大転倒して、心配されました
投稿日
2021/09/20
白馬岳からの下山時、狭い道を下から来る人と譲りあって歩いているとき、足元がふらついてしまい、緩い傾斜に向かって、大転倒してしまいました。
緩い傾斜に、一メートルくらい落ちました。
幸い、ケガはありませんでした。
しかし非常に派手な大転倒になってしまい、道ゆく人はみんなびっくりしました。
それで私は「大丈夫でーす、大丈夫でーす」と、怒鳴りました。
「大丈夫ですか?すごい痛そうでしたよ!」
「さっきの、大丈夫ですか!」
と、道ゆく人がびっくりして聞いてきました。
そのたびに、「大丈夫でーす!」と、答えました。
前から来た人は「どうぞ、どうぞ、先に行ってください。お気をつけて!」と、ひどく心配していました。
二人組のグループは、とても私を心配したらしく、ずっと私の様子をチラチラ見てました。
しかし私としては、実に恥ずかしくて、早く私の大転倒を見た人たちとは、離れたい、遠くに行きたい、私の大転倒のことを知らない人たちのところに行きたい、と思うのですが、その心配した二人組の人はずっと私をチラチラ見てて、私と同じペースで歩きます。
いや、大丈夫ですから。
さっきは心配しただけですから。
ストックの使い方を失敗しただけです。
私はストックを一本だけ使うことにしました。
心配している二人組の人、先に行ったと思ったら、前のほうで休憩をはじめました。
また、「さっきは本当に大丈夫ですか?どこかお怪我はないのですか?」などと言われそうな気がしたので、私はそのお二人をあえて無視して、力強い足取りでぐいぐい先に進みました。
そしてお二人に追いつかれないような、休みなく歩き続けたのです。
一度大転倒をしてしまうと大変です。
ずっと心配されてしまいます。
もう大丈夫だから、ほっといてほしい。
恥ずかしいので、いつまでも「さっきは大丈夫でしたか?」と言わないで欲しい。
そのようにも思うのですが、大転倒した場合、無視されて、何も声をかけられないよりは、しつこく声をかけられたほうが、良いのかもしれません。
しかし情けない、恥ずかしい、みっともない。
また大転倒しないように、気をつけようと思います。