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海老小屋山の山頂には高重量生物のパニック逃亡音が落ちている
投稿日
2020/12/21
こんにちは。
登山好きな47才のフリーランスプログラマです。
プログラミングの仕事はいつもX社(仮名)から依頼してもらってます。
X社にはいつも大変お世話になっています。
現在はX社からの仕事の依頼は無い状態です。
だからヒマです。
特にやることがありません。
というわけで、今日も登山に行くことにしました。
昨日も登山に行きました。
ただ朝はなかなか起きれませんでした。
登山に行くのであれば、なるべく早起きした方が良いです。
「登山」とはつまり「早起き」のこと。
そうも言えるくらいに、登山において早起きは重要なポイントです。
早起きできない人に登山をする資格はありません。
始発の電車に乗れない人は登山をする資格はありません。
そうは思うのですが、最近はめっきり寒くなってきましたし、早起きするのはとても大変です。
今日、私はまだ暗い時間帯に目を覚ましてトイレに行ったのですが、それからすぐに起きる気にはなりませんでした。
寒くて暗くて、到底これから登山に行こうなんて気にはなりません。
まずはしっかり朝になるまで、外が明るくなるまで、布団の中でぬくぬくと寝てました。
登山は修行である。
そういう発想で登山をするのであれば、寒くて暗い早朝から登山に行くべきです。
しかし私は到底そんなに早くから登山に行こうという気にはなりませんでした。
そんなに朝早くから登山に行くなんて、狂気の沙汰です。
そんなに朝早くから登山に行く人の気がしれません。
とはいっても、以前は私も始発の電車に乗って、ちょくちょく登山をしていました。
しかし最近は、ぶったるんでます。
登山はいつも軽めの登山しかしてません。
きつめの登山は避けてます。
そんなわけで、今日は8時40分くらいに起きました。
随分長々と寝てしまいました。
本来は、5時台くらいに起きようと思っていたのですが、やっぱりそれはムリでした。
6時台も、7時台もムリでした。
結局起きたのは、8時40分でした。
登山に行くには遅すぎる起床時間です。
これから行ける山となると、限られてきます。
本当は奥多摩の海老小屋山に登るつもりでした。
しかしこんなに遅く起きてしまうと、その山に登るのはなかなか難しいです。
最近暗くなるのが早いです。
だから登山に行く場合は、15時前には登山が完了している状態が良いと思っています。
そのように登山すれば暗くなる前に登山を完了できます。
だから今日は、海老小屋山は難しいです。
じゃあどこに行く?
中央線の沿線の山あたりが手頃でしょう。
3時間以内で終わるような軽めの登山が良さそうです。
奥多摩の海老小屋山に登るとなると、往復で6時間くらいはかかると思います。
それに、基本的に海老小屋山に登る登山は、楽しい登山ではありません。
そのルートは、奥多摩の川苔山に登った後の下山ルートでよく歩かれます。
その下山ルートは、なんの面白みもありません。
退屈極まりない、つまらないルートなのです。
しかしそのつまらないルートで登る。
それが、海老小屋山の登山です。
海老小屋山まで登って、また同じ道で帰ってくるのです。
ピストン登山です。
なんの面白みもないつまらないルートで登って、同じルートで帰ってくるのです。
そんな登山、誰もしたくありません。
私だって、したくありません。
しかし、妙に海老小屋山が気になってしまったのです。
どうも気になってしまい、一度登らなければ気が済まないという状態になってしまいました。
海老小屋山は登りたい山というよりも、一度は必ず登らなければいけない山、そういう認識を持っています。
つまり私にとって、海老小屋山に登るのは義務なのです。
義務以外の何物でもありません。
本当は登りたくないのですが、気になってしまったので、仕方がないので、いやいや登る。
それが私にとっての海老小屋山登山なのです。
はー、仕方がない。
今日はやっぱり、海老小屋山に登ろう。
私はそのように思いました。
なぜなら、海老小屋山になんか、今日登らないと、いつまでたっても登らないだろうと思うからです。
だから少しでも登ろうという気になったときに、登るしかありません。
はー、だるい。
でも仕方がない。
登るしかないね。
私はそう観念しました。
イヤなことはさっさと終わらせてしまいたい。
私はそう思い、イヤな登山である海老小屋山登山を、さっさと終わらせることにしました。
往復6時間もかかるだろう登山です。
大変です。
私はまず、登山の支度を済ませました。
ザックに、ザックカバー、レインコート、ヘッドライト、ゼリー飲料、パン、お茶、ビニール袋、コンパス、地図を入れました。
そして外出しました。
今回は古里駅からの登山になります。
家からとても近い駅です。
私は最寄り駅で電車に乗り、青梅駅まで移動しました。
青梅駅から一分後に、奥多摩行きの電車が出ます。
私はそれに乗りました。
そして、古里駅で降りました。
古里駅のトイレはどうか?
私はそれを心配していました。
トイレによるヒマもなく、古里駅まで来てしまったのです。
和式トイレかもしれない。
私は和式トイレが、大の苦手です。
洋式トイレのほうが断然良いです。
でも古里駅のトイレがもし和式トイレだったら?
仕方がありません。
和式トイレで用を足すしかありません。
電車の中で、パンを一個食べました。
そして古里駅で降りて、古里駅のトイレを見に行きました。
古里駅のトイレ、とても立派なトイレでした。
私は多目的トイレを使わせてもらいました。
とても立派な洋式トイレでした。
だから私は気分よくトイレを済ませることができました。
古里駅、やるな。
とても良い駅です、古里駅は。
古里駅の近くには、コンビニもあります。
そういえば以前にも古里駅に来たことあります。
私は登山サークルを運営しています。
そのとき、鳩ノ巣駅から、川苔山に登りました。
そして下山で、古里駅まで降りてきました。
そのときの思い出が頭に蘇ります。
そうそう、古里駅まで苦労して降りてきたのでした。
天気も悪かったと記憶しています。
そして下山の途中で暗くなってしまったとも、記憶しています。
そのとき女性は三人いました。
男性も私を入れて三人でした。
そのとき、下山時に私は一度道も間違えました。
それでしばらく歩いた後、Uターンして引き返すことにもなりました。
そんな風に、道も間違えるし、下山途中で暗くなったりもしたので、女性たちはとても怒っていました。
文句ばっかり言ってました。
そんな風な登山でした。
そのときの思い出が蘇ります。
女性たちがあまりにも怒っているので、男性同士は力なく顔を見合わせ、苦笑いをしあっていました。
でも今思うと、そのときの登山も良い思い出です。
女性たちが烈火のごとく怒っていたので大変でしたが、それも良い思い出です。
女性たちの終わることのないイヤミ攻撃も、当時はとてもプレッシャーでしたが、今となっては良い思い出です。
川苔山はとてもきつい山だったので、その疲労もあって、女性たちはあんなにも機嫌が悪くなってしまったのだと思います。
今となっては良い思い出です。
そんな思い出に浸りながら、さっそく登山を開始します。
今回は古里駅から登山スタートです。
地図と地図アプリを見ながら、慎重に進んでいきます。
そして登山道に突入しました。
退屈でつまらない道。
以前はそのように感じた道ですが、今日はそのようには思いませんでした。
静かでとても気持ちの良い道です。
そんな道を登っていきます。
なぜ山に登るのか?
それを考えます。
今日は仕事が無く、ヒマでした。
だから登山に来ました。
登山に来ると良い運動になります。
ストレスも発散されます。
そういったようなことを求めて、体が登山を欲しているのかもしれません。
山の中は空気もとてもおいしいです。
山の中を歩くと、とても良い気分になります。
しばし歩いていきます。
最近はめっきり、坂道を歩く事にもなれました。
黙々と、登っていきます。
とにかく足を動かさなければいけません。
先は長いのです。
さっと登って、さっと帰る。
そのようにしようと思って、今回の登山に来ました。
だったら最初から、登山になんか来なければ良かったのに。
さっと登って、さっと帰りたいのであれば、最初から登山になんか行かなければ良いのです。
家で過ごしていれば良いのです。
そんな風にも思います。
まず目指すべき山は、三ノ戸山です。
峯戸山ともいうようです。
その山もしっかり山頂を踏みたいと思います。
その前に、ズマド山という山もありますが、この山は大きく登山道から外れているようです。
だからこの山の山頂を踏むのは、簡単ではなさそうです。
三ノ戸山も、少し登山道から外れていますが、それでも登山道から近いみたいなので、登ることはできると思います。
だからまずは、三ノ戸山の山頂を目指します。
黙々と歩いていきます。
退屈な道だって?
つまらない道だって?
いやいや、そんなことない。
とても静かで、気持ちを落ち着かせて、空気もおいしくて、とても気分の良い道ではないか。
そんな風に思います。
今にも動物が飛び出てきそうな雰囲気もあります。
ここはまさに奥多摩です。
動物の気配を身近に感じる、そんな山道です。
とはいっても、動物はめったに姿を見せないものです。
ツキノワグマの出現を心配しているのですが、もう冬ですし、クマはもう冬眠しているのではないかと思います。
どんどん登っていきます。
やっぱり今回は、けっこう長いです。
地図アプリを見ても、なかなか先に進んでくれません。
そんな道を、せっせと歩きます。
小説のコンクールのことを考えます。
私は小説家を目指しています。
それで、小説コンクールに応募しようかと思うのですが、何を書けばいいのか、わかりません。
25才から小説家を目指しはじめて、今は47才になりました。
でも全然小説家になれません。
なれる気配も全然ありません。
でも諦めてはいないので、コンクールには応募しようと思っています。
いままでいくつか応募しましたが、すべて全然ダメでした。
それでもあきらめず、せっせと励んでいます。
何をテーマに書けばよいのか。
恋愛か、婚活か。
登山なのか。
基本わたしは、人付き合いを全然していません。
人付き合いが、全然できていません。
だから小説で、人と人とのコミュニケーションを書くことが苦手ですし、そもそも、そういうことを書くこともありません。
基本的に、書く事なんて、何もないのです。
恋愛のことも何もかけません。
愛情に関することも、何もかけません。
感動するような話も、何もかけません。
基本、何も書けません。
日記みたいなことしか、書けません。
本当のことしか書けません。
作り話がかけません。
でもそれではいけない。
小説は作り話なのです。
だから作り話を書かなければいけない。
ではどんな話をかけばいいのだろう。
そういうことを、今日はずっと考えながら登っていきました。
そして、三ノ戸山らしきところに付近まで来ました。
目の前にピークがあります。
地図アプリを見ると、そこを登っていけば、三ノ戸山の山頂にいけるようです。
でも、登山道はありません。
でも登っていけそうな道です。
その道を登れば、そのピークは三ノ戸山の山頂であることは間違いありません。
せっかくなので、登るか。
そう決めて、私はせっせと登りました。
登山道ではありません。
ちょっと足がすべりやすい道です。
私は木とか岩をつかみながら、せっせと登っていきました。
そしてなんとか、山頂に到着しました。
しかし、山頂には山名が書かれた看板はありませんでした。
三ノ戸山と書かれた板なども、どこにも無いようでした。
さて、山頂から降ります。
登ってきたのとは逆方向から降りてみます。
するとそちら方向のほうが、歩きやすい道でした。
わりとすんなりと、登山道まで戻ってくることができました。
さて、三ノ戸山はクリアです。
登頂できました。
次は、赤杭山です。
赤久奈山ともいいます。
その山に向かって、せっせと登っていきます。
今回は赤杭山まで登れたら、充分だろうという思いもあります。
わざわざムリして海老小屋山まで登る必要はありません。
だから今回は状況次第です。
状況次第で、赤杭山で終わりにするのか、海老小屋山まで登るのか、考えたいと思っています。
しばし歩いて、赤杭山の近くまで来ました。
そこには、「あと10メートルで赤久奈山」というような案内板がありました。
でも10メートルは正確ではありません。
そこから山頂まではだいたい50メートルくらいだったと思います。
案内板が示す方向に歩き、赤杭山の山頂に到着しました。
よし、赤杭山、クリア。
赤杭山の山頂は木に囲まれていて、眺望はほとんどありません。
山頂は、「赤久奈山 923.6M」と書かれた看板が立っていました。
どうやら、「立峰山岳会」という山岳会の方が立ててくれた看板のようです。
とりあえずは赤杭山の山頂に立てたのでホクホクです。
山頂で、お茶を何口か飲みました。
まだ12時台です。
海老小屋山を目指して良さそうです。
赤杭山の山頂を後にします。
さて、最後の大物、海老小屋山に登ります。
しばらく歩くと、林道に出ました。
以前に来たときは、その林道との分岐点で、道を間違えたのでした。
そこで古里駅方向に行かなければいけないのに、私はそこを真っすぐ進んでしまったのです。
それで10分くらい進んで間違いに気づき、引き返すことになったのです。
それでさんざん女性たちにイヤミを言われてしまったものでした。
でもその林道をまっすぐ進んでも、下山できるは下山できるみたいです。
今日は帰りに、その林道をまっすぐ進んでみようかなと思います。
何はともあれ先に進みます。
まずは海老小屋山の山頂を踏む。
話はそれからです。
しばし歩きます。
しばらく歩いて、分岐点に出ました。
地図アプリをチェックします。
あ、ここだ。
どうやらここから左に行けば、海老小屋山の山頂に行けそうです。
私はその道を進みます。
けっこう進みます。
けっこうな距離、登っていきます。
うんとこどっこいしょ、うんとこどっこいしょ。
と、せっせと登り、ようやく海老小屋山の山頂に到着しました。
おおうっ!
こ、こ、これは・・・
なかなか良い眺めです。
思いのほか、良い景色です。
なんと気持ちの良い場所なのだろう。
けっこう山頂は広々としています。
けっこう見晴らしも良いです。
これは良いところだ。
海老小屋山の山頂、全然期待していませんでしたが、思いのほか良いところです。
人もいないし、広々としています。
いやー、ここは良いな。
すっかり気にいりました。
ここでテントを張って一泊できたら、どれほど素晴らしいでしょう。
いいところだ。
ここで長居したい。
ここでしばらく眠りたい。
そう思うほど、なかなか良いところです。
私は海老小屋山を、自分の百名山の一座にしても良いと思いました。
こんな良いところ、めったにありません。
絶妙に良いです。
人もいないし、広々としているし、見晴らしもなかなか良いです。
富士山の姿も、木々の間から見えます。
山頂には、「海老小屋山 1147m」と書かれた板っきれが、木につけられていました。
さて、予定通り海老小屋山の山頂に到着することができました。
もう13時30分になっています。
早く降りなければ暗くなってしまう。
気持ちの良い山頂でしたが、下山を開始します。
来た道を戻ります。
しばし歩き、林道まで戻ってきました。
林道をまっすぐ行って下山してみようかと思ったのですが、けっこうグネグネした道なので、下山に時間がかかってしまかもしれません。
だから今回は安全パイの道のりを選択します。
来た道を戻ります。
でも少しだけ変えます。
古里駅に戻るのではなく、川井駅まで下山しようと思います。
そういう下山の方針を決めた後は、黙々と下るだけです。
色々と考えます。
最近めっきりご無沙汰している人たちのこと。
登山を続けていれば、また会う機会もあるでしょう。
登山を通じて知り合った人と、また会う機会があれば良いなと思います。
それもまた、私が登山を続けている理由の一つかもしれません。
後はやはり、登山を通じて、登山好きな女性とお近づきになりたいという希望も、やっぱりそれはあると思います。
そういう不純な動機も、私が登山をしている理由の中に、少なからず含まれていると思います。
下山を続けます。
色々考えます。
人間のレベルということを考えます。
人は、悪いやつとか、良い人とか、それだけでは測れないものがあります。
人の評価はそんなにシンプルではありません。
人間のレベルが高い人とか、低い人とかがいるのではないか。
例えば心が広い人がいます。
人望があったり、魅力があったり、人から頼りにされていたり。
人に優しかったり。
勇気があったり。
度胸が座っていたり。
人から尊敬されている人とか。
そういう人が、人間のレベルが高い人なのではないだろうか。
私は心が狭いです。
そして怒りっぽいです。
私はきっと、人間のレベルが低いのでしょう。
人間のレベルを高くするためには、どうすればいいのか。
高くできそうな気がしません。
でも、諦めてはいけない。
やっぱり人間のレベルを上げるため、努力はしなければいけないのではないか。
しかし私は今のまま、変わらない気がします。
死ぬまでずっと今みたいな感じで、人間のレベルは低いままだと思います。
そもそも人間のレベルが高くなったら、何かいいことあるのでしょうか。
そんなことを、あれこれ考えます。
確かに、心が広い人がいる。
尊敬に値する人がいる。
そういう人みたいには、なかなかなれそうにありません。
だから私は、そういう人をサポートできるような、そんな人材を目指した方が良いのではないか。
色々考えます。
考えながら、下山します。
分岐点に来ました。
さてここから、川井駅方向に進みます。
その道を進みます。
その付近にある山、ズマド山が気になります。
どうにか登れないだろうかと思います。
でももう15時過ぎてます。
分岐点に来ました。
ここを左に行くと、川井駅に行くようです。
でもまっすぐに行くと、もしかしたらズマド山にいけるかも。
私はそう思い、まっすぐの道を選択しました。
でもしばらく進んで、「これは先が長そうだな―」と思いました。
これはやめといたほうがいいなと思い、下の道に降りようとしたのですが、降りれそうな道がありません。
ズマド山、行けたかもしれませんが、下山ルートが無いかもしれません。
だから今回は大事を取って、ズマド山の山頂は諦めました。
で、そのあたりからは下の道まで行くことができないみたいだったので、結局さっきの分岐地点まで戻りました。
そして改めて、川井駅に向かいます。
でも地図アプリを見ると、その先に、古里駅まで降りれる道があるみたいなのです。
地図にもうっすらとその道が書かれています。
この道から下った方が近そうだな。
と思います。
下山を続けます。
横に、ズマド山の山頂らしきピークが見えます。
ああ、これはムリだわー、と思います。
とても登りにくそうな道です。
急峻すぎる登り道です。
なんか安全のための装備とか、必要そうな感じです。
ルートによったら、登れるのだろうか。
登れるかもしれない。
でも今回はパスです。
もう、暗くなりかけています。
前方を見ます。
あ、ここから登れば、あっさり登れるかも。
と思いながら、その場所に行ったその時、
がさがさがさがさ
という音がします。
うわっ
と、思って、私はパンパンパンパン手を叩きます。
すると、
どどどどどどどーん、
ずずずーん
ずずずずーん
と、何かが下に滑り落ちるような音がします。
わわわわわ
と、思います。
人間くらいの重さのものが、すごいスピードですべり落ちていった感じです。
いた。
完全になんかいた。
なんだろう・・・
そのあたりが丁度、地図アプリ上の、古里駅に降りていく道の付近だったのです。
でも私は、そんな出来事があったので、慌ててその場から逃げました。
それで古里駅に降りられるらしき道を、大きく通り過ぎました。
なんだったんだ、今のは・・・
こんなことがあったので、その古里駅に降りる道から下山することは断念しました。
ちょうどそのあたりに、なにか高重量の動物がパニックを起こして逃げていくような、すごい物音がしたのです。
クマじゃね?
もしかしたらクマかもしれません。
サルだったら、なき声を上げると思います。
シカという感じでもなかったし、イノシシとか、カモシカだったとも考えにくいです。
実際何だったのかわかりません。
でもかなり体の大きな動物だったはずです。
もしかしたらクマだったのかもしれません。
とにかくこういうことがあったので、恐怖に震えながら川井駅に向かって下ります。
なかなか長い道のりです。
しかし着実に、下界は近づいています。
しばし歩きます。
黙々と歩きます。
けっこう暗くなってきました。
しばし歩くとようやく、下の道路が見えてきました。
よしよし。
下っていきます。
そしてようやく、下の道路まで来ることできました。
今日の登山も終わりです。
あとは、川井駅に行くだけです。
左のほうに、交通警備の人がいます。
私はそこから、ヤフー路線で電車の時刻を調べました。
30分後くらいに電車があるようです。
そして、グーグルマップで川井駅まで徒歩で何分か調べました。
11分くらいのようです。
よしよし、では川井駅まで歩こう。
私はスマホでグーグルマップを見ながら、道を歩きます。
むこうに交通警備の人がいます。
なんか話しかけられるかも。
交通警備の人は、感じの良い人がほとんどですが、たまに変な人がいます。
すごい横柄な口の利き方をしてくる人がいます。
向こうにいる人、なんとなく、そんな感じの人なような気がしました。
仕事を怠けているような、不真面目なような、そんな感じの人に見えました。
なんか横柄な口の利き方してくるかも。
私はそう思い、身構えます。
でも私は、感じ良く人と接することを心がけています。
あの人がなにか言ってくるかもしれないが、こちらとしては感じ良く受け答えしよう。
そう思いながら、その人に近寄ります。
その人は「こんにちは」と声をかけてきました。
「こんにちは」と、私は感じ良く返事しました。
「通り抜けですか?」と、いきなりその人は言ってきました。
「は?」
ちょっと意味がわかりませんでした。
でも無視するわけにもいかないので、「あっちに行きます」と、答えました。
「通り抜けするの?」と、今度はタメ口で聞いてきます。
「わかんない、わかんない、はじめて来た道だから。とにかく向こうに行きます」
私はその人のタメ口にイラっとながら、そう答えます。
「ああ、むこうね」と、その人は言ってきます。
なんだあの人、と思ってしまいます。
妙に横柄な口の利き方をしてきました。
私もイラっとして、タメ口で返しました。
いかんいかん。
人に感じ良く接することにしているのに。
私はそう思い、イラっとしてしまったことを反省します。
そのあとも道を歩いていると、交通警備の人がたくさんいました。
今度話しかけられた、イラっとせず、ちゃんと感じよく会話をしよう。
私はそう思い、ことさら笑顔を作って歩きます。
でもその他の人たちは、「こんにちは」と挨拶してくるくらいで、それ以上は何も話しかけてきません。
話しかけれたら今度はきちんと感じ良く返事しようと、私は身構えていました。
どうやらさっきの人、単にヒマつぶしみたいな感じで話しかけてきたみたいです。
いきなり「通り抜けですか?」とか聞かれても、質問の意味が全然わからなかったのですが、今思うと、この道を通り抜けするのか、あるいはその近くに住んでいて、通り抜けはしないのか、そういうことを尋ねていたのでしょう。
しかしいきなり、「通り抜けしますか」とか言われても、そもそもあなたたちがそこで何をしているのかもわからないし、あなたはそこに立ってるだけだし、別に通行止めにもなってないし、それでただ「通り抜けですか?」とか聞かれても、それで質問の意味を理解しろという方が無茶です。
ちょっとどういう意味で言ってるのか、全然わかりませんでした。
それでつい、イラっとしてしまいました。
私はどうもタメ口で話しかけられるのが苦手です。
でもそんなこと言ってると、アメリカ人と付き合えません。
アメリカ人はすぐにファーストネームで呼んでくるらしいです。
そういう文化のようです。
私ももっと、タメ口とかで気軽に話せるようになったら、人と打ち解けやすい人間になれるかもしれません。
タメ口で話すのが苦手なことで、色々と損をしているような気がします。
すぐに仲良くなりたいからタメ口で話したい、という人もいます。
そういう人同士で知り合うと、確かにすぐに仲良くなるみたいです。
でも私はどうもタメ口で話すのが苦手です。
お互い敬語で話すコミュニケーションのほうが、楽です。
まあ、お互いにタメ口で話したい同士であれば、タメ口で話せばいいと思います。
でも、片方がタメ口に抵抗があるのであれば、タメ口で話さないほうがいいと思います。
でもそんなこと言ってると、飲み屋とか、水商売の店とか、関西の人との付き合いとかで、コミュニケーションがうまくいかないかもしれません。
本当は別にタメ口でもいいのかもしれません。
私がタメ口が苦手なのは、単に私がコミュニケーション能力が低いということなのかもしれません。
まあ色々と、苦手なことがあります。
さて、というわけで、とにかく無事に川井駅に到着しました。
電車が来るまであと19分くらいあったので、持ってきたパンを三つくらい食べました。
そのあと、自動販売機で温かいお茶を購入して飲みました。
ホームにおばさん連中が来ました。
「木星と土星の接近、きれいだったわよー」などと、会話していました。
ああそういえば、そんな話、新聞で見たな―と思いました。
昨日だったのかな。
ホームに電車が到着したので、それに乗りました。
そして最寄り駅まで戻ってきました。
家の近所のスーパーにより、牛肉と、カツオのタタキを買いました。
そして家に帰ってきて、カツオのタタキを切って、つゆ、しょうゆ、しょうが、すりおろしニンニクを入れて、ボールの中でよくまぜて、冷蔵庫に入れています。
あとで、カツオのタタキはゴハンにかけて食べるつもりです。
とりあえずは、日清のシーフードヌードルを食べました。
今日の登山はそんな感じでした。
今日は往復で六時間くらいの登山だったと思います。
比較的きつめの登山だったと思います。
でも、きつめの登山もやっていかないといけません。
X社から、14時くらいに仕事の依頼が来ました。
だから明日は仕事をしなければいけません。
登山はお休みします。
今日で登山は、四日連続でしたと思います。
まだまだ登っておきたい山はたくさんあります。
体力が必要な山もあるので、きつめの山も頑張って登る必要がありそうです。
とにかくまた依頼された仕事を、速やかに終わらせたいと思います。
そしてまた、なるべく早く登山に行きたい。
そのように思っています。