現在賃貸マンションの住民トラブルに悩まされている。
どういうトラブルかというと、玄関の前に私物を置かれていて迷惑しているというトラブルだ。

特に宅配スーパーの空箱。
それが一番困ってる。
その空箱は発泡スチロールの空箱だ。
風が吹くと、空箱、フタ、ビニール、テープ、紙くず、空箱の中の部品などが、私の玄関のところまで飛んでくる。
飛んできたら飛んできたで、いつまでも回収されず、ずっとその場所にある。

四年以上そんな状態に悩まされている。

弁護士の先生に相談してみると、玄関の前に私物を置くことは消防法という法律に違反している可能性があるらしい。
だから消防署に言えば対応してくれるかもしれないとのことだった。

それで消防署にメールで連絡すると、さっそく状況を見に来てくれた。
しかしその結果は、「消防上、問題なし」とのことだった。

問題の住民は二つ隣の部屋の住民だ。
玄関の前に、宅配スーパーの空箱、自転車、座椅子、解体した本棚のようなものが置かれている。

その中の宅配スーパーの空箱に関しては、消防署の人がその住民に注意してくれたらしく、それは部屋に回収されていた。

でもそれも一時的なものなのではないかと思っている。
ほとぼりが冷めたらまた宅配スーパーの空箱もまた玄関の前に出してくると思う。

玄関の前に出されている私物。
残りのものは、自転車、座椅子、解体した本棚のようなもの。

それらに関しては消防署の人は「消防上、問題なし」という判断を下し、それに対しては対応してくれなかった。
それらは管理会社に連絡して対応してもらってくれ、とのことだった。

で、管理会社に連絡。

ゆえあって、私は管理会社のことをかなり嫌っている。
憎んでいる。
うらんでいる。

それで極力連絡したくなかったのだけど、今回仕方がないので、ハガキで苦情の連絡を入れた。
しかしなんの音沙汰もない。

今度はアットホームという不動産のサイトから、その管理会社に連絡できたので、そこから連絡を入れた。
しかしやはり、なんの音沙汰もない。

問題の住民の玄関の前の私物も、撤去されてはいない。

無視ですか。

と思って、ますますムカムカする。

すげー舐められてると思って、ほんとムカムカする。

で、その管理会社、ホームページも持ってた。
今度はホームページの問い合わせフォームから苦情の連絡を入れてみた。

それが今日である。

それで今日、玄関のドアがノックされた。

とんとんとんとん。

私の部屋の玄関のチャイムは壊れている。

で、私は基本的に、誰か来ても居留守を使う。

ノックとかされても出ない。

でももしかして、管理会社の人ではないだろうかと思う。

ハガキ送って、アットホームというサイトから連絡して、そして今日また管理会社のホームページから連絡した。

だから管理会社の人が部屋に直接来たとしても、不思議じゃない。
いやむしろ自然。

それに対して居留守かますというのは、私のほうが悪い気がする。

いやそもそも、電話では苦情の連絡してない。
管理会社に行って、直接苦情を言うことも、もちろんしていない。

そういうことは避けてる。

そこらへんは私のダメなところだし、情けないというか、ダメなとこ。

居留守って。

堂々としてない。

管理会社のやつら、ふざけたやつらだけど、でも堂々としてる。
部屋にわざわざ来てくれたのだとしたら、それはけっこう誠意だと思う。

この問題を解決するつもりが、あるのかもしれない。

それに対して居留守を使った私のほうがダメであり、こそこそしてて、情けない。
そんな自分にがっかりだ。

私の今回の主張は、玄関の前に私物を置かないでもらいたいということ。

この主張は正当なのか。
要求していいことなのか。
あるいはそのくらい我慢しろ、という話なのか。
そんなことでいちいち文句言うな、という話なのか。

文句言っていいことなのか、我慢すべきことなのか。

でもほんと、人が来ても居留守使うようなコソコソしたやつが、管理会社に苦情を入れるとか、そんなことしていいのか。
そんなやつはどんなことがあっても、苦情なんか入れずに我慢すべきなのではないか。

そんな風に思わないでもない。

なんかやっぱこそこそしてんだよね。
堂々としてない。
そこはひけめを感じる。

ただ私の要求は、しても良い要求であると思っている。
というのは、マンションの契約書にも以下のように書かれているからだ。

消防法により、玄関廻り、通路、ベランダ等に物を置かず、常にきれいにすること。

賃貸住宅入居者厳守事項誓約書というものに、ちゃんと書いてある。

だから玄関の前に、宅配スーパーの空箱、自転車、座椅子、解体した本棚のようなものを置くのは、やっぱダメなのだ。
それを置くなという私の要求は正当な要求であるのだ。

そういわれたら、玄関前の私物は撤去しなければいけないだろうし、管理会社は自分たちがそんな風に言ってるのだから、それに違反している人はしっかりと注意するべきだ。

誰にも迷惑をかけていないのであれば良いのかもしれないが、明らかに私は迷惑をこうむっている。

うん、私の要求は決して不当なものではない。

で、今。

なんかさっき、そんな具合に玄関のドアをノックされた。

なんかそれがちょっと怖い。
いや、ちょっとどころかかなり怖い。

まー、私は怖がりのほうである。

一体なにが怖いというのだろう。

なんか今日は、外には出たくないような気分である。

で、明日は朝一で起きて、山に行っちゃおうかな、とかも思ってる。

早朝の4時とかに出発して、山に逃げる。

そして二泊三日くらいでテント泊してくる。

しばらく逃げとくのである。

また部屋に誰か来るかもしれんし。

三日くらい留守にしている間に、問題が解決している可能性もある。

つまり、玄関の前の私物が撤去されてる可能性もある。

しかしどうだろう。

そんなに簡単にうまくいかないような気がする。

なんといっても敵は四年以上も玄関の前に私物を出し続けていたような人である。
そう簡単に撤去してくれるとは思えん。

ついつい今日は、ウイスキー飲んでしまった。
玄関のドアがノックされてかなりビビったので、ウイスキーを飲んだ。
それで恐怖をやわらげようとした。

しかしなんとも、小心だ。
ノミの心臓だ。
気が弱すぎる。

こんなんだったら素直に引っ越ししたほうがいいのではないか。

確執のない管理会社が相手だったら、こんなに怯えることもない。
もっと堂々と生きていける。

まあとにかく今日はもう外に出るのはよそう。
家の中に引きこもっていれば、安全だ。
外には危険がいっぱいだ。

そして早朝に、まだ誰も起きださないうちに、マンションから逃亡して、山に逃げよう。
二泊三日のテント泊をしてこよう。

三日くらい家を留守にしよう。

そんな気になっている。

まあ頭を冷やしてくるという意味合いもあるだろう。

なんか最近すごいカリカリしてるし。

ちょっと山に行って頭を冷やして、いったん冷静になったほういいかもしれん。

山は安全地帯である。
そこまでは誰も追ってこんだろう。

行くか、和名倉山。

ちょうど二泊三日くらいのテント泊になる。

将監小屋とかいう、テント場がある小屋もあるみたいだし。

奥秩父の秘峰、和名倉山。
日本二百名山のひとつ。

先日登ろうとして、途中で挫折した。
登れなかった。
敗退して帰ってきた。

だからリベンジでもう一回チャレンジするのも悪くない。

前回は秩父湖バス停からの破線ルートで登頂アタックした。

次は安全な実線ルートで登る。

奥多摩駅からバスに乗って、丹波まで行って、そこから将監小屋というところまで歩く。
7時間くらいで着くみたいだ。
そこでテント泊。

そして翌日、和名倉山に登頂アタックをしかける。

将監小屋から和名倉山の山頂までは、
片道3時間50分。

戻ってくるのに、3時間25分。

往復で、7時間15分。

まあかなりがっつりな道のり。

まー大変だ。

でもちょっと行ってみようかな。

行くかどうか、前向きに検討したいところである。