破風山の登山レポート
イベント日時
2019年4月13日(土)
報告者
MK
2019年4月13日、女性1人、男性1人で秩父の破風山に登りました。
今回は参加者が女性1人になったのですが、Tさんはすでに面識がある方です。
とても気さくな方だったので、「一人でもいいですか?」とお伺いすると、「いいですよ」と言って頂けたので、予定通り登山を開催できることになりました。
本当はサクラが見ごろの美の山(蓑山)の登山の予定だったのですが、「MKさんが登りたい山でいいですよ」と言っていただけ、私がかねてから登ってみたいと思っていた皆野アルプス破風山の登山に変更させて頂きました。
私は待ち合わせ場所の皆野駅に少し早めに到着して、バス停で時間を確認していました。
すると五十代後半くらいの方でしょうか、仮にXさんと名付けます。
そのXさんから、「バスの時間はどこで聞けますかね?」と尋ねられました。
行き先を訊くと、札所前バス停まで行きたいとのことでした。
それで、「10時25分のこのバスですよ」と、教えて差し上げました。
とても物腰の柔らかい感じの方でした。
バス停でバスの時刻を確認して、再び皆野駅の改札口付近に戻りました。
そしてTさんと合流しました。
Tさんと合流して、再びバス停に向かいました。
そこでXさんに再び会いました。
それはそうです。
同じバスに乗るのですから。
そのときにXさんに色々と尋ねられました。
水潜寺に行って、お寺でお参りして、破風山に登ってから満願の湯に入って帰りたいとおっしゃっていたので、地図を見せながら相談に乗らせていただきました。
秩父華厳の滝も見たいとおっしゃっていましたが、そのあたりの道のりについて、私はあまり詳しくないですし、あまり色々な場所を見てまわり、暗くなっても下山できなかったという事態になってしまうことが心配だったので、華厳の滝を見ることはあまりおススメしませんでした。
必ずしも滝を見たいわけでもないとのことで、時間的に厳しいようだったらやめておきます、とおっしゃっていました。
Xさんとしばし話し込んだあとに、バスに乗り込みました。
Tさんと私はバスの一番後ろに座れました。
バスが札所前バス停に到着すると、Xさんはバスから降りました。
Xさんは札所前バス停で降り、秩父札所34番の水潜寺でお参りして、それから破風山に登るはずです。
そして下って、満願の湯に入って帰られるのでしょう。
札所前バス停からのXさんの登山の時間は、1時間45分くらいの軽めの登山になったはずです。
われわれは秩父華厳前バス停まで行って、秩父華厳の滝を見物しました。
それからのんびりとした足取りで登山を開始しました。
1時間15分ほど登って、天狗山という山に到着しました。
そこは、「お天狗様」という別名がある山のようです。
とても小さな山頂の山で、景色もとても良く、とても味のある山でした。
小さなお社もあったと記憶しています。
天狗山を登った後は、大前山に向かいました。
思ったよりも険しい道のりです。
クサリ場なども何度か出てきました。
そして景色はとても素晴らしいものでした。
天気もとても良かったですし、思わずうなるような絶景風景が何度も出てきました。
花はサクラもちょくちょく咲いていましたし、山ツヅジの姿もよく見かけました。
紫色だったか、山ツツジの姿もとても美しいものでした。
Tさんはとても植物に詳しい方だったので、いろいろと教えてもらいながら歩きました。
大前山の山頂に到着したあとは、札立峠を通り、そして破風山の山頂に到着しました。
やはりそこも、とても見晴らしが良くて、とても良い景色でした。
破風山はとても良い山だなと思いました。
天狗山、大前山、破風山の道のりも、絶景風景の連続で、思った以上に面白い道のりでした。
クサリ場などもちょくちょく出てきて、ちょっとしたスリルなども堪能できました。
秩父華厳前バス停からゆっくりと歩き、天狗山、大前山と経由して破風山に到着したのは、1時間45分後くらいだったと思います。
破風山の山頂はあまり広くないのですが、そこでシートを敷いて、食事休憩をすることにしました。
そこから見える景色は本当に素晴らしいものでした。
天気もよくて、とてものどかな気分になりました。
「ああ、どうも」
ふいに話しかけられ、振り返ってみると、なんとそこにXさんがいました。
Xさんとは本日三回目の再会です。
しばらくするとXさんは「じゃあお先に」と言って、一足先に下山をされました。
そこらからは満願の湯まで下山して、そこでのんびり温泉に入ってから、帰るおつもりなのでしょう。
札所前バス停から破風山の山頂までは55分くらいの道のりです。
私たちは、1時間45分後くらいに、いや、秩父華厳の滝もじっくり見て来たので、2時間後くらいに破風山の山頂に到着しました。
にもかかわらず、先に破風山の山頂に到着したのは私たちで、Xさんは後から来ました。
長い時間、お寺でお参りをしていたのでしょうか。
あるいは少し道に迷われたのでしょうか。
ともあれ、破風山の山頂でXさんと再会する確率は決して高くはありません。
「あの人と縁があるんじゃないですか、ははは」と、Tさんもおっしゃっていました。
破風山の山頂での食事休憩を終え、下山を開始しました。
下山時のほうが、サクラがキレイな場所がたくさんありました。
あまりにも見事なサクラの姿だったので、写真を何回も撮りました。
破風山の山頂から皆野駅までの道のりは、1時間50分くらいの道のりです。
楽しく話しながら下山しました。
サクラ、わらび、チューリップ、芝桜、菜の花など、いろいろな花を見かけました。
花と香りの山、といったような名前の場所も通りました。
まさにそこは、花と香りに満ち溢れたとても美しい場所でした。
しばらく歩いて、今回のゴールである皆野駅に到着しました。
とても楽しく充実した登山でした。
皆野駅で電車の時間を見ていると、
なんということか!
そこでもXさんと会いました!
実に本日四回目の再会です。
「また会いましたね。四回目ですね」と、ついつい、言ってしまいました。
われわれが破風山の山頂から下山して、皆野駅に到着したのは1時間50分後くらいです。
一足先に下山したXさんは、50分後に満願の湯に到着したはずです。
そして満願の湯で一時間ほど温泉に入ったとして、ではバスで帰ろうと思っても、すぐにバスは来ません。
バスが来て、そしてバスに乗り、皆野駅に到着するのは、少なくとも温泉場からは30分以上はかかるはずです。
つまり、一足先に下山したXさんは満願の湯に一時間いたとして、いくら早くても皆野駅に到着するのは、2時間20分後くらいだと思います。
もっと温泉でのんびりするのであれば、3時間後くらいにはなっていたはずです。
それなのに、1時間50分後に皆野駅に到着した我々と再会したのです。
これもまた、決して可能性が高いことではありません。
山頂で再会する確率と、皆野駅で再会する確率を考えると、極めて低い確率のことが実現したことになります。
まさに奇跡です。
四回も再開する確率はおそらく、5パーセント以下だったのではないかと思います。
現に、バスの中にいた他の人たちとは、その後一人も再会しませんでした。
いや再会した人もいたのかもしれません。
顔を覚えていなかっただけなのかもしれない。
4回目に再会したXさんとは特に話はしませんでした。
挨拶をかわした程度です。
よっぽど「満願の湯には入られたんですか?」とお聞きしてみようかとも思いましたが、やめておきました。
皆野駅に到着してからは、Tさんと電車に乗り、御花畑駅まで移動しました。
そして御花畑駅に到着後は、西武秩父駅までご一緒しました。
私は西武秩父駅の祭の湯で温泉に入って帰ることにして、Tさんとは祭の湯の前でお疲れさまでしたの挨拶をしました。
今回の登山はこのような感じでした。
二人だけの登山に気さくに応じていただけたTさんにはとても感謝です。
Tさんの話もいろいろと聞けて、とても楽しい登山でした!