登山サークル アウトドアチャイルド

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蟬はいつまで生きている?
投稿日
2024/10/01
2024年10月1日、私は、宮ノ平駅から、青梅丘陵ハイキングコースの入り口に向かっていた。
すると道端に、小さな蛇が横たわっていた。
見た目は生きているようだったが、その蛇は、ぴくりとも動いていなかった。
私は恐る恐る、その蛇に、ちょっかいを出し始めた。
その蛇が動く姿を見たかったのだ。
私は、蛇に石を投げつけた。
しかし蛇は動かない。
今度は小石を、蛇の真上から落としてみた。
しかしやはり、蛇はまったく動かなかった。
どうやらその蛇は、死んでしまっているようだった。
シマシマ模様の、小さな蛇であった。
そして私は、ハイキングコースの入り口に向かった。
まだ蟬は鳴いていた。
9月25日くらいに、青梅丘陵の蟬の鳴き声が途絶えたことがあった。
それで、「ああ、もう蟬は全部、死んでしまったのだなあ」と、私は思ったものである。
しかし、その日は天気があまり良くなかったので、それでたまたま、蟬が鳴かなかっただけのようである。
その後も、毎日のように、私は青梅丘陵を歩いているが、常に、蟬は鳴いていた。
そして本日の10月1日、一日ぶりに青梅丘陵を歩いてみた私は、蟬がまだ鳴いていることを確認した。
一体蟬はいつまで生きているのだろうかと、私は思った。
そして私はハイキングコースを登り始めた。
すると巨大な女郎蜘蛛が、蜘蛛の巣を張っていた。
なかなか見ないくらいの、巨大な女郎蜘蛛だった。
胴体部分が、とても太っていた。
よく見ると、その口元に、緑色の虫を咥えていた。
なんだこいつ、食ってる最中かよ。
私は、そう呟いた。
私は今日、どうも、いまひとつ、元気がなかった。
しかしハイキングコースを歩いていると、元気が出てきた。
それはなぜかというと、やはり、ハイキングコースには、生命がたくさんいるからだろう。
樹木、虫、蟬など、生命がたくさんいて、その生命が活発に活動しているため、それに影響されて、そこを歩く人間も、元気が出てくるのだろう。
だから山に入ると、人間は元気が出るのだろうと、私は思った。
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