登山サークル アウトドアチャイルド

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第五回 高尾山(蛇滝コース) 二〇一七年六月十八日(日)
投稿日
2025/01/20
 六月十八日の高尾山(蛇滝コース)の登山は女性七人、男性五人でのスタートになった。
 男性が一人、「二度寝をしてしまった」とのことで遅刻をして、その人とは高尾山の山頂での待ち合わせになった。その他、女性が二人、キャンセルした。
 あと、JR高尾駅の北口が待ち合わせ場所だったが、間違えて、京王線の高尾山口駅に行ってしまった人も、二人いた。その二人とはラインで連絡し、十分遅れくらいで、無事に待ち合わせ場所で合流できた。
 その他にも女性が一人、来ていなかった。前回のイベントでは連絡なしで来なかった人が三人いたので、今回もそのパターンかと思い、十五分ほど待ったあと、待ち合わせ場所をスタートした。するとその来ないと思っていたその女性が遅れてやってきて、無事合流した。
 今回は連絡なしで来なかった人は、一人もいなかった。
 遅れて来た女性も、後から見てみると、「遅れる」という連絡を、「スポーツやろうよ!」というサイトからしてきていた。その女性とはそのサイト上でのやり取りのみだったので、他に連絡の手段がなかった。その連絡に気付いたのはイベントが終わった後だった。私の確認ミスである。無事に合流出来て良かった。
 今回も前回と同様、男女で班を作っての行動にした。
 おしゃべり好きな明るい性格のRA男が遅刻となってしまい、山頂での待ち合わせになった。そのRA男と、もう一人の明るくて楽しい男性のKG男の二人がA班となって、もう一つの男性の班は三人という予定でいたのだが、RA男が遅刻となってしまったので、男性の班はA班二人、B班二人となった。
 女性の班はA班が三人、B班が四人になった。
 今回は、初対面の女性が四人だった。男性は全員、顔見知りだった。
 蛇滝コースの登山口までは、JR高尾駅北口から、歩いて四十五分くらいである。
 登山上級者のNK男は、きっちりと時計で時間を確認しながら歩いていた。NK男とは一緒に一度、丹沢山に登った事がある。そのときも彼は時間の管理をきっちりとしていた。要所要所につくたびに、予定通りの時間かどうかをチェックして、最後にバス停に到着する時刻も、早い段階で見通しをつけていた。NK男は走ることも趣味で、体力があり、マラソンは三時間三十分くらいで走る。
 蛇滝コースの登山口の前の広場にはお手洗いがある。そこでしばし休憩した。
 休憩後、蛇滝コースの登山口を登りはじめた。
 途中、蛇滝では、白い服を着た人たちが滝に打たれて修行をしていた。修行をしている人たちは大きな声で何度も叫んでいた。
 蛇滝コースの登山口から、高尾山のケーブルカー乗り場のところに出るまでは、延々と一時間くらいの山道が続いた。最初のころはみんな活発にお喋りをしていたが、後半は疲れのため、ほとんどの人が無言で歩いていた。しかしその中でも最後まで、NK男とOI子は楽しそうなお喋りを続けていた。最後のほうは話をしているのは、その二人だけという状況になっていた。
 OI子は大の登山好きで、「登山は自分にとってなくてはならないもの」だと言っていた。山の自然に触れることで、身も心もリフレッシュされるという。登山の体力作りのため、毎日スクワットをして体を鍛えているとのことだった。OI子は前回のイベントにも参加して、今回は二回目の参加であった。
 ケーブルカー乗り場の近くでしばらく座って休憩したあと、薬王院の広場に移動して、また二十分休憩した。そこは天狗の像や、お参りするところ、御朱印を貰えるところなど、見どころ満載の場所ではあったが、みんなわりと高尾山には何度も来ているみたいで、あちこち見てまわっている人はあまりいなかった。
 そこで遅刻してきたRA男と合流した。RA男とは山頂で待ち合わせしていたのだが、ケーブルカーを使って登って来たらしく、早く山頂に着きすぎてしまい、またUターンして戻ってきているところだった。
 薬王院の広場で休憩したあと、山頂まで歩いた。そして山頂に到着して、今回の会は、ひとまず解散という形になった。
 私はみんなに名刺を配った。ライン交換している人も多くいた。
 その後は、「気が向かれた方だけでビアガーデンに行きましょう」と提案した。
 女性四人は意気投合したらしく、ビアガーデンは不参加で、そのまま一緒に下山していた。NK男もビアガーデンには行かず、山頂の店で蕎麦だけ食べて、下山した。
 ビアガーデンの会場には女性三人、男性五人で向かった。
 ビアガーデンに行く途中に、先に下山していた四人の女性と出くわした。その四人はベンチに座って、美味しそうにモチを食べていた。RA男が、「ビアガーデンに行きませんか」とまた誘ったが、笑顔でやんわり断わられた(笑)。その四人の女性は、友だち同士が二人、あとの二人は初対面のようだ。この会で同じ班になり、仲良くなったようだ。
 六月十五日から開催された高尾山のビアガーデン、最初の日曜日であるこの日は、さぞかし混雑しているだろうと思われた。しかし、意外と会場はガラガラで、並ぶこともなく、すぐに入場することができた。二時間の食べ飲み放題で、男性は三千五百円、女性は三千三百円だった。延長料金は三十分につき、確か五百円だったと思う。
 ビアガーデンでは登山の話題、テニスの話題、マンガの話などで盛り上がった。
 私の前の席に座っていた三十二歳のZ男は、誰ともライン交換をしていないとのことだった。とても真面目な性格らしく、連絡先交換をお願いするのは恥ずかしいとのことだった。「何度か顔を合わせて、だんだんと仲良くなって、連絡先を交換できればいい」と言っていた。それに対して積極的なRA男は、「いやいや、こういう機会にどんどん交換しとかないとダメですよ」と、アドバイスをしていた。
 ビアガーデンが終わってからはケーブルカーで下山した。
「これからまた高尾駅の居酒屋で三次会しませんか?」という話も出たが、私は辞退して、高尾山口駅の駅前の温泉(京王高尾山温泉 極楽湯)に入ってきた。もしかしたら他の人たちは、三次会もしたのかもしれない。
 極楽湯はとても良いところだった。岩風呂、にごり湯の岩風呂、湯の温度が高めの岩風呂、座り風呂、室内の湯船とか、いろいろな風呂があった。あまり人も多くなく、広いスペースでゆったりと温泉を楽しむことができた。
 登山で疲れたあとの温泉は、格別だなと思った。
 極楽湯は、建物内には食事をする場所や、休むスペースもあり、マッサージもやっているようだった。食事の値段もそれほど高くなかった。高尾山口駅の店はけっこう値段が高い店ばかりというイメージがあったのだが、極楽湯の食事の料金はあまり割高ではないように思った。お酒も当然飲めるに違いなく、そこそこ広々としたスペースもあるので、高尾山の登山の後の二次会は、この極楽湯を提案しても良さそうに思った。
 今回は途中リタイアもなく、連絡先の交換もけっこうあったようである。ここで仲良くなった人も何人かいて、楽しい交流もでき、かなり満足のいく会になった手ごたえがあった。
 いろんな人からサークル登山に関するアドバイスも貰えて、交流目的の登山だけでなく、スポーツとしてのサークル登山もありなのかなという風にも思った。関東エリアだけでなく、富士山、北アルプス、中央アルプスなど、関東を飛び出してのサークル登山も面白そうに思った。

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