登山サークル アウトドアチャイルド

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<<「人が登山をする理由」
御岳山と大岳山に登ってきました
投稿日
2017/11/30
2017年11月28日、御岳山と大岳山に登ってきました。

今回の登山の目的は、登山イベントの下見です。
後日御岳山の登山イベントを予定しています。

そのイベントのコースは以下の通りです。
御岳山駅~神社~ロックガーデン~日の出山~つるつる温泉

ロックガーデンは以前に一度だけ行ったことがあるのですが、その記憶が曖昧だったので、今回しっかりとその道のりを確認してくることにしました。

まずは御嶽駅に到着して、ケーブル下行のバスに乗りました。
今回は、さらっと御岳山のロックガーデンを確認してくるだけなので、登山靴は必要ないだろうと思い、普通の運動靴で行きました。
ケーブル下から御岳山駅まではケーブルカーを使わずに、徒歩で登ることにしました。
徒歩で登る場合は、歩いて60分くらいの道のりになります。

今回は短いコースですし、運動の負荷を上げるために、その60分の道のりは、歩くだけではなく、走ったり歩いたりで進みました。
前に両神山に登ったときに坂道を走ったのですが、非常に疲れました。
今回もやはり、坂道を走るとすぐに疲れます。
だいたい20歩くらい走っては、しばらく歩き、また20歩くらい走る、という具合に進んでいきました。
そうすると上に到着するころには汗びっしょりで、とても良い運動になりました。

ケーブルカーの駅、御岳山駅に行ってみると、ほとんど人はいませんでした。
火曜日の御岳山は、ほとんど貸し切り状態です。
そこからの景色はけっこういいです。
しばらく景色を眺めていると、ケーブルカーが到着したのか、年配の方が四人くらい来ました。

御岳山駅の広場には御岳山の大きな案内地図があります。
それを写真に撮ったり、眺めたりしていました。

なんかいろいろと、見どころ満載です。
御岳山は神社やロックガーデンだけのところではありません。

安産の拝殿とか、夫婦杉とか、その他の名木とか、他にもいろいろと見どころがあるようです。
奥の院、というところもありますし、ロックガーデンだけでなく、神苑の道とかなんとか、他にもまだ私が通ったことがない道があるようです。

そういう道を網羅して歩くようにすれば、御岳山だけでもかなりたっぷりと歩くことができそうです。
お店もたくさんあるので、コーヒーを飲んだり、甘いものを食べたり、食事をしたりすることもできます。
宿泊できるところもたくさんあるようです。

とりあえずせっかくなので、いきなりロックガーデンには行かず、夫婦杉とか、安産の拝殿とかも、見てくることにしました。
御岳山駅の前の広場からちょっと階段を歩くと、また景色が良い場所がありましたし、そこでも食事ができそうなお店がありました。
それらを見てから、神社のほうにむかいました。
神社の名前は、武蔵御嶽神社とかいう名前だったと思います。

神社の拝殿のところまでは行かずに、途中からはロックガーデンの方向に進みました。

まずは七代の滝です。
なかなか見事な滝です。

そして天狗岩。
これはクサリをつかんで上まで登れます。
上には天狗の像が二つありました。
小さな拝殿もありました。
岩の上には年配の男性も一人登っていました。

それから綾広の滝も出てきます。

ロックガーデンの道のりは、渓流が流れる道を歩くような感じで、なかなか気持ちの良い道のりです。
急坂などもありますが、それほど長々としたものではありません。
のんびり歩くには最適な道のりです。
なかなか良い運動にもなります。

さてロックガーデンを歩いたあと、今度は奥の院というところに行ってみようと思いました。
奥の院まで90分くらいらしいです。
で、奥の院まで行って、戻ってきて、今度は神苑の道とやらを歩いてみようと思いました。

が、その計画は変更になりました。

奥の院までの道のりが、やたらに長く、過酷でした!

で、途中に小さな祠みたいなものがあって、「これが奥の院?」と思ったのですが、あまりにも小さなものなので、「いや、違うでしょ」と思い、先に進みました。

でもあれが奥の院じゃないの?

という疑惑も捨てられません。
もしあれが奥の院であったとしたら、今わたしは奥の院を通り過ぎてしまい、大岳山の方向に行こうとしていることになります。

よし、大岳山に行こう!
と、開き直って、今回は大岳山にも行くことにしました。

奥の院までの道のりが、一気に本格的な登山になった感じで、急坂が延々と続く感じです。

で、奥の院、ありました!
立派な拝殿です。

これはけっこう苦労して登る甲斐がある、というふうに思いました。
これは奥の院を経由して大岳山に行くという登山イベント、アリだと思いました。
たっぷり歩ける本格的な、充実した登山になりそうです。

奥の院の前では年配のお姉さま方が三人、拝殿の前でおしゃべりをしていました。
わたしは5分程度待ってみましたが、お姉さまがたがそこを去る気配はありません。
わたしはせっかくなので、拝殿の写真を撮りたいと思ったので、スマホを片手に拝殿に近づきました。
すると「あ、すみませーん」と言って、お姉さま方は道を譲ってくれました。
そして三つほど、拝殿の写真を撮影しました。

「なにか雑誌かなにか作られているんですか?」と訊かれました。
「いえいえ、単なる趣味です」と、答えました。
「神社めぐりが趣味ですか?」と、訊かれ、「いやーまあ、そうですねー、はっはっは」と、笑ってごまかしました。
「すごい軽装ですね、寒くないですか?」とも訊かれました。
わたしは拝殿の階段の下に、リュックをおいて、スマホだけ片手に持って登ってきたので、確かにすごい軽装の姿です。
「そうですねー、ちょっと寒いですね、はっはっは」と、また笑ってごまかしました。

せっかくなのでもっとちゃんとコミュニケーションをすれば良かったのでは?
年配のお姉さまがたと別れたあと、そんなようなことを思いました。

あの三人のお姉さまがたはどういう方たちなのだろう。
火曜日の奥の院で長居をしていました。
奥の院まで来るの、けっこう大変です。
もしかしたらあの人たちこそ、神社めぐりが趣味な方たちなのかもしれません。
神社について、めちゃくちゃ詳しい方たちだったのかも。

奥の院から大岳山までの道のり、かなりがっつりな道のりです。
鍋割山という標高1084メートルの山を経由して、大岳山に至ります。

丹沢の鍋割山は鍋焼きうどんで有名です。
ここの鍋割山は、同じ名前の地味な山です。
鍋割山の登山イベントとか言って、ここの鍋割山の登山だったら、きっと暴動が起こるに違いありません(笑)

その地味なほうの鍋割山を経由して、大岳山の山頂に到着しました。
なかなか長い道のりです。
かなり疲れました。

天気は曇りであったので、大岳山の山頂から富士山は見れませんでした。
晴れていればここから大きな富士山の姿が見れたはずです。

山頂には年配の女性5人くらいのグループが休憩していましたが、私がやってくると、「じゃあ行きましょうか」と言って、すぐに出発しました。
わたしは10分程度、山頂で撮影したり、のんびりしたりして、すぐに下山を開始しました。

今回は軽く御岳山のロックガーデンだけを見るつもりだったので、ヘッドライトの用意はしていません。
だから暗くなる前に早く下山する必要があります。
そして今回は登山靴ではなく、普通の運動靴です。
デコボコした山道は、底の厚い登山靴のほうがいいですね。
普通の運動靴だと、足の裏がちょっと痛いです。

下山はかなりスピーディーに進みました。
歩いたり、軽く走ったり、って感じです。

すると・・・

わたしが来ると、慌てて逃げていったような、

何者かの気配がありました。

・・・

姿は見えませんでした。

したのほうに下っていきました。

私は足を止めて、じっと様子を伺いました。
するとまた、少しがさがさと、動くような気配がありました。

その気配は、ちょっと怖いような感じのものです。

なんか、人間みたいな気配です。

クマ?

シカの感じではない。
サルかもしれませんが、サルだったらもっと賑やかだと思います。
キーキー悲鳴を上げながら、逃げて行ったりするのではないか。

この黙々と、逃げていった謎の生物。
人間っぽい感じ。

クマだとしても、たぶん一メートル未満だと思います。
サルくらいのサイズだと思います。

しかし、姿を見ていないので、クマとは言えません。
なにか別の生き物かもしれません。

しかしなんか、ギクっとさせるような、怖いような、ヤバい感じの生き物、そんな雰囲気はありました。

わたしはしばらくその場に立ち止まって、その物音のあたりの様子をうかがっていると、後ろから人が来ました。

後ろから人が来たので、クマ疑惑の解明は諦めて、わたしは再び歩きだしました。

走ったり歩いたりと、かなり早いペースで進んでいたはずですが、それでも人が来たということは、その人は明らかに私よりも歩くペースが速い人に違いありません。
わたしはそう思い、その人に道を譲ることにしました。
トレッキングポールを両手に持った男性でした。
年のころは四十代後半か、五十代前半くらいでしょうか。

しかしその方、ゆずってみると、あまり早いペースでは歩きません。
わたしはその方が見えなくなるくらいまでペースを一度ゆるめようと思って、何度か立ち止まったりしてゆっくり進んでいたのですが、その方の姿は常に前のほうにありました。

で、結局その方は座って休憩をしていました。
私はその方を通り過ぎるときに、ぺこりとお辞儀をしました。
その方は苦笑いを浮かべていました。

それまで猛烈なスピードで歩いて、疲れてペースダウン、という感じかもしれません。

しかしその方が休憩したポイントから、急な坂道が延々と続きました。
その方は、この道をよく知っていて、急な坂道に入る前に一休みをしたのかもしれません。

山を二つくらい通る感じで、急な坂道を登って、下って、また急な坂道を登って、下って、という道のりでした。

地図を見ると、トバノ岩山と、鋸山、だったのでしょうか。
まあよくわかりませんが、下山の道のりでの急な登りの坂道とか、やめてもらいたいものです。
まあよくあることなのですが。

あと、クサリ場、ありました。

20メートルくらいのクサリ場。
傾斜は、50度くらいでしょうか。
感覚としては、60度くらいはある感じで。
いや、感覚としては、70度くらいあった感じです。

クサリ場を避けるための、まき道もあったのですが、せっかくなのでクサリ場を通りました。

まあそんなこんなな道のりで、ようやく奥多摩駅へと続く道に降りてきたときの時間は、16時ちょうどくらいでした。

今回は二つの収穫がありました。
御岳山の登山イベントに備え、ロックガーデンの道のりをしっかり確認することができました。
あとは、奥の院を経由しての大岳山までの道のりを、把握しました。
この道のりはけっこう登山コースとして、面白いと思います。
ゴールは奥多摩駅として、2017年の12月中に一回やっていてもいいかもしれません。
検討したいところです。
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