2024年10月11日(金)
投稿日
2024/10/11
2024年10月11日。金曜日。12時33分。古里駅のホームで青梅行きの電車を待っている。ベンチに座っている。脚を組んでいる。今日は良い天気である。先ほど海老マヨおにぎりを三個食べた。本日はじめての食事だった。空を見上げる。雲が浮かんでいる。黄色い蝶が飛んでいる。茶色の細長い草が風で揺れている。大きく息を吐く。目を閉じる。カンカンと音が鳴り出す。「まもなく立川方面行き電車がまいります……」。電車がやってくる。乗り込む。優先席に座る。脚を組んでいる。「次は川井、川井……」。
人には好き嫌いがある。苦手と得意がある。人は感じたり思ったりする。
どうして好きなのか嫌いなのか苦手なのか得意なのか? どうしてそう思うのか感じるのか?
すべてに説明がつくか?
「三つ子の魂百まで」という言葉がある。人間の三歳の時の性質は百歳まで変わらないという意味である。三歳までの記憶はほとんどの人が覚えていない。その間に可愛がられた人に大人になってから会った時、なぜかその人が好きだろう。逆に虐められていたら、なぜかその人が嫌いだろう。
それはつまり有意識では覚えていないが、無意識では覚えているということ。
または忘れてしまったこと。有意識上は忘れてしまったが、無意識上では覚えていること。そして「考え」。酔っ払って饒舌になり、他者に自分の考えを披露する。そのとき「俺ってそんな事を考えていたのか知らなかった」と思う。つまりその自分でも気づかなかった自分の考えは、無意識の考えと云える。
14時35分。青梅駅。東京行きの電車の中。首を傾け窓を見ている女性。
そして16時55分。薄暗い我が家。そろそろ電気をつけなければいけない。洗濯機を回している。今日もまた青梅丘陵でハイキングをしてきた。さすがにもうツクツクボウシの鳴き声は聞こえてこなかった。青梅丘陵のツクツクボウシはとうとう全滅してしまったようである。他の虫の音は色々と聞けた。その声の主はきっとコオロギとかだろう。鳥も鳴いていた。