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高尾山の山頂には大いなる和解が落ちている
投稿日
2020/09/06
2020年9月6日、今日は高尾山に登ってきました。
雨の中での登山になりました。
今日起きたのは、10時ごろ。
昨日寝たのは深夜2時くらい。
本当は、奥多摩の鋸山に登りたいと思ってましたが、鋸山はかなりきつそうです。
最近登山から遠ざかってしまっており、体力面にも不安があります。
無論、登ろうと思えば登れるし、きついのも我慢すればいいだけです。
しかしその登る苦労を考えると、ちょっと中々鋸山には行く気になれませんでした。
奥多摩の高水三山とか、本仁田山も、きつそうです。
雷電山とかだったら、そんなにキツくもないでしょうが、どうもいまいち気が進みません。
奥多摩の山は、熊、鹿、イノシシ、サルとか、動物が出てくることもありますし、動物と出くわすと危険です。
そういうことも考えると、ますます登山が億劫になります。
私は、登りたい時にしか登らない主義です。
登りたいと思わないのであれば、登りません。
今回は登りたいと思わなかったので、無理して登る必要はありません。
また後日、登りたいと思う時も、来るでしょう。
仕事面でも、色々と、やっておきたい作業もありますし、そんなに登山で長い時間を取られたくもありません。
それらもろもろ考えて、「よし、今日は登山はやめよう。そのかわり、福生のブックオフにでも行こう」、そのように思いました。
福生のブックオフまで、家から歩くと、結構距離があります。
運動不足解消には、もってこいの距離です。
福生駅からは電車で帰ってくれば、時間もそんなにかかりません。
家に帰ってきて、仕事の作業をする時間もたっぷり取れるでしょう。
というわけで、今日は登山に行かないと決めたのですが、それでもふいに、「じゃあ高尾山に行こう」と、気が変わりました。
高尾山だったら動物も出てきません。
そんなにキツくもありません。
運動不足解消には、もってこいの、手軽な山です。
とにかく、運動しないと体力が落ちます。
そして最近、めっきり運動不足です。
高尾山でも、そこそこ良い運動になると思いますので、今回は高尾山に行くことにしました。
で、何を持っていくか。
まず、レインコート、食料。
食料は、ゼリー飲料と、塩トマトをリュックに入れました。
あとは、ハンドタオル。
と、ポケットティッシュ、二つくらい。
ヘッドライトはどうするか?
高尾山なので、ヘッドライトはいらない気がしましたが、それでも無いと少し不安なので、ヘッドライトも持っていくことにしました。
それで外出。
駅へ。
途中のコンビニで、100円のお茶を3本買いました。
麦茶を買ったつもりでしたが、ほうじ茶を買ってしまいました。
でも、どちらでも同じようなものです。
同時に、新聞も買いました。
今日は、産経新聞を買いました。
そして早速、一本のお茶を飲みながら駅に向かいました。
駅からで電車に乗り、電車の中では、新聞を読みました。
2回ほど乗り換えて、高尾山口駅に到着です。
それで早速登山開始。
その前に、ケーブルカー乗り場の近くに新しく出来た店、紅葉屋という店のメニューを、しばし眺めました。
店の前に、メニューの看板が出ています。
そのメニューの看板は、一応、写真もとっておきました。
高尾山登山の後は、高橋屋で食事をする人が多いと思いますが、その紅葉屋は、高橋屋の隣にできました。
高橋屋にとっては、ライバル店です。
高橋屋では、何度か食事をしたことがありますが、まだ紅葉屋は、一度も利用したことがありません。
よし、今日は登山の後、紅葉屋で、とろろソバでも食べようか。
そんな風に思いました。
さて登山開始。
一号路から登ります。
今日は一号路で登って、下りは四号路で下ろうと思いました。
そして途中、テーブルカー乗り場で、天狗焼きを三つほど、買って食べようと思いました。
この天狗焼きが、とても美味いのです。
天狗焼きは高尾山の一番の名物であると言っても、過言ではありません。
天狗焼きは作りたてで、アンコがとてもたっぷりなのです。
そのアンコは、黒豆でできているようです。
とりあえずそんな登山の予定を胸に抱き、一号路を登りました。
するとすぐに、カップルのお二人に抜かれました。
お二人は、ランナーのような格好をしています。
確実に私よりも、登るペースが早そうです。
見てみると、走ったり歩いたりしながら、きつい一号路の道のりを、登ってます。
しかしここで予想外の出来事が起こりました。
走って登ったりしていたものだから、カップルの女性の方がへたばってしまったみたいで、足が止まってしまいました。
それで、私が再び、カップルを追い抜きました。
まさに、ウサギとカメ状態です。
私は、コツコツと、歩いて、登っていました。
そんな私を、カップルは、走ったり歩いたりしながら、抜いていきました。
しかし走りすぎたものだからガス欠を起こし、足が止まってしまいました。
そのお二人を、せっせと歩いていた私が、再び追い抜いたというわけです。
やはり止まってはいけない。
止まらず、歩き続ける。
それがベストではないかと思います。
しかし一号路、思った以上に、きついと感じました。
今回は短い距離の登山です。
でも体力はつけたい。
そう思ったので、一号路、かなり早足で歩きました。
その結果、とてもきついと感じ、ぜえぜえ言いながら、登って行きました。
リフト乗り場に到着する前に、雨がかなり降ってきました。
本来は、すぐにレインコートを着るべきですが、リフト乗り場までは足を止めなくないと思ったので、ぜえぜえ言いながら、スポ根感覚で、雨の中、レインコートなしに、歩き続けました。
そしてようやく、リフト乗り場のところに到着して、レインコートを着ました。
かなり雨が降っていますが、しっかりと予定通り、山頂まで登り、そして下山は四号路で下山。
その予定は、変えるつもりはありません。
登山はマラソン同様、スポーツなのです。
雨天にめげず、登ります。
薬王院を横目で眺めながら、登り続けます。
そして山頂到着。
なんとなく、山頂の標柱を一枚、写真パチリ。
山頂に到着後、そのまま一気に下山です。
雨天のため、景色は真っ白です。
登っているときに気付いたのですが、今、四号路、工事中のため、閉鎖中です。
だから当初の予定通りには進みません。
四号路は閉鎖中なのです。
困った
どうしたものか。
一号で下るのは、あまりにも芸がない。
しかし一号路で下らないと、天狗焼きが食えません。
今日は、天狗焼きを食いにきたようなものです。
でも雨に降られてしまい、天狗焼きを食べる気も、かなり失せました。
というわけで、下山は6号路で下山することにしました。
6号路の道を下ります。
小さな渓流みたいなところを、下るところもあります。
登山靴じゃないと、靴の中が、水浸しになる道のりです。
6号路の場合は、登山靴が必要だなあ、普通の運動靴だと、靴の中、水浸しになるなあ、などと考え、渓流の道のりを下りました。
しかし私は登山靴を履いているというのに、やや靴の中に、水が入ってきているようです。
これはもう、登山靴、買い替えの時期かもしれません。
登山靴、2万とか、3万とかしますけど、またいつかは買い換えなければいけません。
今の登山靴は、二代目です。
一代目はボロボロになり、靴底のゴムもペラペラにすり減ってしまいまいたし、もしかしたら、靴底のゴムが剥がれてしまったのかもしれません。
とにかく、これはダメだ、やむを得ない、新しいの買うしかない、そう思わせような酷い状態になってしまっていたと記憶しています。
私はとにかく出費を極力避けて生活していますので、新しい登山靴を買うなんてことは、そうそう簡単には決断できないことです。
しかしどうしても登山靴の劣化があまりにも激しすぎたら、これはもう買い換えるしかしょうがないのです。
でも今の登山靴、もうしばらくは使えそうです。
これはもう完全にダメだ、買い替えるしかない、そう思うような状態になるまで、今の登山靴を使い続けようと思います。
雪山用のごつい登山靴もありましたが、前回の冬は結局、雪山には一度もいけませんでした。
どうも最近登山の方、かなり怠け気味です。
さて、というわけで、6号路から下山です。
若い男性が登ってきたので、「こんにちは」と、挨拶すると、無視されました。
その男性は、普通の街の格好で登っていました。
街の感覚だと、見知らぬ人に「こんにちは」とか言われても、無視するのも当然です。
しかし無視されるのは、気分が悪い。
だから、こちらからは、あまり挨拶しないようにしよう。
向こうが、山の格好をしている人だったら、挨拶を返すに違いないので、挨拶をしよう。
街の格好の人だったら、向こうが挨拶してきたら、挨拶を返そう。
こちらから挨拶をするのは、控えよう。
そういう方針を心に決め、下山しました。
山の格好の人が登ってきます。
「こんにちは」というと、「こんにちは」と、返してきます。
やっぱり山の格好の人は、しっかり挨拶を返してきます。
また下っていくと、今度は街の格好の人たちが、登ってきました。
ここは挨拶しないが良いであろう、私はそう思い、挨拶なしで通り過ぎようとしたのですが、なんと、街の格好であるにも関わらず、向こうから、「こんにちは」と、挨拶してきました。
それで私も慌てて、「こんにちは」と、挨拶を返しました。
街の格好の人でも、挨拶をする人がいる。
街の格好だからと言って、挨拶をしないとは限らない。
このあたり、判断が難しいところです。
そんなこんな、思い悩みながら、下っていきました。
登ってくる人たちとは、挨拶をしたり、しなかったりです。
挨拶をされた場合は、確実に挨拶を返しました。
そんな風に下山を続けて、ようやくケーブルカー乗り場のところまで降りてきました。
スマホで時刻を見てみると、登り始めてから、まだ二時間くらいしか経っていません。
一号路で登り、六合路で下る。
その登り下りで、二時間です。
これは早い。
高尾山、やっぱりかなり軽めの山です。
とは言っても、結構疲れます。
一号の最初の道のりは、やっぱりかなり疲れます。
当初の予定では、紅葉屋でとろろ蕎麦を食べて帰るつもりでしたが、雨に降られてしまったため、予定を変更しました。
もう今日はこのまま真っ直ぐ、家に帰ります。
まだ14時です。
高尾山登山、やっぱりかなり手軽です。
早足だと、往復で、二時間くらいです。
二時間十五分くらいでしょうか。
そのまま、高尾山口駅まで歩き、改札口を通り、階段を上り、プラットフォームを歩きます。
すでに新宿行きの電車は止まっています。
そのガラガラの電車に乗り、レインコートを脱いで、手拭いで、頭とか顔を拭き、そして、お茶を飲みました。
今回は結局、登山中はお茶を一滴も飲みませんでした。
さて電車に乗って、帰路につきます。
まずは知り合いに、「今日は高尾山に登りました」と、報告のラインです。
後で何かしら、返事が返ってくるのか、こないのか。
とにかく真っ直ぐ帰宅です。
ラインを送った後は、また新聞を読みました。
今日はこれから、とある店で、唐揚げ弁当を買う予定です。
でかい唐揚げ、たっぷりのごはん、ボリューム満点の弁当屋が、家の近くにあります。
しかしその弁当屋はずっと、利用していません。
以前、軽いトラブルが起こったからです。
本当に、軽いトラブルです。
それでその弁当屋から、足が遠ざかりました。
それまでは、三日に一度くらいは、そこで弁当を買っていました。
そのトラブルとは、以下のとおりです。
ある日、その弁当屋で、三十分以上、待たされました。
今までにないくらい、長い時間、待たされました。
それでやはり、多少はイライラしました。
いつも五分くらいで弁当を受け取れるのに、そのときに限って、三十分くらい待ちました。
もう途中で帰ってしまおうかと思ったくらい、長々と、ありえないくらい長々と、待たされました。
文句の一つも言いたくなるような、ありえない長さでした。
でも文句一つ言わずに、黙々と、内心のイライラを隠しながら、待ち続けました。
それでようやく弁当が出てきました。
受付の女性が、「すみませーん、お待たせしましたー」と、すまなそうに言った後、後ろからおばさんが出てきて、「ごめんねー、何か一つ持っていってー。でも特盛か。これ以上食べれないか。アハハハハ」と言われ、その言い方に、かなりムカッときてしまいました。
何か惣菜を一つ持っていってもいいよ、という話みたいですが、内心ちょっとムカついていて、「いえ、結構です」と断り、お金を払い、お釣りを受け取ったのですが、その内心のムカつきのため、手元が狂ってしまい、お釣りの小銭を落としてしまいました。
するとまたそのおばさんは、「大丈夫ー? アッハッハッハ」と、大爆笑していたので、ますます憤りが高まります。
それでも内心の憤りを堪え、ひとかけらも怒っていないことをアピールするような、引きつった笑い顔を先方に向けたのち、無事に弁当を受け取り、その店を後にすることができました。
しかしそういう、面白くない出来事が起こってしまったものですから、なんとなく、その弁当屋からは、足が遠ざかってしまいました。
すっかりご無沙汰しています。
その弁当屋と私との間には、確執が残ってます。
なんか、あまりその弁当屋に行く気がしません。
駅に行く時の通り道にその弁当屋があるのですが、いつも、あえて、その弁当屋に、目を向けることもしませんでした。
しかし今日、その弁当屋で、唐揚げ弁当を、買ってきたのです。
心のわだかまりを克服し、その店を、再び利用しました。
そのときに、その弁当屋の店先に置かれている惣菜などを改めて見直してみました。
三種類の惣菜と、二種類のお茶が置かれていました。
前回は、その中のどれか一つ、「持ってっていいよ」という話だったようです。
よくよく見てみると、その三種類の惣菜、どれも結構うまそうです。
一個持ってっていいと言われると、結構嬉しいです。
普通に買えば、200円とか、300円とかするのではないかと思わせるような、惣菜です。
それを無料で持っていっていい。
三十分以上も待たせてしまって、悪いから、その中の一つを持っていっていい。
そういう話だったようです。
まあ、あのおばさんも、あのおばさんなりに、良かれと思って、親切心で、そんな風に、言ってきたのでしょう。
今ではそれがわかります。
なぜなら今私は、とても心が広くなっているからです。
そしてなぜ私はこんなに心が広くなっているのかというと、全部高尾山のおかげです。
高尾山で登山して、気分がリフレッシュして、心地よい疲労感を得て、日々のストレスもすっかり解消したものだから、だから私は束の間、とても心が広くなっているのです。
そして、その弁当屋さんと、和解しようという気持ちが、自然と芽生えたのです。
ありがとう、高尾山。
今日、登山をして、本当に良かった。
そんな思いでいっぱいです。
やはり登山は、心と体の健康のためには、とても良い。
それを改めて、実感しました。
今日は天狗焼きも食べそびれてしまいましたし、また高尾山、今度行ってきたいところです。
買ってきたボリューム満点の唐揚げ弁当を、家で食べました。
大変美味しゅうございました。