人が登山をする理由
投稿日
2017/11/25
今日は両神山の登山イベントです。
寒いです。
早起きです。
そして両神山、けっこう高いです。
けっこうきつい山です。
なぜわざわざ寒いのに、外を歩く?
なぜきついのに山に登る?
つらい早起きをなぜする?
登山しない人、登山が嫌いな人にとっては、まったく理解に苦しむ行動です。
登山というものは。
登山にのめりこめばのめりこむほど、登山の開始時間をどんどん早くします。
どんどん早起きします。
そして、冬の登山が大好きになります。
雪山最高!とかいいだします。
でも普通に考えると、早起きはつらいですし、冬は寒いですし、登山はきついです。
なんでわざわざ冬に登山をするのか、意味がわからない。
その理由。
なにかの本で読んだことがあります。
人間の歴史の長さを、東京タワーの高さに例えると、文明発達後の歴史はまだ十円玉の厚さくらいのもののようです。
文明発達後の人間の生活は劇的に楽になりました。
それまでの歴史は生きるか死ぬかのぎりぎりの、弱肉強食まっただなかの生活でした。
人間の生活は文明発達後劇的に変わったが、人間の内臓はずっと変わっていない。
楽な生活になった今と、過酷な日々の昔と、内臓はまったく変わっていません。
東京タワーと十円玉。
人間の全歴史からみると、生活が楽になったのは、つい最近からです。
それまではずっとずっと過酷な生活で、そして人間の体は、その過酷な生活の中で、進化してきた。
長い年月で、過酷な生活に適応した肉体が作られてきた。
それが急に生活が楽になった!
弱肉強食の頂点に立った。
しかし楽になったらなったで、今度はまたいろいろなストレスが生まれます。
さながらそう、200キロ以上のスピードで走るために生まれたF1カーが、毎日40キロで走っているような生活です。
そりゃいろいろと、ガタがきます。
登山だけでなく、スポーツ全般にいえることですが、なんでわざわざ人間は過酷な運動をするのか?
それはたぶん、人間の体が過酷に向いているからです。
F1カーはときには200キロで走りたいのです。
毎日40キロでは、ストレスがたまってしまう。
過酷な運動をすると、人間は大きな満足感を得られます。
体が本来の力を発揮するからです。
人がわざわざ登山するのは、そのような理由からなのではないかと思います。
登山に限らず、たまには運動をしてストレスを発散したほうが健康に良いに違いありません!