HOME > 扇山の山頂には樹木博士の登竜門が落ちている
扇山の山頂には樹木博士の登竜門が落ちている
投稿日
2020/12/27
こんにちは。
登山好きな47才のフリーランスプログラマです。
私は登山サークルを運営しています。
プログラミングの仕事はいつもX社(仮名)から依頼してもらっています。
X社にはいつも大変お世話になっています。
X社以外の会社とはお付き合いはありません。
だからX社からの依頼がストップすると、私の収入は完全に途絶えてしまいます。
だからX社は大変ありがたい存在です。
私が呑気に登山できるのも、すべてX社のおかげです。
X社には本当に感謝です。
そのX社からの仕事のほう、昨日全部終わらせました。
そしてX社に終了したと報告しました。
土日祝日はX社からの連絡はありません。
連絡があるのはおそらく明日の月曜日でしょう。
年末年始、X社はいつまで営業するのかわかりません。
たぶん、12月28日くらいまでは営業するのではないかと思っています。
私のほうは、年末年始は関係ありません。
仕事を依頼してもらえれば、年末年始関係なく、いつでもフルで勤務が可能です。
私にとっては年末年始なんて、何も関係ないのです。
クリスマスだって、何も関係ありません。
私は二十年間一人暮らしをしている独身男性です。
そのような独りぼっちの独身男性にとって、クリスマスや年末年始は恐怖でしかありません。
なんとか無事にやり過ごさなければいけない、とても怖い期間です。
クリスマスはなんとか乗り切りました。
酒は一滴も飲みませんでした。
特に贅沢もしませんでした。
普通の平日と変わらず、マイペースに生活しました。
それでなんとかクリスマスは無傷で乗り切ることができました。
あとは最後の大物、年末年始です。
これがとても怖い。
この期間を無事にやり過ごすのは、決して簡単なことではありません。
世間が浮かれ騒ぐ年末年始に、独りぼっちの独身男はどうやって過ごすのか。
通常は、大酒を飲みます。
飲んで、飲んで、飲みまくります。
そして寿司とか、刺身とか、肉とか、美味しいものをたくさん買ってきます。
美味しいものをたくさん食べ、ひたすら酒を飲みまくります。
そのようにして、年末年始をやり過ごします。
しかしそれではダメなのです。
大抵の場合、お酒を飲みすぎてしまい、食べたものは全部吐き出します。
悪酔いして、地獄の苦しみにのたうち回ります。
せっかく美味しいものをたくさん買ってきたというのに、全部吐き出してしまうのです。
そしてせっかくいつもよりも高い酒を買ってきたのに、結局全部吐き出してしまうのです。
トイレに駆け込み、酒も食事も、すべて吐き出します。
げーげー言いながら、とても苦しそうに、すべて吐き出します。
高い金を使って美味しいものを買い、高い金を使って良い酒を買っても、それで得られるのは、悪酔いした地獄の苦しみだけなのです。
通常、年末年始はそんな風にして過ごします。
これはとても惨めです。
独りぼっちの年末年始は惨めなので、せめて美味しいものをたくさん食べ、美味しい酒をたくさん飲んで、少しでも豊かな年末年始の過ごし方をしようと思うですが、すべて逆効果になってしまいます。
せっかく高い金を出して買ったものは、すべて吐き出してしまうのです。
それがいつものパターンです。
年末年始は大抵ハンで押したように、いつもそんな感じの毎日です。
しかし今はそんなへまはしません。
私も独りぼっち歴が長く、かれこれ二十年になります。
だからさすがに正しい年末年始の過ごし方も、わかってきました。
まずは酒は一滴も飲まない事。
普段と同じものを食べること。
普通の平日と同じ感覚で過ごすこと。
それらを守っていれば、惨めな思いをすることもありません。
冷静にクールに、年末年始をやり過ごすことができます。
しかしついつい、高いブランデーを買ってしまいそうになる。
しかしそこは我慢です。
忍耐です。
年末年始だからといって、絶対に特別な贅沢をしてはいけません。
いつもと同じように、平々凡々と、過ごす必要があります。
高いブランデーを買いたいのであれば、年末年始が終わった後に買うべきです。
美味しいものを食べたいのであれば、年末年始が終わった後にすべきです。
年末年始は本当に、毎日卵かけごはんとか、納豆ごはんとか、そんな感じで良いのです。
スーパーで惣菜を買いたいのであれば、アジフライをたくさん買えば良いのです。
アジフライだったら、そんなに高くはありません。
さて、そんな年末年始を控え、私は現在ヒマです。
ヒマなときにはろくなことをしません。
では何をすればいいのか。
登山をする。
とりあえず、やれることといったら、登山しかない。
私はそう思い、特に登山に行きたいわけではないのですが、他に何もやることがないので仕方なく、登山に行くことにしました。
今日は朝、7時30分に起きました。
カーテンをしめた室内はまだ暗くて、まったく登山に行く気にはなりませんでした。
でもまた寝てしまうと、今後は10時くらいに起きることになります。
そんなに遅く起きてしまうと、もう行ける山が限られてしまいます。
だから仕方がないので、7時30分にムリして起きました。
まだ眠たかったです。
もっと寝ていたかった。
でも登山に行くと決めていたので、登山に行くしかありません。
あー、だりい。
かったりい。
などと思いながら、ひとまずはお茶を沸かしました。
そして冷蔵庫の中の牛乳を一口飲みました。
まずは今日は、家でパンを三つ食べました。
いつもトイレで苦労します。
登山直前で食事をして、登山の途中でトイレに行きたくなってしまい、登山中に地獄の苦しみを味わうこともあります。
そんなことにはなりたくないので、今日はまず、家でパンを三つ食べました。
それからゆっくり熱いお茶を飲みました。
そして髭をそり、洗顔をしました。
そして登山の支度です。
ザックに、ザックカバー、ヘッドライト、ゼリー飲料、レインコート、お茶、干し柿、ドライマンゴー、地図、コンパス、ビニール袋、ポケットティッシュを入れました。
そして服を着て外出しました。
まずはゴミ袋をゴミ捨て場に持っていきました。
それからコンビニで、温かいお茶、冷たいお茶、産経新聞を買いました。
駅の券売機で、スイカに二千円分チャージしました。
そして駅のホームで電車に乗りました。
今日は、鳥沢駅まで移動します。
今日登るのは秀麗富嶽12景の一座、扇山です。
最寄り駅で電車に乗り、立川駅、高尾駅で乗り換えました。
そして鳥沢駅に移動しました。
トイレは家でしてきました。
でも鳥沢駅でもトイレをしました。
鳥沢駅のトイレは和式トイレか、洋式トイレか。
気になるところです。
今日は、鳥沢駅の多機能トイレを使わせて頂きました。
とても立派なトイレでした。
便座も温かく、ウォシュレットも温かかったと記憶しています。
家でトイレをして、鳥沢駅でもトイレをしました。
トイレに関しては、今日は万全です。
きっと楽しい登山になる。
そんな予感がします。
さて、まずは鳥沢駅から登山口まで徒歩です。
梨ノ木平扇山登山口というところまで移動します。
そこまで歩いて一時間くらいのようです。
時刻を見ると、10時06分。
ということは、登山口に着くのは11時06分くらいになりそうです。
のんびり歩いていきます。
しかし、はじめて来たところを歩くというのは、それだけで充分楽しいです。
道中のすべてが目新しいのです。
その心地よさは格別です。
別に登山しなくてもいいかもしれません。
知らない場所を歩く。
それで充分楽しいです。
歩いていると、むこうのほうからカラフルな建物が見えてきました。
なんだあれ?と思って近づいてみると、幼稚園でした。
とりさわ幼稚園、という幼稚園のようでした。
私は子供がかなり好きです。
幼稚園くらいの子供が一番好きです。
だから幼稚園の園長先生になれたら、めちゃめちゃうれしいです。
保育園の園長先生でもいいです。
子供の世話は大変だと思うのでやりたくありません。
ただ眺めているだけがいいです。
小学校三年生くらいまでは可愛いと思います。
そこからだんだん憎たらしくなります。
小学校五年生、六年生くらいになると、かなり憎たらしいと思います。
中学生くらいになってしまうと、もうダメです。
もう子供は別人になります。
憎たらしいだけの存在になります。
中学生が騒いでいる姿を見ると、イライラします。
でも小学校低学年までの子供が騒いでいる姿は、とても可愛らしく、見ててとても楽しいです。
ハタチくらいになったらもう地獄です。
地獄の底からやってきたような存在になります。
昔は可愛かったのに、どうしてそうなっちゃうかなーと思ってしまいます。
そんなことを考えながら歩きます。
すると、とんでもない情報を目にしました。
そこには売地がありました。
土地が売られているのです。
「売地 200万円/84坪」と書かれています。
それと連絡先と、土地の持ち主の名前も書かれています。
そこが結構良い土地なのです。
これ、200万円で買えるの?と思って、私はびっくりしました。
200万円だったら、手が届かない金額ではありません。
調べてみると、1坪は畳二畳くらいのようです。
つまり84坪ということは、42畳ということです。
42畳といえば、6畳がなんと、7つもあるのです。
これは広い。
で、けっこう良い場所です。
こんな土地が、200万円で買えるとは・・・
鳥沢駅周辺、土地が安いのかもしれません。
もしかしたら、田舎に行けば行くほど、めちゃくちゃ土地が安くなるかもしれません。
土地だけ持ってれば、ホームレスになる心配はないと思います。
土地にテントを立てるなり、キャンピングカーを止めるなりして生活すれば、ホームレスだけは避けることができます。
でもきっと、固定資産税は結構高いかもしれません。
でも、200万円の土地だったら、固定資産税はいくらくらいになるのでしょうか・・・
ちょっと調べてみましたけど、よくわかりませんでした。
1.5パーセントくらいしょうか。
よくわかりませんでしたが、でも土地を持ってると、ホームレスになる心配ないし、かなりいいかもしれません。
鳥沢駅周辺、けっこう良いところだし、住むのにもなかなか良さそうです。
でも土地にテント張って済むとなると、トイレが困ります。
土地に焼却炉でもあれば、排泄物は全部燃やすようにすればなんとかなるでしょうか。
でも焼却炉の設置も、市役所の許可とか必要なのかもしれません。
公衆トイレが近くにあれば、トイレは公衆トイレで済ますこともできるのですが。
山を丸ごと一つ買うことが、もしできるのであれば、かなり良さそうです。
山だったら適当にトイレをしても、それは土の良い肥料になると思いますし、ハエとかのエサにもなると思います。
山を丸ごと一個、安く買えるのでしょうか。
もし買えるのであれば、買いたいような気がします。
でも固定資産税、たくさん取られるのでしょうか。
そんなことを考えながら先に進みます。
また売地の看板が出てきました。
今度は料金は書かれていません。
そこもなかなか良さそうな土地でした。
で、そのあたり、大きな家が多いです。
やっぱ、大きな家に住みたいですよね。
私は一人でも、なるべく大きな家に住みたいと思っています。
広々とした家で悠々と過ごすことができたら、最高に幸せだと思います。
そんなことを夢想しながら歩きます。
「クマ出没」の看板が出てきました。
この付近にクマが出没したらしいです。
気を付けなければいけません。
でも正直思うのですが、クマよりも、人間のほうが怖いです。
やっぱり山で一番怖いのは、クマよりも人間かもしれません。
人間は何をするかわからないので怖いです。
実際に、避難小屋で強盗事件が発生したこともあるみたいです。
避難小屋で見知らぬ人と一緒に過ごしていて、いきなり暴力を振るってきたらしいです。
で、暴力を振るわれた年配男性が、「金をやるから許してくれ!」と言って、金を渡してなんとか助かったらしいです。
奥多摩の天目小屋だったと思いますが、過去にそういう事件があったらしいです。
やっぱり一番怖いのは人間です。
人間に比べたら、クマなんて可愛いものです。
動物たちは素直だし、平和主義だし、むやみに他の生き物を殺したりしません。
クマが襲ってくることも、めったにあることではありません。
それは余程の事情があるときだけです。
基本、クマは襲ってきたりなんかしません。
人間を怖がってます。
よく言われることですけど、やっぱ一番怖いのは、人間なのです。
私はそんな風に思ってます。
ヒグマよりも、人間のほうが怖いと思います。
しばし歩きます。
大月カントリークラブという、ゴルフ場の入り口が出てきました。
そこがまだ紅葉してました。
イロハモミジだと思います。
さすがに葉は丸まってしまっていて、美しい紅葉という感じではなかったのですが、まだまだ紅葉はしてました。
木のよって、紅葉が早い木と、遅い木があるみたいです。
遅い木は、まだまだ紅葉しています。
というわけで、だらだらと歩きました。
やっぱりだらだらと歩いたほうが楽しいです。
急いで歩くのは苦手です。
そして、梨ノ木平扇山登山口に到着しました。
時刻を見ると、11時22分でした。
コースタイムよりは、だいぶ遅いようです。
登山口にはトイレがありました。
私はそこで小用を足しました。
そしてしばし進むと、扇山管理委員会と書かれた建物がありました。
扇山は、なかなか良く管理された山のようです。
先に進みます。
水場がありました。
飲めると思います。
でも別にノドはかわいていなかったので、そのまま通り過ぎます。
祠が出てきました。
「山ノ神社 奥宮祠 山ノ神神社氏子一同」と書かれた看板が横に立ってます。
白い祠です。
その前には小さな賽銭箱が置かれています。
中を覗いてみると、一円、五円、十円ばかりでした。
見た限りでは、百円とか五十円は入っていないようです。
三峯神社の妙法ヶ岳はすごいですよ。
五百円玉とか、普通に置かれてます。
何回か行きましたが、毎回、五千円以上は置かれてると思います。
ついつい持って帰りたくなりますが、もちろんそんなことは絶対にしません。
でもそのあたりで山に隠れ住んでいたら、三日に一度くらい妙法ヶ岳に行けば、毎回五千円以上ゲットできるかもしれません。
今はコロナでお賽銭も少なくなってるのかもしれませんが。
もちろんそんなことをしては、絶対にいけません。
それは三峯神社の収入になると思うので、賽銭泥棒は、立派な犯罪です。
先に進みます。
巨大なスギを見かけましたので、写真に収めました。
しかし、スギやヒノキばかりです。
他の木はあまり生えていないようです。
もうだいぶ歩きました。
そろそろ山頂に着くはずです。
と思いきや、「扇山山頂 40分」という案内板が出てきました。
まだ40分もあるのかーと思って、げんなりします。
上から人が下りてきます。
団体さんです。
こんにちはー、こんにちはーと、一人ずつに挨拶しました。
中で一人、挨拶しない人がいました。
ん?と思ったけど、気にしません。
その次の人はとびっきりの感じの良さで挨拶してきました。
さてもうすぐ山頂です。
山頂付近になると、一気に樹木の種類が増えてきました。
コナラ、モミ、あとは知らない木たち。
マツとか、ヤマザクラとか、そういうやつとか。
逆に、スギの姿は、山頂付近ではあまり見かけなかったような気がします。
山頂付近はスギ、ヒノキはあまり生えていなくて、その他の色んな木が生えていました。
よく見るこの、つんつるてんの木、この木はなんて名前なのだろうか。
ブナかもしれません。
他にも名前のわからない木が、いろいろ生えています。
ここに出てくる木の名前が、全部わかると嬉しいのですが。
そこまで分かれば立派な樹木博士です。
樹木博士だったら、そのあたりの木の名前は、全部言えるはずです。
でも私にはわからない。
コナラとモミくらいしか、わかりませんでした。
あと、アカマツも生えていたと思います。
さあ、山頂までもうすぐだ。
頑張ろう。
せっせと登ります。
いやー、扇山、けっこうきついわー。
なかなか山頂につきませんでした。
扇山の標高、けっこう高いです。
1137メートルもあります。
さあ、あと少しだ。
頑張ろう。
後ろから人が来ています。
カップルのようです。
くそー、カップルめ。
別れてしまえ!
人の幸福を呪います。
わーかーれーろー、わーかーれーろー。
ぶつぶつぶつ。
しっかり呪いをかけました。
あの二人、近日きっと別れます。
むむっ!
山頂が見えました。
むう、なかなか広い山頂だ。
ゆっくりと山頂に近づきます。
山頂には、人が、5人ほどいました。
何かを見てます。
富士か! 富士なのか!
富士の姿で有名な、秀麗富嶽12景の一座、扇山の山頂です。
あの人たちが見てるのはきっと富士だ。
富士に違いない!
私は山頂に近づきました。
でも富士が、見えない。
あれ、富士は?
と、けげんに思いながら、山頂に到着して、南の方向を眺めました。
すると、
おおー、富士っっっ!
富士がしっかり見えてます。
見事!
まさに、秀麗富嶽12景!
その名に偽りなし!
よっ、日本一!
美しく、大きな富士が、華麗に、そこにそびえていました。
やっぱりみんなそれを見てたか。
見るよね。
富士はやっぱ、見るよね。
そこにいる人たちと、富士を通じて、心が一つになりました。
ウィアーザワールド♪
とかいう音楽が、ふいに脳内で鳴り響きます。
富士が人の心を一つにした。
なかなか気持ちの良い山頂です。
後ろから歩いてきたカップルも山頂に到着しました。
そして富士の姿をたくさん写真に撮っていました。
いやあ、ナイス富士。
渋いです。
百蔵山の富士とも、ちょっと違います。
富士の見え方がちょっと変わると、また全然違う味が出ます。
いやあ富士だ、容赦なく富士だなあ。
私はそう感心して、しばし富士を眺めていました。
よし、帰ろう。
富士も見たし、山頂も踏んだし、もう何も思い残すことはありません。
後は帰るだけです。
下山します。
せっせと下山をスタートしました。
やっぱり山頂付近は、樹木の種類が多いです。
五種類、六種類、七種類くらいでしょうか。
もっとかもしれません。
アカマツ、モミ、コナラとか。
あと、シデもいたかもしれません。
あとは、ブナとか。
ブナはよく見てるはずなんですよね。
よく出てくる樹木らしいですから。
扇山の山頂付近は樹木の種類が多い。
それは確かです。
さて下山を続けます。
歩いていると、ノリに乗ってきたのかもしれません。
いつしか私は、ぶつぶつと独り言をつぶやいていました。
そういうモードに入りました。
なんか、激してます。
激して、熱烈に、独り言を言い続けています。
これ、人に見られると非常に恥ずかしい状態です。
それで日ごろの不平不満とか、吐き出すように、つぶやき続けます。
自分を正当化していました。
普段、自分はダメだなー、悪いなー、とか思っているのですが、そのときは、そんなことはない。
私は悪くない、私はまったく、ダメじゃない。
なぜなら、こうだからだ。
ああだからだと。
思ってることが、機関銃のように、どんどん口から飛び出してくるのです。
それらはすべて、私のホンネです。
え、おれってそんなこと、考えていたの。
そう思い、ちょっとびっくりします。
自分でも気づかなかった、自分の本音です。
え、そういう風に思ってたの?
へー、そういう気持ちもあったんだー。
じゃあまあ別にあれだね、そんなに悪くないね。
いいとこあるね!
など、自分をほめてあげたりします。
それはまさに、自分との語らいです。
普段そんな風に思ってるなんて、全然知らなかったよ。
そんなホンネが飛び出てきて、自分発見しました。
まさに自分探しの旅の途中です。
そんな風に、ぶつぶつと、激しく、情熱的に、身振り手振りで独り言をつぶやきながら、ずっと下山を続けていました。
そしてふと気づくと、周りはスギや、ヒノキだらけです。
あ、山頂付近は終わった。
そのように思いました。
ここからはお馴染みの、スギやヒノキたちの登場です。
スギを見るの、けっこう飽きました。
またかーと思ってしまいます。
下山をしていきます。
今回は案内板が多いので、あまり地図アプリや地図を見なくても、迷わず道を進めます。
歩きます。
歩き続けます。
どのくらい歩いただろうか。
ずっと歩いて、下の道路に出ました。
もう登山道は終わりです。
今日も無事、登山が終わった。
後は駅に帰るだけ。
下っていると、家の前をほうきで掃除しているおじさんがいました。
挨拶するべきか。
やめとくべきか。
挨拶はしませんでした。
そのかわり、ニコニコ顔は作って通り過ぎました。
まあ、向こうが挨拶してくれば、即挨拶を返すのですが、こっちが挨拶しても、逆に迷惑かもしれないし。
ほら、世の中には挨拶したい人と、したくない人がいますから。
したくない人に挨拶しても迷惑だと思うので、挨拶するかどうかはケースバイケースです。
下っていきます。
そのあたりに住んでる人、私が通ると、ちらりと目を向けてきます。
どんどん下ります。
電車の時刻を調べる必要もないでしょう。
駅の近くに、セブンイレブンがありました。
だから例え電車を一時間待つとしても、コンビニがあれば余裕です。
その間に、コンビニで弁当を買って食べても良いかもしれない。
ヘタに電車の時刻を調べてしまうと、急ぐ羽目になるかもしれません。
せっかくなので、のんびり歩きたい。
急ぎたくない。
だから電車の時刻は調べないでおこう。
そう思ったのですが、ついつい、電車の時刻を調べてしまいました。
34分後に電車が出るようです。
で、そこから鳥沢駅までの徒歩の時間を調べます。
35分でした。
げ、ぎりぎり。
そんなに急ぎたくないよ。
のんびり歩きたいよ。
そう思い、次の電車を調べます。
次の電車は、1時間13分後でした。
それだ!
それで帰ろう。
私はそう決めて、だらだら歩きます。
ゆっくりだらだら歩きます。
1時間13分後が、55分後になります。
ほどよい、ほどよい。
歩き続けます。
だんだんと、駅に近づきます。
先に見えるあの道を、右に行けば、駅につく。
そう思いながら、その先に見える道に到着しました。
道を挟んだ向こうには、無人販売の店がありました。
ん? リンゴ?
どうやらリンゴの無人販売所のようです。
一山500円とのこと。
どれだ?
と、探すと、ビニールに入ったリンゴがありました。
あ、けっこう入ってるなあ。
これ、一山買って帰ろう。
そう思って、財布の中を見てみると、500円がありません。
そこには自動販売機がありました。
温かいお茶でも買って両替しようと思いましたが、温かいお茶が売ってません。
コーヒーしか売ってません。
いやいや、コーヒー飲まないから。
私は最近健康のため、コーヒー禁止生活を送っています。
コーヒー禁止、酒禁止の毎日です。
ただ、食事だけは貪ってます。
食欲大爆発の毎日です。
おかげさまで、こんなにたくさん登山してるというのに、しっかり体重増えました。
94キロになりました。
177センチ、94キロ。
ご婦人に気に入られたいため、体重を75キロにすることが目標でしたが、逆に体重増えました。
このままでは、体重が100キロになってしまうかもしれません。
ああまたさらに遠のくのか、ご婦人の好意が・・・
ともあれ財布の中に500円が無かったので、リンゴは諦めました。
リンゴはスーパーで買おうと思いました。
無人販売のリンゴが旨いとは限りません。
スーパーのリンゴのほうが、旨いかもしれません
駅に向かいます。
駅の近くの到着したのは、電車が出発する30分前くらいでした。
さて、セブンイレブンに行きます。
そこで、トイレを借ります。
それから、良さそうなカステラとチョコパンがあったので、二つずつ買うことにしました。
あと、大きな豚まんと、たこめしおにぎり、とかいうようなものも買いました。
そしてコンビニを出て、さっそく、たこめしおにぎりと、豚まんを食べました。
さて、駅に戻ります。
駅の前に、大学生くらいの集団がいました。
登山サークルかなにかかもしれません。
駅前の自動販売機で温かいお茶を買いました。
もうすぐ電車が来ます。
11分後です。
ホームに移動して、電車を待ちます。
電車が来たので乗りました。
まずは立川駅まで移動しました。
今回は立川駅でいったん降りて、本屋で本を買ってきました。
それと、ブックオフでマンガも五冊ほど、買ってきました。
立川駅でまた電車に乗り、最寄り駅まで移動しました。
駅前のATMでお金をおろそうと思ったのですが、中にガラの悪そうなお兄さんがATMを操作していたので、しばし待ちました。
そのお兄さんの隣で金を下ろすと、金を強奪されてしまうかもしれません。
そんなことは無いと思いますが、なんとなくそのガラの悪いお兄さんの隣で金を下ろしたくなかったので、しばらくそのお兄さんが出てくるのを待っていたのですが、そのお兄さん、いつまでたっても出てきません。
なにしとるんだ?
なにか悪いことでもやってるのか?
まったく。
ふてえやつだ。
ええい、忌々しい!
と、私は吐き捨てて、今日はATMで金を下ろすのは諦めました。
別に金を下ろすのは明日でもいいのです。
それからスーパーによりました。
そこで、リンゴと焼き肉のタレを買いました。
家に鶏むね肉があるのですが、どうやって食べようか、悩んでました。
まあ、焼き肉のたれをかけて、フライパンで焼くのが一番良いでしょう。
家にはキムチもあるし、鶏肉焼いて、キムチとごはんと一緒に食べれば、それで充分でしょう。
買い物を済ませ、家に帰ってきました。
昨日、シチューを作りました。
具は、ニンジン、玉ねぎ、ベーコン、しめじ、エノキダケです。
ごはんは中途半端に少しだけ残っています。
だからシチューを温めて、ごはんにかけて食べました。
まあ、美味しいものではありません。
でも、健康にはいいと思います。
ニンジン、玉ねぎ、しめじ、エノキダケがたっぷり入っているシチューですから。
やっぱり食事は、健康に良いのが一番です。
味は二の次です。
味が第一になってしまうと、野菜なんか食べません。
基本、野菜なんてまったく美味しくはないからです。
肉は旨いのですが、野菜は基本、まずいです。
特にニンジンは最悪です。
でも逆に、逆に私は、最近、ニンジンをたくさん食べてます。
もうこれは、薬みたいなものです。
確かにニンジンは超絶マズいです。
ニンジンなんか本当は食べたくありません。
でもニンジンは、体に良いのです。
だから食べるべきです。
私はそう思い、最近はいつもニンジンをたくさん買ってます。
それをそれを、ムリしてたくさん食べています。
とにかく私はいつまでも健康で、若々しくありたいので、今後は健康に良いものをどんどん食べたいと思っています。
ニンジン、玉ねぎ、キャベツあたりは、絶対に体にいいと思うので、今後はたくさん食べたいと思います。
ヨーグルトとか、牛乳とかも、体にいいと思うので、どんどん食べていきたいと思います。
他にもなんか健康に良さそうなものがあれば、どんどん食べていきたいと思います。
さて、今回の登山はそんな感じでした。
なんかまた今回も、登山に行って、色々吐き出せました。
何か色々とすっきりしたような気がします。
登山の後はいつも、とても気分が良いです。
こんな調子でどんどん登山をしていけば、この年末年始も、なんとか無事に、乗り越えることができそうな気がします。
明日はきっと、X社からの連絡があると思います。
でも今は、手が空いてます。
場合によっては、明日も登山してもいいかもしれません。
とにかくX社から仕事を依頼してもらえれば、それをなるべく早く終わらせます。
そしてまた、次の登山に行きたい。
そのように思っています。