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高尾山薬王院の飯縄権現堂は神社、だと?
投稿日
2021/01/30
高尾山の薬王院は、お寺です。
有喜寺と名前のお寺です。
真言宗智山派という宗派のお寺です。
その高尾山薬王院では、昔は薬師如来が祀られていました。
それが薬王院という名前の由来のようです。
その後、薬王院では飯縄権現が祀られるようになりました。
飯縄権現の姿は、カラス天狗です。
そして、大天狗、小天狗は、飯縄権現のお供の者です。
そして現在の薬王院では、薬師如来と飯縄権現が祀られているのですが、今はメインで祀られているのは、飯縄権現です。
高尾山といえば飯縄大権現であり、天狗です。
薬師如来も依然として祀られているようですが、メインで祀られているのは飯縄大権現のようです。
で、その「権現」という名前の意味が、神の姿を借りた仏、という意味らしいのです。
だから飯縄大権現は、基本、神様なのです。
それで、飯縄大権現を祀る、飯縄権現堂は、なんと神社だそうです。
入口に鳥居があるので、神社とのことです。
高尾山にはお寺の大本堂があり、それとは別に飯縄権現堂があります。
大本堂も飯縄権現堂も、どちらも立派な建物です。
どちらがメインかわからないくらいに、両方とも立派な建物です。
で、なんとその飯縄権現堂が、なんと神社らしいのです・・・
これは始めて知りました。
高尾山薬王院といえば、神社ではなく、お寺です。
有喜寺という名前のお寺です。
真言宗智山派の関東三大本山のひとつであるお寺です。
しかしそのお寺の中には、なんと神社もあるのです・・・
そういえば、あれは?
ちょっと高尾山の本を見てます。
するとやはり、薬王院の中、けっこう神社があります。
以下の神社があります。
富士浅間社、福徳稲荷社、天狗社、福徳弁財天。
神社かどうかを見分けるには、建物の前に鳥居があるかどうかという判定基準があるようです。
つまり薬王院は、お寺の中に神社がいくつかあるということです。
こういう、神社とお寺が混ざっているような形態のことを、神仏習合というそうです。
明治維新のときに、一度は神仏習合は禁止されたそうです。
「明治政府は、江戸時代の体制の一掃と神道の国教化を進めるため、1868年、神仏分離令を発布」とのこと。
それまでは、神様に向かってお経を読んだりとかしていたようです。
その後は、第二次世界大戦の頃は天皇イコール神ということになっていて、仏様たちは天皇よりも格下であるという位置づけだったようです。
それで神の命令には誰も逆らえないので、神風特攻隊とかで、第二次大戦では神である天皇のためにみんな命を捨てる覚悟で戦っていたようです。
神道では、天皇は神様の子孫という位置づけのようです。
だから東京のど真ん中にあんな巨大な皇居があるんですね。
その後また、神仏分離令は発令から数年で効力を失ったようです。
その後、神仏習合は変容しつつ現在まで続く日本の習慣だそうです。

参考書籍
史上最強 仏教入門 ナツメ社
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