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塔ノ岳(ヤビツ峠から)の登山リポート
イベント日時
2017年9月23日(土)
報告者
MK
2017年9月23日、女性2人、男性3人でヤビツ峠から塔ノ岳に登りました。
そのうち女性の初参加者は1人、男性の初参加者は1人でした。
9月23日の一週間前くらいから天気をチェックしていたのですが、23日の土曜日だけ雨という天気予報でした。
ほかの日は曇りだったのに、ちょうどピンポイントで土曜日だけ雨。
くそーなんで土曜日だけ雨なんだー
と、天気に文句を言いたい気分でした。
それでも天気予報は変動があるので、毎日随時チェックしていたのですが、土曜日は雨の予報は相変わらずでした。
そのほかの天気予報では曇りだった日も、雨に変更されていたりしていましたが、土曜日は雨という天気予報にはぜんぜん変更がありません。
台風18号、接近。
というヤバい情報も目にしました。
まさか土曜日、台風直撃か?
と、心配しましたが、23日は台風18号の影響はないようです。
早々と北海道まで移動していくようなもののようで、23日にはとっくに通り過ぎている、という感じのように思いました。
そして23日の前日。
明日の降水確率、90パーセントとか、100パーセントとかいう情報も目にしましたが、どうやら、前日の夜の間は雨が降り、23日の午前中は、小雨、午後からは曇りという感じのようです。
最近の天気予報はかなり正確らしいので、おそらくそのような感じの天気になるに違いありません。
とりあえず、登山しているときに、どしゃ降りの雨になる、という可能性は低そうな感じです。
午前中は、小雨が降り、午後からは曇り空。
そのような一日になるでしょう。
そして実際に、今回のイベントはそんな感じの天気でした。
ヤビツ峠から塔ノ岳の道のり。
天気がよければ絶景の景色を眺めながらの楽しい登山コースになるはずですが、いかんせん今回は天気がイマイチなので、景色は基本、真っ白で、本来の絶景の景色は楽しむことができないでしょう。
その点は、天気を呪いたい気分でもありますが、まあ天気に文句を言っても仕方がありません。
というわけで9月23日。
今回の待ち合わせは8時30分に秦野駅の改札口付近です。
わたしは遅刻をしないように、朝は4時に起きました。
それからレトルトのカレーをごはんにかけたカレーライスを食べ、ゆで卵を二つ食べ、オレンジジュースを一杯飲みました。
そして寝る前にすでに用意しておいた持っていくものをリュックサックに入れました。
忘れ物なし、万全!
と思いきや、アウトドアチャイルド、と書かれた紙を持ってくるのを忘れてしまいました。
いつもこれを手に持って、待ち合わせ場所で立っています。
これがないと、初参加の人がわたしたちに気付きません。
で、仕方がないので、コンビニでノートとマジックを買って、ノートにアウトドアチャイルドと書いて、それを持って待ち合わせ場所で立つようにしました。
待ち合わせ場所の秦野駅には思ったよりも早く着きました。
待ち合わせの時間は8時30分だったのですが、わたしが秦野駅に到着したときはまだ7時18分くらいでした。
それでミスタードーナツでコーヒーを飲みながら、待ち合わせの時間を待つことにしました。
ミスタードーナツでは店員さんが二回、「おかわりいかがですか?」と、言ってきて、一回目は「大丈夫です」と断って、二回目は「お願いします」と言って、おかわりをもらいました。
待ち合わせの20分前になると、お手洗いに行きました。
家でもお手洗いに行き、駅でも行き、ミスタードーナツでもお手洗いに行きました。
この朝の間に、三回もお手洗いに行きましたので、お手洗いに関しては万全です。
睡眠時間は3時間か、4時間くらいでした。
夜の10時くらいには布団に入っていたのですが、なかなか眠れず、これは眠れないかなーと思い、でもまあとりあえず目をつぶっておこうという感じだったのですが、気付いたら寝てました。
そして4時の目覚ましのベルで目を覚ましました。
3時間程度寝れれば万全です。
朝ごはんは、カレーライス、ゆで卵を食べ、オレンジジュースを飲み、栄養も万全です。
睡眠、食事、お手洗い、すべてオッケー!
万全の状態で登山イベントに臨みます。
待ち合わせ時間の15分くらい前から待ち合わせ場所で、アウトドアチャイルドと書かれたノートを手に持って、立ってました。
すると初参加の男性、Nさんに声をかけられました。
けっこう若い感じの方で、とてもにこやかな感じの方です。
基本的に笑顔、という感じの方でした。
登山の装備は万全で、槍ヶ岳とか、北アルプスの登山経験も豊富な方のようです。
そのあと初参加の女性のYさんが来ました。
すでに待ち合わせ場所に到着して、マクドナルドかどこかで時間をつぶされていたような感じです。
とてもおきれいな方で、にこやかで、山ガールのファッションがとてもお似合いの方でした。
女性Yさんのほうが男性Nさんよりも登場は先だったかもしれません。
ちょっとそこらへん、記憶があいまいです。
そのあと、男性のSさんと、女性のSさんが来ました。
男性のSさんはサッカーをやってるスポーツマンの方で、やせていて、けっこう女性にモテそうな感じの方です。
女性のSさんは可愛らしい感じの方で、にこやかで、大の山好き。お話をしてるととても楽しい方です。
今回の参加人数の5人が全員集まってから、一人ずつ簡単な自己紹介をしました。
わたしは名前と、年齢と、職業と、趣味を自己紹介しました。
みなさん、特徴的な自己紹介をされていました。
それからさっそくバス停に向かいます。
今回は8時55分のヤビツ峠行きのバスに乗ります。
バス停は、たくさんの登山者の行列ができていました。
「今日は天気大丈夫そうですね。晴れましたね!」
バスに乗る前の秦野駅では、そんな声があがりました。
駅では確かに晴れていました。
しかしバスに乗ってヤビツ峠に到着すると、けっこう小雨が降ってました。
レインコートが必要そうな天気です。
ヤビツ峠に到着して、お手洗いを済ませて、そして登山を開始しました。
やはり景色は、基本、真っ白。
ヤビツ峠ではあんなに多かった登山者が、一人もいません。
どうやらみんな、大山のほうに登ったようです。
ヤビツ峠から塔ノ岳のコースも人気のコースではあるはずですが、今回は天気がイマイチなので、そのコースを行く人は少ないようです。
基本、景色が真っ白な道のりですが、楽しいおしゃべりをしながらの登山でした。
今回の人数は5人。
少人数のほうが逆に、会話は盛り上がるのかもしれません。
人数が多いと、まったく話をしていない人が数人いたりもするものですが、今回はみなさん、活発におしゃべりをされてる感じでした。
わたしもぺらぺらと、楽しくおしゃべりをさせていただきました。
今回は、比較的体力がある方ばかりで、ペースはほぼ、コースタイム通りです。
この調子だと、すぐに塔ノ岳についてしまうのではないかと思いました。
これは鍋割山まで行ったほうがいいか?
と、ちらりと思いました。
塔ノ岳について、まだみなさん物足りないような感じだったら、鍋割山を提案してみようと思いました。
鍋割山の山頂の山小屋では、名物の鍋焼きうどんを食べることができます。
それを目当てに鍋割山に行く人も多いようです。
塔ノ岳から鍋割山までは、2.2キロくらいの道のりだったと思います。
とりあえず三ノ塔に到着。
体力的に厳しい方や、歩くペースが遅すぎた場合は、ここから大倉バス停まで下ることも考えていましたが、今回はみなさん体力がぜんぜん大丈夫な方ばかりで、今回は問題なく塔ノ岳まで行けそうです。
三ノ塔には、小屋があります。
小屋に入って、少し早めのお昼ごはんになりました。
たしかお昼ごはんの開始は11時30分くらいだったと思います。
若き登山上級者の男性、Nさんは、湯をわかして、レトルトのカレーを温めていました。
そして、玉子焼きや焼いたソーセージなども持ってきておられました。
すごく充実したお昼ごはんになっていました。
山での楽しみ方が、上手だなーと思いました。
登山の上級者というのは、体力とか、登山技術とかだけではなく、山での楽しみ方をいろいろと知っている、ということも、大きなポイントなんだなーと思いました。
お昼ごはんが終わって再び出発。
ここから塔ノ岳への道のりが、本来は絶景スポットの連続です。
しかし霧で真っ白。
天気予報では午前中で小雨はやんで、昼からは曇り。
昼から晴れてくれるといいのだけど。
その願いもむなしく、やはりあたりは霧で真っ白です。
その道を、進んでいきます。
しかしちょくちょく強風も吹いたせいか、徐々に霧も少なくなってきます。
そしてけっこう景色も良くなってきます。
「わー、きれい」
女性Yさんの声があがります。
霧が晴れ、見通しの良い景色が見えました。
そこで本日初めての、写真撮影タイムの開始です。
13時を過ぎたくらいからでしょうか、徐々に霧も晴れてきて、見通しの良い景色や、切り立った崖、深い緑の木々など、雄大な景色が見えるようになってきました。
快晴の天気の日と同じように、というわけにはいきませんが、それでもけっこう良い景色も、ちょくちょく目にすることができました。
今回参加された方は体力がある方ばかりでしたが、それでも長い距離のコースのため、さすがに徐々に疲労の色が濃くなってきます。
「このコースは大人数のイベントだと、難しそうですねー」と、男性のSさんは苦笑いで言っていました。
そして今回、最大の危険個所!
急な坂道に、鎖がぶら下がっています。
「これは大変ですねー!」という、男性Sさんの声が上がります。
「慎重に、ゆっくり下れば大丈夫だと思います」と、わたしはお声がけします。
そしてソロソロと、一人ずつ、その道を下ります。
そしてなんとか、5人全員、その道を下ることに成功しました。
「楽しかったです!」と、女性のSさんは笑顔で言いました。
ちょっとした、アクロバットな道でした。
最大の危険個所を通り過ぎ、塔ノ岳への道を歩みます。
これがことのほか、長い!
登り、下りが続きます。
たっぷり下った後、たっぷり登る。
さすがにみなさん、無言になりがちな道のりです。
上級者の男性Nさんは、散歩気分な感じで、楽々と歩いていました。
こまめに休憩をはさみながら歩き、とうとう塔ノ岳に到着しました。
「やったー!」「ついたー!」
との声があがります。
霧もけっこう晴れていて、見晴らしもなかなかのものです。
塔ノ岳に進む途中では、富士山の姿もかなりはっきり見えました。
塔ノ岳の到着時間は15時00分くらいでした。
女性Yさん、女性Sさん、男性Sさんは、塔ノ岳の山頂の小屋で、カップラーメンを買ってました。
みなさん全員、シーフードヌードルでした。
250円だった、と言ってたと思います。
お湯も入れてもらえるようです。
わりばしももらえるのだと思います。
「もっと食べるもの、いろいろ売ってるといいんですけどね。ラーメンしかありませんでした。なんかビールも飲みたい気分ですね」と、男性Sさんは言っていました。
男性Sさんは黙っていると、無口でクールな印象の方ですが、実はかなりのおしゃべり好きな方のようで、話題もとても豊富な方のようです。
今度、屋久島に行くと言ってました。
最近、歴史に興味があるらしく、大河ドラマを観ることがお好きなようです。
富士山にも登ったらしく、もしかしたら世界遺産にとても興味がおありな方なのかもしれません。
「集合写真撮りませんか?」
と、女性Sさんが提案し、「塔ノ岳」と書かれた標識を中心に、集合写真を撮りました。
山頂にいたおじさんが、シャッターを押してくれました。
わたしは標識の前にしゃがんで笑顔でピースのポーズを取りました。
男前に撮れているといいのですが!笑
女性Yさんと男性Sさんに「写真とってもらえませんか?」と頼まれ、山頂の標識と一緒の写真を撮りました。
Yさんはとても美しく、Sさんはとても男前に撮れました。
女性Yさんは、8年前には大阪に住んでいたらしく、まだ東京に来て8年のようです。
男性のSさんのお母様も関西の方らしく、Sさんが生まれたのは神戸とのことです。
しかし神戸にずっと住んでいたわけではなく、生まれたときに数か月間いただけとのことでした。
YさんとSさんは関西つながりで気が合ったのか、今回はとても楽しい交流ができたような感じです。
塔ノ岳の山頂で休憩したあと、下山しました。
15時30分くらいに下山を開始しましたが、じょじょにあたりは暗くなってきます。
女性Yさんと、男性Sさんは、下山でヒザを痛めたようです。
後半はとても痛そうに、歩いていました。
あたりは徐々にくらくなり、17時30分くらいにヘッドライトを装着しました。
そして18時00分になると、あたりはすっかり、真っ暗になりました。
「遭難したみたいですね」
という声も上がります。
塔ノ岳の整備した道のりのため、遭難の危険はありませんが、真っ暗な中をヘッドライトで歩いていると、遭難したような気分になります。
ヘッドライトをつけて歩いていると、ふいに見つけました。
シカ!
二匹のシカがいます。
大倉バス停まで、1時間足らずの場所。
けっこう近いところに、シカ発見。
ヘッドライトを照らしてみると、シカの目が光っています。
そこにほかの登山者も通りがかりました。
「あの子たち、よく見かけるよね。なんか人に慣れてるんだよね」と、その通りがかりのお二人の登山者は、話をしていました。
われわれはしばし立ち尽くし、じっとシカを見ていました。
そしてシカを後にして、下山再開。
そしてようやく、大倉バス停に到着しました。
到着時刻は、18時54分くらいでした。
「19時08分のバスがありますよ」
時刻表を確認して、わたしはみなさんにお知らせしました。
そしてバス停のところで、お手洗いをしたり、靴を洗ったりして、ベンチに座ってしばしの休憩。
そのタイミングで、わたしは初参加の方に名刺をお配りしました。
そしてみなさんに、連絡先交換をおススメしました。
みなさん活発に連絡先交換をされていました。
登山後の温泉の話もちょくちょく出ていたのですが、もう時間も遅いですし、温泉はあまり気が進まない感じの方が多そうな印象だったので、「これから温泉いかがですか?」というご提案は、今回はやめておきました。
それでも私は温泉によって帰りました。
鶴巻温泉駅から徒歩5分くらいのところにある、弘法の里湯、というところに行ってきました。
「わたしは温泉よって帰ります」
というと、けっこう温泉に興味がある方もいて、いろいろと温泉について、質問を受けました。
やっぱ温泉のご提案はしたほうがいいのかなー?
でもまあ今回は時間も遅いですし、これだけ長々と歩いたあとは、温泉のご提案はなかなか微妙な感じです。
けっきょく、弘法の里湯によりましたが、営業は21時までとのことでした。
だから1時間20分しか入れませんでした。
弘法の里湯に到着したのが、19時40分くらいでした。
で、タオル関係。
弘法の里湯では、タオルの貸し出しはしていないらしく、タオルは買わなければいけないようです。
バスタオルは1000円くらい、ハンドタオルは100円くらいだったと思います。
バスタオル、高いなーと思いました。
高尾山口駅の極楽湯とか、河辺駅の梅の湯だったら、タオルの貸し出し、してますよ!
だからお風呂の用意なしでも、温泉によりやすいのですが、弘法の里湯では、タオルのレンタル、無いようです。
でも今回はバスタオルとか持ってきていたので、タオルの購入の必要はありませんでした。
というわけで、今回のヤビツ峠から塔ノ岳の登山イベントは、そんなような感じでした。
朝4時起きとか、いろいろと大変な面はあったのですが、しかし私としては文句なしに楽しい登山になりました。
いやまったく、実に楽しい。
一人で登山もそれはそれで楽しいですが、みんなで交流しながら登山するのも、いやまったく、実に楽しいものです。
一人で登山は修行みたいな感じで、自分を見つめる場というか、自分と語らう場というか、なんかこう、ストイックな面があります。
それはそれで実に面白いものですが、みんなでワイワイ登山するのも、実に楽しいものです。
今回参加されたみなさんも私と同じように、「楽しかった!」と思ってもらえたとしたら、とてもうれしいなーと思います。