第一一回サークル登山 七
投稿日
2025/02/16
今回は結局、連絡なしのキャンセルも、遅刻した方も、一人もいなかった。G子はすでに渋沢駅に到着していて、どこかでコーヒーでも飲んで、それから待ち合わせ場所に来たようだ。
待ち合わせ場所の渋沢駅の改札口付近に、人がまったくいなかったので、その場で自己紹介をすることにした。
わたしは年齢、職業、住まい、趣味を、自己紹介した。
次に自己紹介をするのは、隣に立っていた恒男。恒男を含め、みんな、職業、住まい、趣味くらいを自己紹介した。私は耳をダンボのようにして、しっかりと自己紹介を聞いていた。
弘は製造の仕事で、八王子から来た人。なんの製造であるのかも詳しく紹介して貰ったが、そこはちょっと、聞き逃してしまった。ペットとか薬品とか、そういうことを言っていたような気がする。
恒男の事は、親しくさせて貰っているので、よく分かっている。登山レポートのネタにする許可も貰っている(笑)。仕事はSEで、住まいは川崎、マラソンは三時間三十分くらいで走る。三十代の独身で、将来の夢は、自分の子供とキャッチボールすること。結婚しても特に子供が欲しいわけではないと言っていたが、その夢を語ったあと、「こんなこと言うと、本当は子供が欲しいのがバレバレですけどね」と、笑っていた。奥穂高岳や槍ヶ岳など、北アルプスの難しい山にも登った経験がある。いつも冷静沈着な判断のできる、とてもしっかりした人物である。
ここまで書くとアウトかもしれないが、恒男はそれほどイケメンというわけではないのだが、それでも、けっこう女性にモテる。わたしは恒男にフラれた女性を二人知っている。その女性は恒男のことを、「顔はあまりタイプではないが、性格が硬派なところがいい。だから、結婚を前提にしたお付き合いをしたい」と言っていた。その女性は明るくて、かなり魅力的な女性であったのだが、二人はうまくいかなかった。
ここまで書いてしまって、恒男に怒られないか心配だ。しかし大らかで堂々とした性格の恒男なので、たぶんこのくらいなら、ギリギリセーフだろう。というか、そうであってほしい!(笑)