自力で登ることができない。

そういう状況になったとき、谷川岳救助隊の人に助けてもらった。
そのときにヘリコプターに乗せてもらった。
ヘリコプターには、縄で釣り上げられた。

その縄でヘリコプターに釣り上げられているときも、私はカギのことを第一に考えていて、ズボンのポケットに入れている財布を絶対に下に落とさないように、それだけを第一に考えていた。
救助隊の人にしっかり縄を両手で握っていてくださいと言われたにも関わらず、私の片手は常にズボンのポケットを抑え続けていた。
とにかくカギが命よりも大事なのである。
死んでも管理会社の人とは話したくない、そんな風に思っているのだ。

マンションには四年間も住んでいるので、色々とトラブルも出てきた。
玄関のチャイムはならなくなった。
そして部屋の明かりが、なかなかつかなくなったりもした。

この状況もまた、かなりの恐怖である。
管理会社に連絡をしなければいけない羽目になることを、ひどく恐れている。

このような状況であるのだけど、その迷惑住民。
ある日、玄関の前に、とんでもなくたくさんの荷物を出してきた。
引っ越しでもするのか、と思うくらいに、すごい量の家具を玄関の前に出していた。
ブルーシートを敷いて、家具をたくさん出していた。

そこには若い男性がいて、へらへら笑いながら、「どうもすみませんー」と、全然悪いと思っていないような顔つきで、言ってきた。
私はむっつりとした顔つきを作って、黙って通りすぎた。

あれ、やばくね?

まさか、あれ、ずっとそのままにする気か・・・

すさまじい量の家具を玄関の前に出してきた。
あれずっとそのままにしとくのかもしれん。

さすがにこれは、やばすぎる。
さすがにこれは容認できん。

また外に出るのが怖かった。
やっぱりずっと、そのままなのか。

翌日、部屋を出てみると、さすがにあの大量の家具の大部分はなくなっていた。
しかし座椅子と、解体した机のようなものが、残っている。
前からだが、自転車も置かれている。

いつもは宅配スーパーの空箱と、自転車だけであったが、それに座椅子と解体した机のようなものが加わった。
よく見ると、大量の傘や、大きなスコップなんかもある。

新たに加わった座椅子と解体した机のようなものは、一時的に置かれているだけのものかと思ったら、いつまでも置かれていて、なくなる気配がない。
どうやらずっと、それも玄関の前に置いておくつもりのようだ。

それがなんか、すごい目ざわり。

で、これ、エスカレートするんじゃないの。
この部屋、このままゴミ屋敷になるじゃないの、と、心配になってきた。

おそらく、家の中には置くところがないのだろう。
そしてベランダにも置くところがないのだろう。
それで、玄関の前まで、飛び出してきているだろう。

これほっとくと、玄関の前の私物、ますます増えるのではないか。
そういう心配が生じた。

これは言ったほうがいいのではないか。
さすがにそう思い始めて来た。

「すみません、玄関に私物おかないでもらえますか?」と。

でも、ばしっと言えるだろうか。
外に出て、玄関の前の私物を見るたびに、文句をいう練習を頭の中でして、どきどきする。

一度言うと、本気で激怒してしまうかもしれない。
四年間たまりにたまっているので、怒り狂ってしまうかもしれない。

そういうの、かなりまずい。
でも優しく言っても、聞くような相手ではない。
優しく言うと、舐められてしまう。

ちょうどいい具合にバシっと言えないものだろうか。

激怒してぶん殴ったりとか、そんなん絶対だめ。
でもあんまり礼儀正しく注意しても、舐められそうな気がする。

玄関の前の私物を見るたびに、悩ましい。

そんな中、外に出て、帰ってくるとき、その部屋の住民らしき人、おばさんと若い男性の二人とすれ違った。

あ、この人たちだ、と思ったが、何も言わずに通り過ぎる。

そのときのその人たちが、私を完全に無視しているような感じで、なんかふてぶてしいというか、すごい感じ悪かった。
その態度を見て、もう完全に舐められとんなーと思った。

もう何しても文句を言われないものだから、もう完全にこっちを舐めていて、もうやりたい放題である。

そんな風に思って、あとから、「あー、あんとき言っときゃー良かった」と、思ったりした。
なんかそのタイミングは言えそうだったけど、ついつい言わずに通り過ぎてしまった。

でもやっぱ、なるべく話したくない。
関わりたくない。
そんな弱腰の態度だから、ダメなのだろうとは思うのだけど、やはりどうしても話したくない。
関わりたくない。

だって一度文句を言うと、その後ずっと、文句を言い続けなければならない。
人に文句を言われて、簡単に態度を改めるような人たちではないと思う。
おそらくその人たちはまさに、人に迷惑をかけるために生まれてきたような人たちである。
人の迷惑なんて、全然気にしないタイプの人たちなのだ。

そのような状況の中、私はとうとう、管理会社に連絡をすることを決意した。
電話とか口頭で連絡するのでなく、ハガキを出すことにした。
そして早速、コンビニでハガキを買ってきた。

そして二つ隣の部屋の住民が玄関の前に私物を置いていて、大変迷惑をしている。
私物を置かないように管理してください。
みたいな内容のハガキを書いて、先ほどポストに投函してきた。

とうとう連絡を取った。

前にもこんなようなことがあった。
そのときは木造のアパートに住んでいた。
そして下の階に、すごい騒音の人が引っ越してきた。
若い女性だった。
夜中、友だちが毎日来て、賑やかに朝方までおしゃべりをする。
奇声を上げながら、歌ったりしながら、深夜えんえん楽しそうにおしゃべりをする。
それも毎日である。

木造アパートで声は丸ぎこえで、すごいうるさくて、毎日寝れなかった。

十年間住んでたアパートだった。
大家に苦情を入れても、エイブルに苦情を入れても、誰も何も対応してくれない。
大家のおばさんからは、「あんた気にしすぎなんじゃないの」みたいに言われてしまう。

もう大激怒である。
とてもシラフではやってられず、毎日酒を飲むはめになる。

で、けっきょく、十年間住んだそのアパートを、逃げるように引っ越すはめになった。
とにかく騒音は恐怖である。
騒音はまさに迷惑の王様である。

今回は騒音ではない。
だからこのくらいは我慢すべきである。
騒音に比べたら、天国みたいなものである。

何度も何度も自分にそう言い聞かす。
騒音に比べたら天国みたいなものだから、気にするな。
そんなに怒るな。
怒るとろくなことにならん。

なんどもなんども自分にそう言いきかすのだけど、玄関の前の私物を見るたびに、むかむかする。
外出するとき、帰ってくるとき、必ずその前を通らなければいけない。

よっぽど怒ることがないから、こんな些細なことで怒るのだ。
なんて心が狭いのだろう。
もっと心が広い人間になれないのか。
玄関の前に私物を出されるくらい、そのくらい気にしないで済ませられないのか。

そんな風にも思う。
なんでこんなつまらないことで、腹を立てなければならないのだろう。

しかしとりあえず、とうとう管理会社にハガキで苦情を入れてしまった。
あの管理会社のことだから、何も対応してくれないだろう。

場合によっては、その迷惑住民に直接、「私物おかないでもらえますか」とか、直接文句を言う可能性もある。

その結果、最終的にはどういうことになるのか。
今までのいつものパターンでいうと、こういったケースの場合は、引っ越しをすることになる可能性が高い。
だいたい私はケンカが嫌いなので、ケンカしなければいけないような状況になったら、その場を去ることにする。
だから今回も、引っ越しをする、という結果になる可能性が高い。

引っ越しをするためには何が必要か。

いろいろある。
その中の一つ。
それは金である。
金がないと引っ越しはできない。

こんなような状況になってしまった。
一度苦情を入れてしまうと、もう迷惑行為に対して、今までのように見て見ぬふり、というのは難しくなってくる。

この状況。
まあこういう状況の場合は、引っ越しという結果になる可能性が高い。
そのために、金が必要。
だから金がかかる登山は控えなければいけない。
登山するなら近場限定にすべきだ。

そういう状況になってしまった。

さらば、八ヶ岳、金峰山、燕岳。
ゴールデンウィークのデラックスな登山たちよ。
今回は、見送りでお願いします。

金が必要。

だから登山は近場限定。
そのような状況になってしまった。

やってくれるね、迷惑住民め。
まあ、「逆に運がいいなー」と、思うことにする。
夢をかなえるゾウというベストセラーの本がある。
それに書いてあった。
ハードラックな出来事が起こっても、「逆に運がいいなー」と、思ったほうがいいらしい。
そのほうが、物事はうまくいくらしい。

まあ実際、こんなことでもなければ、管理会社との連絡は避け続けていたし、こんなことでもなければ、引っ越しもいつまでもしない。
そもそもこのマンション、広いわりには安いし、場所もいいし、他のマンション探すたびに、「やっぱ今のところが一番だ」と思う。
とても良いマンションだ。
管理会社の人がほんとダメなのは、ほんと残念。
管理会社がちゃんとしたところだったら、私はここに一生住みたいくらいである。

でもあの迷惑住民。
宅配スーパーの空箱が吹っ飛んでくるくらいは、許容範囲内だったが、玄関前の私物の数がどんどんエスカレートしていくのはちょっと。
そしてあの悪びれない態度。
ふてぶてしい態度。
あれはちょっと。

ほんとまじ、迷惑とか、ほんとまじやめてほしい。
騒音の人とか、玄関前の私物の人とか、どうしてこう、マナーを守らない人が多いのか。

玄関前に私物を置かないでください。

宅配スーパーの空箱、そもそもスーパーの人が持ってきたときのように、袋をかぶせて置いておけば、風が吹いてもこっちに飛んでくることはない。
そもそも、宅配スーパーの箱が届いたら、すぐに部屋の中に入れてくれませんかね。
なんで空箱、出しっぱなしなのか。

空箱とかフタとかビニールとかごみクズとかテープとか空箱の中の部品とか、風が吹いたらいっつもこっちに飛んでくる。
で、飛んできたものは、いつまでたってもそこにある。
せめてこちらに飛んできていることに気付いたらすぐに回収してくれませんか。

見ても知らんぷりしてどっか行ったりするんだからな。
こっちに迷惑かけるの、全然気にしないからな。

玄関の前に私物を置くなって、そのくらい求めても別にいいでしょ。

なんだかなー。
もうほんといやになる。

まあこのような状況なので、とにかく金。
無駄使いせず、金をためとく。
まあ金があれば解決する問題、たくさんあるし。

このゴールデンウィークはデラックス登山は残念ながらできなくなったが、そのかわり、ゲオでDVD借りて来た。
今日は近所のゲオ、準新作が百円の日だった。

まあ、迷惑住民が玄関の前に私物をたくさん置き始めたことについて。

逆に運にいいなー。

そう思うことにしよう。

腹は立てずに気は長く!
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