登山サークル アウトドアチャイルド

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第四回 高尾山(いろはの森コース) 二〇一七年五月二十七日(土)
投稿日
2025/01/19
 この日の登山の人数は多い。女性が十二人、男性が十人の登山になった。
 この日は女性二~三人、男性二~三人で、班を作った。その班ごとに行動し、三十分ごとに男女の班の組み合わせを変える、いう形で進めた。せっかく大人数が集まったので、なるべく多くの男女が交流できれば良いと思い、そのようにした。
 班分けなどをせず、そのまま普通に歩いた場合、どうしても、男性は男性同士、女性は女性同士で固まってしまう。その場合、男女の交流はほとんど無い登山になってしまう。
 しかし、班分けをしたことが、良かったのか悪かったのか、判断が難しい。一部の女性からは、「班分けは正解だった」と言って貰えた。それで、かなり安心した。
 次回の六月十八日の高尾山登山のイベントも、また班分けでしてみようと思っている。ただ、男女の出会いが目的ではない人たち、例えば、純粋に登山を楽しみに来ている人、登山に興味があって、まず手始めに初心者向けの山である高尾山にのぼってみようと思って来た人も、たくさんいる。そういう人たちにとっては、班分けはわずらわしいだろう。
 今回の登山では、今年エベレストに登る予定の人が参加した。とてもすごい人だが、とても気さくな人だった。その人から、いろいろと上級者の登山について教えてもらえた。なんでもその人は富士山は五合目から山頂まで、たった二時間で登るそうだ。普通は八時間くらいかかる。その人は富士山の一合目からでも日帰りで登れると言っていた。五合目からだったら、富士山を一日二回登ることができると言っていた。なんとも超人である。もっとすごい人だと、一日三回も富士山に登ることが出来るらしい。真冬の一月などにも普通に富士山に登っているらしい。登山は雪山のほうが素晴らしいと言っていた。まるで高尾山に登るような感覚で、富士山に登っているようだ。
 私は富士山に登ったことがない。とある女性に、「富士山のガイドをしてみようかな」と言ってみたところ、「富士山をなめるな。神威だぞ」と言って、こっぴどく怒られたことがある。しかし登山上級者にとっては、その神威も、高尾山と同じである。
 今回の登山では初心者の人たちのグループが、途中でリタイヤしてしまった。高尾山ではあるが、初心者には、とても厳しいコースだったようだ。
 そういえば一年前に高尾山の婚活イベントに参加したとき、一号路で登って、四号路経由で降りて来たのだが、その道のりでも、女性が一人、グロッキーになっていた。普段あまり運動をしていない人にとっては、高尾山だってハードな山である。わたしもはじめて高尾山に登った時、体力の衰えを痛感した。それがその後のジム通いの、きっかけになった。
 今回の登山は、いろはの森コースで登り、山頂に到着して、しばし休憩して、一号路で下山した。
 最初ぎくしゃくしていた班分け行動だったが、男女の良い交流が、多く生まれた。連絡先の交換をしている男女も何人かいた。
 一号路から下山して、下のケーブルカー乗り場の広場のところで、解散となった。そのあとは希望する者だけで高尾駅の居酒屋で飲み会をしようという話になった。
 女性二人、男性五人で、高尾駅の和民で飲み会をした。そこにいた二人の女性は班分けの賛成派であった。「いろんな人と交流ができて、とても良かった」と言ってくれた。その飲み会の男性三人は十年来の友人らしかったが、一緒に酒を飲んだのは、この日が初めてとのことだった。
 登山上級者のとある男性は、とても礼儀正しく、口数の少ない人だった。しかし酒が入ると、かなり陽気で明るい感じになった。もう一人の男性は、今まで三回参加している常連の人だった。仕事は、市役所につとめる、公務員とのことだった。公務員は女性にモテるらしいので、私はうらやましく思った。
 好きな芸能人は誰かという話になった。HM子という女性は、福山雅治の大ファンで、もう一人の女性は、東出昌大が好きだと言っていた。HM子は、福山雅治の容姿ではなく、歌が好きなのだと言っていた。しかし福山雅治が醜男だったら、きっとその歌を好きにはならなかっただろう(笑)。もう一人の女性も東出昌大が好きだとのことで、イケメンばかりの名前が出てきて、正直、がっかりした(笑)。やっぱり男も、見た目が大事らしい。
 男性陣のほうも、新垣結衣が好きとか、有村架純が好きとか、美人ばかりの名前を出していた。
 しかし、HM子という女性は、素晴らしく性格の良い人であった。彼女は周りに色々と気を使ってくれた。男性のグラスが空になると、すぐにお酒を注いでくれた。女性メンバーも楽しめるようにと、色々と配慮してくれた。
 HM子の温かい心遣いのおかげで、みんな飲み会を存分に楽しめた。そのため飲み会は長々と続いた。
 あまりにも飲み会が長引いたため、もう一人の女性が、さすがに帰りたそうな素振りを見せた。そのタイミングで、飲み会はお開きになった。
 HM子は結局、最後の最後まで、一ミリも帰りたそうな素振りを見せなかった。逆に、「もう終わりですか」と、残念そうに言った。私はそんなHM子の、あまりの性格の良さに、内心、ひどく驚いていた。もしかしたらHM子は、日本で一番性格の良い女性かもしれない。これで福山好きじゃなければ完璧なのだが(笑)。
 というわけで、楽しい会は終了した。今回の会は、班分けをしたり、途中でリタイヤが出てしまったり、色々とあった。
 今回の会が成功か失敗か、その判断は難しい。
 私にとっては、とても楽しい一日だった。しかし反省材料は色々とある。それを次回に活かし、より楽しい会になるよう、工夫していきたい。

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