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岩茸石山の山頂には大きな気が落ちている
投稿日
2020/10/05
二日前と、昨日と、連続で登山しましたので、昨日の夜は足の疲れによる疼きのため、なかなか寝ることができませんでした。
それで今日はのんびりしようと思い、たっぷり寝ました。
起きて時計を見ると、10時でした。
さてこれから一日がはじまる。
いつもの味気ない一日が始まります。
近所を軽く散歩して、読書したり、求人に応募したり、勉強したり。
そんな一日です。
娯楽といえば、せいぜい近所のブックオフ、ゲオ、ツタヤなどを、覗きにいくくらいのものです。
いつもと変わらぬ、実に味気ない一日のはじまり。
そう思うと、なんとも面白くなかったので、今日もまた、登山に行くことにしました。
しかしお金はあまり使いたくないので、近場の登山です。
バスにも乗りません。
今日は、岩茸石山に登ってくることにしました。
高水三山で有名な山です。
今日は、川井駅から登りました。
川井駅から歩き、登山道を登り、いきなり、岩茸石山に到着します。
そのあとは、通常の高水三山の通りに、惣岳山を経て、下山します。
最近は、節約生活をしています。
1円たりとも、ムダな出費はしたくありません。
本日の電車賃は、以下の通りです。
最寄り駅から川井駅:308円
沢井駅から最寄り駅:220円
往復の交通費は、528円です。
今回は、下山は、沢井駅まで降りてきました。
通常の高水三山の登山ですと、御嶽駅がゴールなのですが、今日は少しだけ歩くコースを変更してみました。
さて、まずは今日、朝起きて、時計の針が差すのは、10時でした。
それから素早く登山の支度をして、登山に出かけました。
持ち物は、ヘッドライト、地図、コンパス、レインコート、ザックカバー、帽子、タオル、ポケットティッシュ、ビニール袋、ゼリー飲料、塩トマト、お茶。
ゼリー飲料と塩トマトは、すでに家にあるものです。
お茶も、家で作ったやつです。
登山の支度を終え、、外出。
今日は雨でも降りそうな気配でしたが、結局雨は降りませんでした。
最寄りの駅まで、移動です。
交番の前にはいつものように、お巡りさんが仁王立ちしています。
その前を、そそくさと通り過ぎます。
改札口を通り、プラットフォームに降りました。
ちょうど電車が来ていた時でしたが、間一髪、乗れませんでした。
無情にも目の前で、電車の扉は閉じられました。
そしてその次の電車を待ちます。
電車が来て、乗り込みました。
そして青梅駅まで移動しました。
青梅駅からの奥多摩行きの電車は、10分程度発車が遅れました。
それから川井駅まで移動です。
川井駅で、降りました。
まず、お手洗いを済ませました。
そして、改札口の付近に、小さな店らしきものがあり、ちょっと覗いてみると、店ではないようでした。
でもドアの前に、傘が置かれていて、「ご自由に持っていってください。もし良かったら、返してね・・・」という、不可解なメッセージが書かれていました。
そして、「いらなくなった傘は、置いていって」、みたいなことも書いてます。
なんて渋いのだ。
私はそう思い、感心しました。
今の、なんでもかんでも、有料なこのご時世で、傘、無料でいつでも、持っていっていいらしいです。
そして、返さなくてもいい。
なんというボランティア精神に富んだ、行為でしょうか。
とても暖かい気持ちにさせてくれます。
その隣には、店らしきものがありました。
その店の人が、そんな、粋な計らいをしてくれているのだと思います。
なんの店だろうか。
看板をよく見ると、ビューティーサロンLとか、書いてます。
どうやら、美容院か何かのようです。
でも看板の文字がかすれていて、すぐにはビューティーサロンLが読み取れませんでした。
これはぜひ、写真に残しておこうと思い、その看板をスマホのカメラで撮ろうとしましたが、店のドア、少しだけ開いていて、その隙間から、誰かがこちらを見ているような気がしました。
それで私は慌てて、スマホをしまい、その店を離れました。
でもやっぱりカメラに取りたいと思い、遠くから看板を撮影しようとしましたが、大部分、木で隠れてしまっていて、ちゃんと写真が撮れませんでした。
さてそんなことがあった後、早速歩きだします。
しばらく歩いていると、何かの工事をしている人たちがいました。
とても楽しそうに、笑い声をあげながら、作業をしていました。
何か、石垣みたいなものを作ってました。
で、その笑い声が、本当に楽しそうでした。
作り笑いとか、愛想笑いとか、そんな感じの笑いではなく、本当に楽しそうに笑いながら、仕事してました。
そもそも、なぜそんなところで、石垣みたいなものを作っているのか。
それは謎です。
どこがそれを発注したのか。
市役所か何かでしょうか。
とてものんびり、仕事してる感じでした。
その光景を横目で見ながら通り過ぎ、少し歩くと、道は、行き止まりになりました。
ああそうだった。
なんども来た道です。
ここ、普通に来ると、行き止まりになるのです。
私は、楽しそうに作業している人たちのところまでUターンしました。
やっぱり楽しそうに笑いながら、作業しています。
そこから、向こうの通りに行かなければいけません。
そこためには、家の庭みたいなところを、通っていかなければいけません。
随分古い建物が多くて、「ここ人住んでんのかな?」と思って、ジロジロ家を見ていたら、クーラーの室外機が動いていたので、人が住んでいるようでした。
で、よく見ると、そこ、旅館みたいです。
民宿、「熊沢」というところのようです。
営業しているのでしょうか。
しているのであれば、そこで宿泊できるでしょう。
川の近くだし、なかなか渋いところにある民宿です。
そんな家が密集しているところを通り過ぎ、バス停がある通りに出ました。
そこでも、古い家を見つけました。
ここ、住んでるのかな?と思って、ジロジロ見てみると、家の中でテレビを見ている人がいるみたいでした。
家は木造で古い家でしたが、人は住んでるみたいでした。
このあたりの物価は安いのではないか。
この辺りに住むと、家賃はいくらくらいか。
この辺りで家を買ったら、いくらくらいで買えるのか。
そんなことを考えながら、歩きました。
その通り、なかなか渋いところがたくさんあります。
まず、「釜めし なかい」かなり渋い店です。
結構繁盛してるみたいです。
川魚とか、うどんとか、ソバとか、色々と食べれるみたいです。
ぜひ一度そこで食事してみたいと思わせられました。
あと、ます釣場なんかもあります。
営業してるのかな?と思いながら、通り過ぎ、下のほうを見てみると、何人かの人たちが、実際に釣りをしていました。
そして、ちょうどタイミングがよく、一人、魚を釣ってました。
釣りたての魚を、焼いて食べたりできるのでしょうか。
なかなか楽しそうな場所です。
手ぶらでいっても、釣りできるのか。
今度問い合わせてみたいような気分です。
この道はまっすぐ行くと、キャンプ場もあったと思います。
なかなか楽しいものがたくさんある通りです。
そのキャンプ場では、バーベキューなんかもできたはずです。
バンガローみたいなものもあったと記憶しています。
宿泊もできると思います。
今回はキャンプ場まで行きません。
途中で右に曲がります。
そして、岩茸石山に登ります。
静かな道のりです。
せっせと登りました。
山では、思考がはかどります。
普段考えないようなことを、色々考えます。
クマでも出てきそうな静かな道のりだったので、まわりを伺いながら、慎重に歩を進めます。
普段人が通らない場所は、要注意です。
クマとか出てくる可能性があります。
私は、クマ、一度だけ見たことがあります。
小熊でした。
私よりも早く、クマのほうが私に気づいたみたいで、一目散に逃げていきました。
その後ろ姿を、私は見て、「げ、クマだ」と思って、そのままもう帰ろうかと思いました。
確か、生藤山だったと記憶しています。
悪天候でした。
悪天候だと、クマ、出やすいと思います。
今回は何も動物が出てくることなく、静かな山道をジワジワ登り、ようやっと岩茸石山の山頂に到着しました。
山頂には、若者が三人いました。
大学生かもしれません。
われらは挨拶をかわしました。
その三人は、すぐに下山を始めました。
通常の、御嶽駅まで下る道を行くのだろうと思ったら、私が登って来た道を、降りていきました。
その道を降りると、川井駅に行くはずです。
その三人は地図をにらみながら、その道を行くことを、選択したようです。
私が登ってきた道なので、「へーこんなとこからも、降りていけるんだ」とでも、思ったのかもしれません。
「じゃあこっち行ってみようよ」という話にでもなったのでしょうか。
その道を降りていきました。
私は山頂にて、とりあえず、岩茸石山の標柱をパチリ。
その後は、丸太の椅子に座り、お茶を飲み、ゼリー飲料を飲みました。
今日、初めての食事です。
ゼリー飲料、実に旨かった。
そして、元気が出ました。
ゼリー飲料、消化吸収が、とても良いみたいです。
そして充分英気を養い、さっそく下山を開始しました。
誰にも会いません。
なんといっても、平日です。
私はのんびりと、下山しました。
色々なことを考えながら、歩きました。
こうやって歩いていると、下り道にも強くなると思います。
転倒しにくいバランス感覚も養われるでしょうし、足も強くなり、ヒザとか、足指とかも鍛えられると思います。
足指は、間違いなく、ごつくなっていくと思います。
山を歩けば歩くほど、山道に強くなるに違いありません。
惣岳山を通り過ぎ、下山を続けます。
誰にも人に会いません。
だから私も油断して、かなり大きな声で、独り言を言い続けていました。
こんな姿、人に見られたら、恥ずかしいことこの上なし。
ちょうど、仕事で知り合った人の悪口を、興奮して、まくしたてながら歩いているとき、いきなり後ろから、人がやってきました。
しまった。
聞かれた。
超絶恥ずかしい。
私はそう思い、赤面しました。
そして、ふいに口を閉ざし、ゆっくり歩いて、その人が通り過ぎやすいように、立ち止まりました。
そして、その人の顔を見ずに、「こんにちはー」というと、その人も、「こんにちはー」と、返してきました。
気のせいか、なんか半笑いされているような気がしました。
そして驚いたことに、その人の足元を見てみると、なんとサンダル履きでした。
立派な山道、下り道です。
その道を、サンダルを履いて、すごいスピードで下っていきます。
このへんの近所の人でしょうか。
その後私はしばし口を閉ざしました。
大声で独り言を言っているとき、人に出くわすと、本当に恥ずかしい。
出くわされた人のほうも、気まずいことこの上ないでしょう。
気持ちよく北島三郎の、函館の女、あたりを、熱唱しながら歩いているときに、人とばったり出くわしたら、どれほど恥ずかしいでしょうか。
以後、気をつけなければいけません。
その後、下山は順調に進み、分かれ道に出ました。
一方の道がおなじみに、御嶽駅に続く道です。
もう一方の道が、沢井駅に続く道です。
沢井駅に行く方が、500メートルほど遠いのですが、せっかくなので、今回は沢井駅への道のりを選ぶことにしました。
で、歩いていきました。
すると、以前、仕事を依頼してくれた人から、連絡が来ました。
なんでも、また仕事を依頼してくれることを、検討してくれているようです。
でも、仕事、厳しそうです。
やったことがない仕事です。
本来なら、「すみません。それは経験がないので、できません」で、済ます話でしたが、今は、無収入なので、そんなこと、言ってられません。
かなり厳しそうな案件でしたが、迷わず「対応させてください!」と、お願いしました。
で、前向きに検討してくれるということになりました。
しかし、できるだろうか。
ちょっと、軽々しく、引き受けてしまいすぎたかもしれません。
しかしその人も、詳しい話は全然言わないのです。
すごくざっくりとしか言わなくて、それで見積もりしろとか、普通に考えて、無茶な話です。
判断材料が、あまりにも少なすぎます。
しかしそれでも、ここを逃してはならないと思い、飛びつきました。
ぜひやらしてください!
と、絶叫しました。
とはいっても、その仕事、始まったら始まったで、地獄です。
すごい大変そうです。
すごい頑張ってやらなければいけない。
それを考えると、その仕事、ダメになったとしても、そのほうが、ほっとしそうです。
ああよかった。
ダメになってほっとした。
そう思いそうです。
でも、その話、進んでしまったら、もうやるしかありません。
それを考えると、結構恐怖です。
なんといっても、やったことがない仕事は、怖い。
できないではな済まされません。
トラブルとか、あるかもしれません。
それを考えると、怖い。
恐怖です。
その人との、やり取りをしながら、歩き、川井駅に到着して、電車の乗り、青梅駅で乗り換え、最寄り駅まで帰ってきた。
その間中ずっと、その人と、見積もりについて、あれこれメッセージを交換しあっていたので、気付いたときには、もう最寄り駅に、帰ってきてました。
なんか、ワープしたような気分です。
それからスーパーに行って、鶏むね肉、グレープジュース、ポテトチップスを購入しました。
そして、家に帰ってきて、鶏むね肉を茹で、そして茹でた鶏むね肉を、にんにく、しょうが、キムチでよく和え、フライパンで少しだけ、温めました。
そしてそれを、ごはんの上に載せました。
その他、自分で作った白菜の浅漬けと、あと、トマトジュースも、食卓に並べました。
そして食事しました。
食事、とてもうまかった。
茹でた肉を、にんにく、しょうが、キムチで和えて食べると、めちゃくちゃ旨い。
ただ和えると、肉が冷たくなってしまうので、フライパンで、少し温めたほうがいい。
そのほうが、断然うまい。
私はそう思います。
そして食事を終えて、これを書いているのです。
さて仕事、どうなるでしょうか。
楽しみでもあり、恐ろしくもあります。
私一人でやらなければいけない仕事みたいで、責任重大です。
怖ろしいです。
逃げたいです。
やっぱりやめますって、言いたいです。
しかし今回の登山で、なんか妙に、気が大きくなりました。
楽観的な感じです。
普段は、出費なんかも、一円も使いたくない、みたいなところもありますが、今は気が大きくなって、多少金を使っても、かまわないような気分になっています。
登山だって、近場だけではなく、時には、バスに乗るような登山でも、別に良いではないか。
同じ山に何度も登るよりも、登ったことがない山に登るほうが、断然面白いに違いない。
せっかくだから、多少バスなど使っても、登ったことがない山にも、どんどん登っていこうではないか。
そんな、豪傑、豪胆な者のような発想を、持つに至ってます。
仕事だって、やったことないこと、依頼されても、ムリムリ、できません。
そういえば済む話なので、ついつい気が大きくなって、やりましょう! お任せください! みたいな、余裕をかましたことを、言ってしまいました。
これが後になって、トラブルとかになってしまわなければいいのですが。
まったく空恐ろしい話です。
何はともあれ、今日の登山はそんな感じでした。
登山後の気分、なかなか良い気分です。
三日連続の登山。
登山にも結構慣れてきました。
ブランクが、かなり埋まってます。
平日に登山するなんて、実に贅沢だなーと思いながら、今日は下山道、下山してました。
また近いうちに登山したいと思いますが、その仕事の件、どうなるか、とても気になるところです。